芝生のお世話の方法

芝生のDIYで大失敗!草目地に芝を使うのは激しくお勧めしない理由


カーポートやアプローチなど、外構でコンクリートを使っていると必ずと言っていいほど設けられているのが、目地。

そう、これこれ。

広い面積のコンクリートの場合、一つの塊として作らず、こうやって隙間を設けていくつかに分けて製作されます。いくつかに分けられた部分の隙間を目地と呼び、コンクリートの割れ防止とか、排水性向上の効果があるんだとか。

 

そんな目地なんですが、何もしなければただの土。

お洒落さに欠けるのはもちろんなんですが、そのままでは雑草が生えまくりになります。雨水が入ってこないはずのカーポート部分とか車の下の部分でも容赦なく雑草が生えます。ヤダ…雑草怖い…

その為、雑草防止や見た目の向上を目的に、目地部分に植物を植えたり、化粧砂利を敷き詰めたりするのが一般的。お洒落な人は、その目地のデザイン自体にも拘っている場合がありますね。

 

わたしの場合はというと、芝生が好きなので目地部分に芝生を植えたのですが…これが大失敗!

今回は芝生をコンクリートの目地に植えることの何がダメなのかご紹介します。

 

草目地っていいよね

わたしは草目地が大好き。

草目地っていうのは目地部分に何らかの植物を植えたもの。白玉砂利のような化粧砂利を敷き詰めるのに対して雑草予防の効果は劣るし、カーポートのような屋根付きの場所だと水遣りが大変だし、そもそも車の下になるような場所だと簡単に枯れちゃいます。雑草は枯れないのに…不思議。

 

機能性に関して言えば、化粧砂利の方が圧勝!

見た目も悪くないし、手入れも不要だし、特に拘りが強くない人は化粧砂利を激しくお勧めします。

しかし、コンクリートに石の組み合わせは無機質でちょっと…とか、とくかく植物が好きなんだ!!という機能性を少し低下させても植物の雰囲気がいいんだ!という人は草目地にしましょう。

わたしも草目地に強いこだわりを持っています。

レンガの隙間に草がちょろっと生えているとか、無機物と植物の組み合わせが好きなんです。そんなわたしは、迷わず草目地を選択!!

 

草目地に芝生を使って後悔してます…

なんで芝生を使ったの?

わたしはカーポートなどを作る前から草目地にしようと決めていたのですが、肝心の植物は何を使うかは全く決めていませんでした。

というのも草目地に使われる植物って、

  • 高さは控えめ
  • 毎日踏まれても大丈夫な頑丈さ
  • お世話はほとんど必要としない強靭な性質

を兼ね備えていなければなりません。

草目地として代表格と言えばなんといっても、タマリュウ。しかしながら和風チックな見た目が家族からNGがでてしまい却下。セダム・クローバーなんかもなんかイメージと違う…という意見により却下。

他に何かいいのが無いかなぁ、といろいろ素人なりに探したのですが、結局求められる性質とわたしを含む家族が好む見た目を両立した植物が見つかりませんでした。

そんな時にふと目についたのがお庭の大部分に植えられている芝生

芝生は草目地が求める条件にピッタリじゃないか!!ということに気付き、即座に芝生を目地に張ることが決定したのです。芝生なら、今どきの主流である洋風な外観にもバッチリ合いますしね。

 

芝生は成長が激しすぎます…

そんな芝生の草目地、完成して1年ほどはとても良かったのですが、1年目以降に徐々に欠点が目立つようになりました。

結論から申しますと、芝生の成長が激しすぎるのです

特に角っこ部分。こんな感じで芝生がどーんと盛り上がり、盛大に存在を主張してきます。

冷静に考えればすぐ分かることなんですが、芝生は上だけでなく横方向にも成長する植物です。しかしながら目地のように横方向への成長が制限されるような環境だと、成長の勢いは全て上方向に注がれるのです。

そう言うと、伸びるだけなら刈ればいいんじゃないの?というお声が聞こえてきそうです。わたしもそう思っていました。

 

しかしながら単純に葉っぱが上に延びるように成長するだけではなく、その下の茎やら地下茎がみっちりと増加するように成長してしまうのです。恐らく、横方向に逃げ道がないからなのでしょう。とてもじゃないですが芝刈りできるような密度じゃないですし、もし出来たとしても軸刈り(茎を切ってしまうこと)になり、芝生の青々さが損なわれてしまいます。

おまけに目地は溝状の構造になっておりますが、その溝部分にはどうしても砂や土が入り込んでしまうので、芝生が生えている地面の高さもどんどん上の方に移動していくのです。どんどん、どんどん、どんどん。

 

気が付けばいつのまにかアプローチやカーポートに芝生の盛り上がりが出来上がり。

こうなると芝刈りは出来ません。地面が盛り上がってきたようなものなのですから。

 

盛り上がった部分は芝生の刈りクズや、砂といったゴミが引っかかるので、見た目が更に悪くなります。

アプローチなんて家の顔なのに、これではいけません。厄介なのは、こうやってたまったゴミや砂を取り込み、更に芝生の盛り上がりが成長するのです。いつのまにか、芝生の盛り上がりの幅が目地本来の2倍くらいになっていました…

 

芝生の目地はお勧め出来ない!!

という訳で、わたしとしては草目地に芝生は使うのはお勧めできません。

今年も寒くなって他の植物を試せるような環境では無くなってしまいましたが、暖かくなったら芝生を撤去して、セダムかリッピア(ヒメイワダレソウ)辺りを試したいところです。が、リッピアは芝生同様横方向への成長がかなり激しいので、やっぱりダメかも…。来年の春までにもっとよい植物を見つけなければいけませんね。

 

追記:盛り上がった芝生を撤去

ご紹介させて頂きました盛り上がってしまった芝生の草目地ですが、その後重い腰を上げてようやく撤去しました。

通常の芝生とは異なり尋常じゃないくらい密度が高く、予想以上に撤去は大変でした。

詳細はこちらの投稿でご紹介しておりますので、よろしければどうぞ。

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