サイクルポート製作

【DIYで作るサイクルポート#4】支柱の補強と屋根下地の完成


DIYでイチから作るサイクルポートの製作作業の続き。

前回までの作業で支柱が立ち、屋根がのり、形としてはほぼほぼ出来上がったといえます。でも、それは形だけで機能としては全然まだまだ。倒壊したり雨漏りしないよう、手早く屋根部分を製作していきましょう。

今回の作業

どんな作業? : サイクルポートの支柱の補強と屋根下地の仕上げ

使うもの : 杉野地板、ルーフィングシート

必要な費用 : 0円(前回の材料と端材を活用)

肉体行使度 : ★★☆☆☆(2)木材を切って、塗装して、ビスで固定するだけ

言いたいこと : 人生初の屋根の上に登っての作業。高い!怖い!危ない!


 

屋根下地の仕上げでは屋根の上に登る必要があるけど…

これがDIYで手作り中のサイクルポートの様子。

ある程度形はできたものの、屋根下地である野地板の残り4列分は固定出来ておらず、ただ置かれているだけの状態。このサイクルポートは既存のスチール倉庫に隣接しているんですが、これまではスチール倉庫とサイクルポートの間に脚立を立てて屋根を組み立てていました。しかしながら、その方法だと最後の方はその隙間に体を入れて組み立てることができません。残り4列分を組み立てるには、屋根の上に登るしかないのです。

 

もちろんその4列分も前回の作業時にまとめてやろうとはしたんです。でもいざ屋根に登ろうとすると、明らかにグラグラとして、とてもじゃないですが登る気にはなれませんでした。乗ったら、多分倒壊する感じ。各支柱には補強が皆無で、ただ突っ立っているだけ。パッと見ても斜めになっているくらいですから無理もありません。なので、屋根に登る前にまずはサイクルポートの支柱をしっかりと補強してやりましょう。

 

支柱の補強作業

補強の方法にもいろいろとあるんだろうけど、たかだかサイクルポートに多額の費用を掛ける余裕もないので、できればなるべくお安く仕上げたいところ。気持ち的にはブレースとか入れたかったんだけど、お値段を調べてあっさり断念。ブレースって高いんだねぇ。

なにかいい手段ないかなーってお庭を見回したところ、以前なにかに使った杉材や、様々な種類の端材が放置されているのを発見。こういうのはさっさと捨てた方が景観的には絶対にいいのは分かっているんですが、今回のようにそこそこ役に立ってしまうからやっぱり捨てられません。貧乏性の悲しいところです。

 

杉材をこんな感じで45度にカットして、表面のイケていない水性ペイントは電気カンナでガーっと削り取ってしまいます。電気カンナは野地板の表面を綺麗にするために購入した道具ですが、購入前はその為だけにこんな大掛かりな道具いるのなかぁ?ってちょっと思っていたんです。でも実際に所有してみると思っていた以上に使い勝手がよくて、最近はもうサンダーはほとんど使わなくなりました。電気カンナって一気にガーっと豪快に削れるから、せっかちなわたしにはとても合っていたようです。

 

浸透性塗料で塗装をして、ササっと取り付け。気温が高くなってくると暑くて過ごしにくいですが、その分塗装が乾きやすくなって作業効率はすごく良いです。塗装したその日のうちに組み立てられますからね。

 

こういう感じで補強を取り付けるのは、世界中の建物で昔から行われているオーソドックスな方法だと思います。素人のわたしが見よう見まねで適当にやっているにも関わらず、その効果は絶大。グラグラしていたサイクルポートが、補強材を取り付ける毎に明らかにガッチリとしていきます。

 

まずは補強金具の代わりに小さめの補強を取り付けて、その後ブレース代わりのもっと大きめの補強を入れる予定なんです。でもこの時点でもすでにかなりガッチリしているので、補強の途中ですが屋根に登って屋根下地をさっさと組み立ててしまうことにしましょう。

 

残りの野地板張り

というわけで、屋根の組み立て作業の続きに移りましょう。

今回屋根下地は野地板を使っています。野地板ってお安い代わりにものすごく反りや曲がりが多い場合もあるので、そういう場合はこうやってラチェットベルトで矯正しながら固定してやります。それでも一部曲がりを修正しきれなくて隙間が空いてしまうこともあるんですが、脚立や屋根に登ったり下りたりを繰り返していると、どうしても途中で多少は妥協する気持ちが芽生えてしまいます。

木材の矯正や固定をする道具といえばクランプ類が真っ先に思いつきますが、クランプって長い寸法だとめっちゃ高価でなかなか手が出せません。一方でラチェットベルトはずっと安価ですし、DIY以外でもなにかと活用できるので、わたし的にはかなりお勧めです。SK11のようなリーズナブルなやつを1セットもっておけば便利ですよ。

 

残り4列分だけだったので、パパっと残りの野地板張りが完了。

人生で初めて屋根の上に登りましたが、やっぱり怖いですね。どう考えても危ないですね。とてもじゃないですがカメラを持って作業する気にはなりませんでした。万が一の事態に備えて、せめて家族が在宅している日に作業しましょう。

 

残りのルーフィングシート貼り

野地板が張れたら、その流れでその部分のルーフィングシートも一気に貼り付けてしまいます。今回製作しているサイクルポートの横幅は1.5mほどなので、ルーフィングシート(1m幅)を2列に分けて貼り付けることになります。2枚のルーフィングシートの重なりは500mmですから、かなりリッチな使い方ですね。

前回もそうでしたが、ルーフィングシートはかなり重たいので、予め必要なサイズにカットしてから屋根の上に運ぶと、より安全に作業することができます。

ルーフィングシートは1ロール購入してガーデニング小屋の屋根と壁、そして今回のサイクルポートの屋根に使いましたが、まだ結構な量が残っています。購入した時から分かっていましたが、1ロールを素人が使い切るのはなかなか難しいですね。ホームセンターで切り売りしてくれると無駄が無くてありがたいのですが…。

 

破風板と鼻隠しの屋根側面部分については、こんな感じでちょこっとだけルーフィングシートを残しておきました。ルーフィングシートを側面に折り込んで貼り付けることで、屋根下地と破風板・鼻隠しとの接合部からの雨漏りを防ぐ狙いです。しかしながら、贅沢なことにこれら側面部分の木材には硬いウリンを使用している為、この部分のルーフィングシートの固定がタッカーでは全くできません。下穴を開けてから、ちっこいビスで固定してやる必要がありそうですが、面倒臭いのでそれはまた次回やりましょう。

 

屋根下地が完成。水切り金具はどうしよう?

というわけで、今回の作業でずっと中途半端な状態だった屋根下地が完成です。これで雨漏りの心配をしなくて良くなりました。強風で仮置きしているルーフィングシートが飛んでいく心配をしなくて良くなりました。これまでは強風が吹くたびにドキドキしていたので、精神的にはだいぶ楽になりました。

屋根の下地材として使用している野地板は非常に安価ですが、その分表面はザラザラだし、家の内部の材料としてはかなり問題がある質感です。しかしながら、今回のように屋外で使っているとその質感にはまったく不満は感じません。むしろ木材ならではの質感たっぷりで、なかなかいい感じじゃありませんか?

この後はアスファルトシングルで屋根材を貼り付けていく予定なんですが、アスファルトシングルがなかなか入手出来ない問題があったり、その前に水切り金物を取り付けるべきかどうか問題があったり、更にはその水切り金物がなかなか入手出来ない問題があったり、次から次へと悩みが尽きません。

梅雨が再びやってきたかのような気候が続いていますし、ガーデニング小屋と併せてはやく屋根を完成させたいものです。

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