芝生のお世話の方法

【芝生のお庭のデメリット】伸びてきて欲しくない場所に伸びてきた芝生の除去作業


今回の作業

どんな作業? : 伸びてきて欲しくない場所にまで伸びてきた芝生の除去作業

使うもの : 特になし

必要な費用 : 0円

肉体行使度 : ★☆☆☆☆(1)しんどさは地面の硬さと気候次第

言いたいこと : 芝生は放っておくとどんどんランナーが複雑に絡み合って密度が高くなるので、除去するなら早め早めに!

 

芝生が元気なのはいいことばかりではない

我が家のお庭ではグランドカバープランツとして芝生を育てていますが、昨年までの数年間はあまり状態が良くなくて苦労してきました。しかしながら先日の投稿でもご紹介しましたとおり、今年はコガネムシの幼虫対策を強化したお陰かとってもいい感じ。

青々として密度の高い芝生は見ていて気持ちが良いだけではなく、雑草が生えてきにくいという機能的なメリットも。スクスクと旺盛に伸びてくるので芝刈りはマメにしなければならないけど、そんなのは贅沢な悩みといえるでしょう。昨年なんて芝生の状態が悪くて結局1年間でたった数回しか芝刈りができなかったですからね。

しかしながらそんな元気ハツラツの芝生にも困ったデメリットがありまして、それは元気過ぎるが故に伸びてほしくない場所にまで侵略してくるということ。

 

一例として今回ご紹介するのがこのブドウの樹の周り。芝生が侵略してこないようにレンガで区切って、しかもわざわざ少し高くしていたというのに、それでもランナーを伸ばしてきて芝生が侵略してきました。芝生はたくましい植物なので、どうしてもこのような根を張ってほしくない場所にまでランナーを伸ばして根を張ってきがち。

本日はこのような伸びてほしくない場所にまで伸びてきた芝生の除去作業について紹介します。

 

伸びてきて欲しくない場所に伸びてきた芝生の除去作業

こちらが今回芝生を除去する場所。ブドウの樹の周囲なんですが、レンガで囲った謂わば植栽コーナーです。地表部分はウッドチップで覆って仕上げており、芝生が生えてくることなんて全く想定していませんでした。

しかしながら、ご覧のとおり今となってはもうすっかり芝生の侵略を許してしまっています。このままこの場所で芝生を育てたところで芝刈りなどのメンテナンスなんて到底できないし、それにより見た目が残念なことになるのは容易に想像がつきます。もうすでにそんな状態になりつつありますが、頑張って元の状態に戻してやりましょう。

 

ウッドチップの除去

芝生を取り除く前に、まずは元々表面を覆っていたはずのウッドチップを回収します。

ウッドチップの回収なんて拾い集めるだけだと思うじゃないですか?実際大きなものはそんな感じで簡単に回収できるんですよ。でも、残念ながらウッドチップは数年間地面で使用すると元の大きさを維持しているものはごく僅かなのです(使用環境にもよりますが)。

 

これはウッドチップの最大のデメリットだと思うんだけど、屋外で使用すると徐々に腐食して最終的には粉々になってしまいます。腐食の進行は地面に近いほど早いみたい。ウッドチップ程度の大きさのものが腐敗してもシロアリの住処にはならないと思うけど、我が家ではこうした腐食したウッドチップがナメクジや得体の知れない虫類の住処にはなっていました。隠れやすくてジメジメしているんですから、これは当然のことですよね。

大きなものは拾い集めて回収しましたが、腐敗してバラバラになったものは可能な限りかき集めて廃棄し、手では回収が難しいような細かいものは土と混ぜ合わせて土に還してしまおうと思います。

ウッドチップといえばおしゃれなお庭造りの代表的な材料の一つですが、綺麗な状態を維持できる期間は予想以上に短いと思います。かといって安価な素材でもないので、長く使いたいのであればレンガを砕いた素材など、腐敗しないものの方が良いと思っています。

 

鉢底ネットの回収

ウッドチップを撤去していくとやがて見えてくるこちらの黒いネット。

これは鉢底ネットです。

鉢底ネットはプランターの底から土が漏れ出さないようにするための樹脂製のネットで、本来はちょうどいいサイズに切ってプランター内部に入れるものです。わたしはそれを土とウッドチップとの接触を減らすための素材として地表部分に敷いていました。ウッドチップの腐食を少しでも抑えることと、ウッドチップを交換するときに地面との区切りを設けておくことで回収しやすくすることが狙いでしたね。

実際のところウッドチップの腐食対策の効果があったかどうかを確かめる術はありませんが、少なくともウッドチップの回収はしやすかったですね。

 

生命力たくましい芝生はこのネットの隙間からも葉やランナーを伸ばしていますので、がっちりとネットに張り付いていました。人間様のパワーでブチブチと芝生を引きちぎりながら回収しましょう。

 

ウッドチップがナメクジの隠れ家になると紹介しましたが、ネットの裏側も負けず劣らずナメクジの温床となっていました。ナメクジに対する慈悲の心なんて微塵もないので、容赦なく駆除します。

とくに野菜を育てていると、ナメクジってほんとうに鬱陶しくて厄介ですよね。ウッドチップやネットのように、植物の近くに隠れることができる場所があると高確率でナメクジの温床となってしまいます。ナメクジの対策を徹底したいのならば、隠れ場所になりそうな場所は極力減らす方がよいと思います。それでも予想外の場所に潜んでいたりしますが・・・。

 

芝生の除去

我が家の場合はウッドチップや鉢底ネットなど邪魔なものが多かったですが、これでようやく芝生が丸裸になりました。

あとはこの芝生を地道に取り除いていくだけ。市販の芝生マットほどに密度が高ければ一気にガバッと取り除くことができるんでしょうが、侵略してきた系の芝生はまずそんな状態にはなりません。ましてや植栽スペースなどであれば元々その場所に植えられている植物の根と芝生のランナーが複雑に絡まっていることが多いので、ランナーを手繰りながら地道に1本づつ除去する必要があるのです。めんどうくさーい!

幸いにして芝生のランナーは地表のごく浅い場所を走るので、手を地面に突っ込んで指を折り曲げれば簡単にひっかけることができるでしょう。あとはそのまま丁寧に引っ張って除去するだけ。地面が固くて土の中を指でほじくれない場合は、雑草フォークなどでほじくるとよい感じです。

雑草フォークっていろいろありますが、わたしは高儀の製品が一番使いやすいと思っています。テコ部分の大きさとか、フォークの寸法とか、同じように見えても微妙な違いがあるんでしょうね(今回の作業だとテコの原理は使いませんけど)。

 

鉢底ネットは再利用しますので、貫通している芝生は1か所づつ丁寧に抜いていきましょう。

 

鉢底ネットとウッドチップを戻して完成

1時間ほど地道に芝生を抜き続け、なんとなく芝生がなくなりました。おそらく地面の中にはまだ芝生の根が残っているんだろうけど、一度侵略を許してしまえばもう完全な除去はそう簡単にはできません。植栽スペースに植えられているブドウの樹の根も傷めそうだし、今日はこのくらいで勘弁してやりましょう(負け惜しみ)。

 

ウッドチップにはデメリットも多いですが、お庭のアクセントとしてお気に入りなので今後も使っていくことにしました。なので今回の作業のように後々のメンテナンスがしやすいようにまた鉢底ネットを敷きます。台風で飛んでいかないよう、2か所だけですがピンで地面に固定します。

 

そしてウッドチップをバラバラーっと敷いたら完成。芝生が剣山のように飛び出していたみすぼらしい状態からは完全に治ったのではないでしょうか?

芝生に限らずグランドカバープランツは横方向にぐんぐん伸びていくので、今回紹介した植栽スペースのような ”本来芝生が伸びてきて欲しくない場所” にも芝生はお構いなしで伸びてきます。多くの場合はランナーを伸ばしてレンガを飛び越える形や積みレンガのモルタルの隙間を通す形で侵略してくるので、レンガの周りなどをマメに切り揃えてやれば侵略を未然に防ぐことができるでしょう。しかしながら、際部分の処理ってすごく面倒なので、それを完璧にこなすのは現実的ではありません。少なくともわたしは無理。

芝生は伸びてきてほしくない場所にも伸びてくる、そのような場所での芝生の除去は定期的に必要、ということは元気な芝生のデメリットの一つとして覚えておきましょう。

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