ウッドデッキやウッドフェンスの耐久性を向上させる為の方法の一つが塗装。
ハードウッドなら元々耐久性が高いのであまり塗装されることはないようですが、比較的腐食に弱いソフトウッド(SPF材とか、杉とか、レッドシダーとか)なら塗装は必須と言えます。また、塗装には耐久性の向上以外にも、自分好みの色調に出来るというメリットもありますね。
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ウッドデッキは塗装すべき?塗装のメリットとその方法を紹介
Contents1 ウッドデッキに塗装をするメリット1.1 耐久性の向上1.2 色調の調整2 ウッドデッキに塗装するデメリット2.1 作業が増える2.2 メンテナンスが必要になる3 塗料には塗膜タイプ ...
せっかく貴重な時間と費用を費やしてDIYで作るウッドデッキやウッドフェンスなのですから、少しでも長持ちして欲しいですよね。なのでわたしはハードウッドでも必ず塗装するようにしています。
しかし悲しいかな、塗装は雨風等で劣化するので定期的なメンテナンスが必要となります。放っておいたら耐久性云々以前に見た目がよろしくありません。あー、面倒臭い!!
この面倒臭さと費用が塗装のデメリットと言えるでしょう。
この年末にも、面倒臭いなぁ…と思いつつも大掃除のついでにウッドフェンスの塗装の補修を行いましたので、本日はそんな塗装のメンテナンス作業の様子を紹介します。
ウッドフェンスの塗装は痛みます
こちらは我が家の来客用カーポートのウッドフェンス。
材質はサイプレスで、キシラデコールのオリーブ色で塗装して仕上げています。施工は2016年の8月。そっから2年と4ヵ月間、全くメンテナンスはしておりません。
お見せするのはとても恥ずかしいですが、メンテナンスをサボるとこうなります。見るからに塗装が剥げて白っぽくなっているところがあり、見た目がとてもよろしくありません。
少し前に紹介したレイズドベッドの補修と同様、屋外に設置されているウッドフェンスは必ずダメージを受けます。雨なのか、風なのか、はたまた紫外線なのか…どういう要因でこのようなダメージを受けているからは正直分からないのですが、木目に沿って塗装が剥がれるような傷み方をしていますね。
ちなみに、わたしの少ない経験上ではありますが、この塗装の傷み方は木材の種類や設置場所によって結構変わるように感じています。サイプレスの場合は経年劣化で”割れ”が無茶苦茶発生しやすい性質なので、こういった塗装の剥げ方をするように思います。
一方、こちらはウッドデッキの目隠しフェンス。
こちらは目立つ部分なので真面目に1年毎に塗装を施しています。その為か先程のウッドフェンスよりも全っ然綺麗。材質は同じくサイプレスで、施工時期は先程のウッドフェンスよりも古いのに!!
やはり、定期的なメンテナンスってとっても重要なんですね。サボると先程のウッドフェンスのように残念な見た目になってしまうのです。
塗装のメンテナンスをしましょう
2年以上ほったらかしといてこんなこと言うのも何なんですが、このままではなんだか気持ち良く新年を迎えられません。また、年末年始に訪問してくれるお客様にも恥ずかしいので、塗装が痛んだ部分を修復してやりたいと思います。
用意するのはいつものキシラデコールとゴム手袋、軍手、そしてウエス(布切れ)だけ。
ウエスはとても便利なので、不要な衣類を捨てるくらいなら適度な大きさにカットしてウエスにしておきましょう。塗装作業で大活躍しますよ。もちろん、キッチンの換気扇等、ハードな掃除でも大活躍。使用後は洗わず捨てるだけですし。
作業は塗料が手につかないようにゴム手袋が必須なんですが、ゴム手袋だけだとささくれ立った木で簡単に破れてしまいます。
そうならないよう、ゴム手袋の上から軍手を装着。
ささくれや割れが激しいサイプレスは当然ですが、ハードウッドの場合はちょっとした棘も硬くて鋭利なので、樹種に関係なくこのような対策は必要だと思います。手に塗料がついたら綺麗に落とすのは大変ですし、何よりも刺さったら無茶苦茶痛い!!
補修箇所が一部分だけの場合は、キシラデコールの缶の口にウエスを当てがって、直接ウエスに塗料を染み込ませる方法が楽チン。塗料を別の容器に出した方が作業効率がいいのは当然なんですが、少量の塗料でいい場合はこの方が塗料のロスが少なくてついついやってしまいます。
なお、キシラデコールは使用前にこれでもか!!というくらいに缶を振ってよく混ぜてあげましょう。
塗装が剥げている部分にウエスで塗料を塗り込みます。
キシラデコールやオイルステンのような浸透性塗料はムラにならないからとっても楽チン。適当に塗っても”いかにもDIY”って感じのムラだらけの仕上がりにならないから大好きです。
再塗装の前に、古い塗装を落とす必要はあるのか?
こちら、施工前の塗装剥げ剥げ状態。
そして、こちらが再塗装後。塗装は1回塗りです。
ご覧の通り、剥げていた部分と剥げていなかった部分とで色調が異なっています。
塗装のメンテナンス(=再塗装)をする時は、古い塗装を削り落とすことがあります。むしろ、その方が一般的でしょう。一番の理由は新しい塗装のノリが悪くなるからだと思いますが、それ以外にも今回のように色調の違いが出てくるからです。
キシラデコールやオイルステンのような浸透性塗料の場合はあまり塗料のノリへの影響が無いように感じているので、わたしは古い塗装の剥離はしない方針。古い塗装があった方が耐久性が高そうだし、何よりも古い塗装を削り落とすのはすげー面倒臭いからです。
あとはこの色調の違いを許せるかどうかですが、今回のように長期間放置しなければそうそう目立つような色調の差は生じません。また、目立つ部分があったとしても2回塗りをすればかなり改善することが出来ます。
再塗装が完了!
と言う訳で、とくかく面倒臭い古い塗装の削り落とし作業を省略したことで、僅か10分程度でウッドフェンスの再塗装が完了しました。
こんなに短時間で済むのなら1年毎とは言わずに、半年に1回程度の頻度でやってもいいはず。それなら色調の違いももっと目立たなくなるでしょうし、使用する塗料の量もごく僅かで済むはず。そう、いいことずくめなのです。
せっかく苦労して製作したウッドフェンスなのですから、定期的なメンテナンスをして綺麗な状態を維持しましょう。
この投稿のお写真は、『FUJINON XF18mmF2 R』と『FUJIFILM X-E1』で撮影しました。