メンテナンス作業

曲がったウッドフェンスの修正作業


我が家のウッドデッキには目隠し用のウッドフェンスが設置されています。

最初は無かったんですが、いざウッドデッキを作ってみたら周囲からの視線が気になってとてもじゃないけどくつろぐどころじゃありません。

だからDIYで作ったんです。周囲からの視線を遮る為のウッドフェンス。

check!
目隠しフェンスの設置作業[ウッドデッキ製作(応用編):第2回]

Contents1 目隠しフェンスが必要な理由2 設置はウッドフェンスよりも簡単3 目隠しフェンス設置作業の手順3.1 まず、支柱を立てます3.2 フェンス横板を張ります4 目隠しフェンスの設置費用5 ...

 

このウッドフェンスは当初期待していた目隠し効果以外にも、お庭に立体感が演出出来たり、蔓性の植物を這わすのに役立ったりと、今となっては大変お気に入り。あー、作って良かった。

そんなウッドフェンスですが、少し気になってる部分もあったので少し手直ししました。本日はウッドフェンスの補強作業のご紹介です。

 

ウッドフェンスがぐにゃぐにゃだ!

ある日、すっかりお気に入りのウッドフェンスをマジマジと観察するど、あまり良くないことに気付きました。

これ…曲がってね?

よく見ると…いや、よく見なくても垂木がぐんにゃり曲がっています。

横から見ると、垂木の中央部分が重さで垂れるように変形しているよねぇ…?

 

更に、こっちは写真ではかなり分かりにくいけど、フェンスの横板もしなりが発生していてぐにゃぐにゃ。

本当はそれぞれの木材がピシッと面で揃って欲しいのに、凹んでいる板もあれば飛び出すように中央部が曲がっている板もあります。こちらは垂木ほど分かり易くはないけど、まじまじと見たら全然分かるので、やっぱり気持ちいいことではありません。写真では全然分からないなぁ。

どちらも施工時は間違いなくこんなこと無かったんだけど、時間とともにこのように板が暴れてきてしまった様子。

木材は天然素材なので、経年変化で板に曲がり・しなりが生じるのは仕方がない性質なんです。

しかしながら、適切な固定をしてやればこういった曲がり・しなりは防ぐことが出来るみたい

というのも、こちらのウッドフェンスには今回発見したような曲がり・しなりは発生していないんです。これももちろん我が家のウッドフェンス。

この場所と今回曲がりが発生した場所との最大の違いは、フェンスの補強材の有無(写真の赤い矢印の部分)。

我が家のウッドフェンスはウッドデッキの支柱を利用して設置しているんですが、支柱の間隔は1,300mm程度。その支柱の間にそのままフェンスを張ったのが、今回曲がりが発生した場所。

一方で、曲がりが発生していない場所には支柱と支柱の間に予め支柱の他にフェンス固定用の補強材を取り付けているので、フェンスの固定の間隔は1,300mmの半分…650mm程度になっていることになります。

つまり、フェンスを固定する場所が多いほど、固定の間隔が短いほど、しなりや曲がりを防げるってこと。

製作当初はなんとなく補強材を付けたり、付けなかったりしてたんですが、まさか数年経ってこれ程の差になるなんて全く思いもよりませんでした。

そういえば、固定の間隔で木材の暴れが大きく変わるのは、ウッドデッキの床板を張る時の根太の間隔と同じことですね。

 

補強材を追加してしなりを修正しよう

曲がりやしなりを防ぐには補強材や支柱の追加が効果的だけど、それは修正でも同じ。曲がってしまった木材は曲げて元に戻しましょう。

用意したのはフェンスに使用しているのと同じサイプレス材。

断面部が38mm×90mmの材料を、丸鋸で長手方向に真っ二つにしたものを用意しました。だいたい38mm×45mmの角材に近い寸法になっています。

ハードウッドの細い角材ってなかなか無いので、いつもこうやって丸鋸で恐る恐る加工しています。この加工って手で押さえる場所も少なくて危なっかしいんですが、そうしないとお目当ての寸法にならないので仕方が無いですね。

 

加工した木材をウッドフェンスの裏側からF型クランプで仮止めして、表からコーススレッドでしっかり固定します。もちろんコーススレッドを打つ前に下穴加工は必須です。

check!
ウッドデッキ製作に使う『ネジ』と『下穴錐』の紹介

Contents1 ウッドデッキ製作に使うネジ1.1 ネジは2種類用意しよう1.2 材質はステンレス以外はあり得ない2 ハードウッドの場合、下穴錐は必須 ウッドデッキって木でできていますよね。そして、 ...

 

この作業なんですが、目で見る以上にフェンスの横板の凹凸が激しいので、補強材をクランプで固定するだけでも結構な力が必要でした。もう、びっくり!

 

そんな暴れまくりの横板をなんとか力ずくで押さえつけつつ、コーススレッドで固定することが出来ました。

新しく取り付けた補強材の色が周囲と全然違って浮きまくってますが、数か月もすれば落ち着いて馴染むので、気にしなくても大丈夫。

 

ぐにゃ~っとだらしなく曲がってた垂木がピシッとなりました。

やっぱりピシッとなると気持ちが良いもんです。こうでなきゃ!

 

ウッドフェンスの支柱の間隔はどの程度が良いのか?

というわけで、本日は補強材の取り付けによるウッドフェンスの曲がりの修正作業のご紹介でした。

ウッドフェンスの取り付け部の間隔を空けすぎると、わたしのようにフェンス板が暴れたり、曲がりが生じてしまいます。かといって過剰に狭くするとデザイン的にうるさくなったり、材料費がかさんでしまいます。

わたしは結果的には650mm程度の間隔になりましたが、わたしの中ではおそらくもう少し広くても大丈夫では?と考えています。800mm程度かな?1,000mm程度もいけるかな?

ウッドフェンスの支柱の間隔は木材の種類・寸法、はたまたどの程度の木材の曲がりを許容するのかによって最適な数値が変わるので、なかなか悩ましい問題。これだ!という答えがなかなか無い問題ですが、フェンスを作る際の参考になれば幸いです。

-メンテナンス作業
-