2拠点生活 家具製作

杉カフェ板とシンプソン金具で安価に作る、無垢材のロースタイルPCデスク


会社勤めならではのイベントである転勤により、強制的に2拠点生活を始めざるを得なくなったわたくし。

準備期間は2週間。

これ、けっこー無理ゲーじゃね?って気がしますが、無理でもなんとかするのが会社員。急いで新居での生活を整えねばなりません。

真っ先にすることは新居探しだけど、それと並行して家具類も揃えていきましょう。

本日ご紹介するのは新居で使うPCデスクの製作。DIYブログなんだから、もちろん間取りに合わせてDIYで製作しますよ!

今回の作業

どんな作業? : 杉カフェ板とシンプソン金具で作る安価なロースタイルPCデスク

使うもの : 木材を切る道具、インパクトレンチ、ドリル、シンプソン金具、杉カフェ材、SPF材、コーススレッド

必要な費用 : 10,000円程度

肉体行使度 : ★★☆☆☆(2)SPF材を切って、金具で組み立てるだけ

言いたいこと : シンプソン金具を使うとわずか数時間で机を作ることができます

 

DIYで家具製作する最大のメリットは『好きな寸法の家具を手に入れることができること』

家具にもオーダーメイドの世界はあるんだろうけど、当然そんなのは超お高い世界(手間を考えれば当然の価格)。我々庶民は、ニトリさんやイケヤさんなどで大量生産品の家具を購入するのが一般的。

だけど、部屋の間取りや使い方なんて無限に存在するんだから、大量生産品の市販品で自分が考える設置場所や用途にピッタリっていうのはなかなか難しいでしょう。もしそんなのがあるとしたら、それこそまさにシンデレラフィット。そんなのは奇跡的な確率なのです。

ところが、DIYで家具を作ることができれば、本来奇跡的な確率であるシンデレラフィットを簡単に得ることができるのです。現在わたしが使っているPCデスクも自分で作ったもの。設置スペースピッタリになるようにしたことはもちろんのこと、奮発して天板はウォルナット材にした気に入りのもの。これこそ、DIYのメリットでしょう!

今回も新居に合わせて最も使いやすいPCデスクを作っていくわけですが、肝心の新居をまだ契約できていないのが頭の痛いところ。

もうここしかない!と目星を付けた物件はあるので、契約できるかどうかはまだ分からないけど、その物件に入居できると信じてPCデスクを作っていきましょう。準備期間が短いから、のんびりしている時間はないのです。

 

お手軽なロースタイルPCデスクの作り方

今回のPCデスクのコンセプトは、簡単に組み立てと分解ができること、そして安価に作ること。現在のPCデスクのようにがっつりこだわりたい気持ちもありますが、何年同じ場所に住むのかも分からないし、なにより製作期間が全然ないので、そんなにこだわることもできません。クオリティにはこだわらず、パパっと作っていきましょう。

 

材料

今回準備したメインの材料がこちら。

木材は杉カフェ材SPF材の2種類を使います。SPF材は2×4と、家に転がっていた2×2材を使用。

 

これまで何度も登場している杉のカフェ板。世界的なインフレと円安の世の中においても、それらの影響を全然感じさせない格安っぷりがめっちゃ魅力的。2,000mm×200mm×厚み30mmで1枚1,400円弱。その安さから、これまで家具製作や小屋製作など様々な用途で使ってきました。

価格は安くとも立派な厚みのある無垢材。質感は全く安っぽくありません。ただし柔らかいソフトウッドですから、デスクとして使うと傷が付きやすいというデメリットはあります。下敷き無しで文字を書いただけで傷がつくレベルの貧弱さ。一生使うつもりならやっぱり天板はハードウッドを選ぶべきでしょうね。

そんなデメリットは知ったうえで、今回このカフェ板は天板に使用します。桁や脚などの他の部分にはSPF材を。杉のカフェ板とは違い、SPF材は高くなりましたね・・・。以前は安価な材料の代表だったのに。

 

今回のポイントとなるのが、こちらのシンプソン金具。木材をネジだけでがっしり組み立てることができる便利な金具です。

見た目がかなり独特になる点や、精度がイマイチなことから家具製作で使うことは滅多にないんだけど、今回は簡単に組み立て・分解ができる点を重視してこいつを使います。使用するのは2×4材の脚を取り付けることができるRTC24と、2×2材の脚を取り付けることができるRTC22を2個づつ。RTC22を4つ使うつもりだったんだけど、家に余っていたのがこれらだったのです。RTC24を家具製作に使うとかなりゴツくなるので、わたしはあまり好きではありません。

 

ちなみに、RTC24を使って脚部分を2×4材にした場合、その上に数十kg(少なくともわたしでは持ち上げられないので、50kg以上は間違いなくある)のバイクのエンジンをズラッと並べてもビクともしません。実際にガレージでこういう使い方を10年近くやっている経験からすると、家具製作にRTC24は不要だね。オーバースペック。

 

材料の切り出し

最初におこなうのは材料の切り出し。とはいっても、

狙っている物件ではPCデスクを設置しようと考えている場所の横幅にカフェ板の長手方向がすっぽりと収まるようだったので、カフェ板は切らずにそのまま4枚繋げて使うだけ。なので、切り出すのはSPF材だけ。いつも必ず書く設計図は書かず、4枚繋げたカフェ板に合わせてなんとなくで寸法を決めていきます。

 

今回ポイントになるのが脚の長さ。

狙っている物件はめっちゃ狭いので、圧迫感がでないようにロースタイルにすることにしたのですが、座椅子を組み合わせたときにどの程度の高さがよいのかさっぱり予想がつきません。座椅子の高さも商品によりけりですしね。なのでこの時点ではまだ脚の長さは暫定。後で調整できるように長めにしておきます。

 

組み立てと補強の取り付け

桁などのパーツを切り出したら、シンプソン金具を使って組み立てていきます。シンプソン金具での組み立てはネジを締め付けるだけなので、とくに説明することがないくらい簡単。

PCデスク中央部分の補強は、なんとなくで2本取り付けました。ピッチは600mmほど。SPF材の2×4材は材料としてはかなりゴツイので補強がなくとも大丈夫だとは思うんですが、今の段階なら追加するのはまったく手間じゃないですからね。

 

デスクの天板の固定には本来は平打天板止という専用の金具を使うんですが、その金具ってめっちゃ施工の手間がかかるんですよね。今回はそんな面倒なことをしている余裕はないし、そもそも杉のような柔らかい木材には必要ないんじゃね?という考えもあって、桁と天板を直接ねじ止めする方式を。

並大抵のコーススレッド(木ネジ)では89mmもの幅(今回の場合は厚み)のある2×4材を貫通することはできないので、ドリルで60mmほど座掘り加工しておきます。これなら、40mmほどのコーススレッドでも天板を固定することができる!

 

この加工を20箇所弱おこないます。穴を開けるだけなんだけど、これだけでも結構な手間。それでも平打天板止を使うことに比べれば全然楽ではあるんですけど。

 

高さ調整

組み上がったら、使用する予定の座椅子をもってきて実際の使い勝手を確認します。今回はニトリさんで座椅子を買ってきたんですが、かなりクッション性が高い製品なので座った時の高さが全然想像つかなかったのです。

実際に座ってみて、今の時点でベストと思われる高さになるように脚の長さを調整します。脚の調整は短くするのは簡単だけど、長くするのは大変なのでくれぐれも慎重に。

 

完成、そして分解

そんな感じで、僅か2時間程度で新居で使用するPCデスクが完成しました。表面処理を一切おこなっていないのも製作時間がこれだけ短くなっている要因ですが、それ以上に大きな要因はやはりシンプソン金具。ネジを締めるだけでデスクが作れるのはとても便利です。精度がイマイチだったり、見た目の主張が強いのはデメリットですけど。今回はそんなの度外視。

ネジで簡単に組み立てることができるということは、ネジで簡単に分解できるということでもあります。かさばる脚部分を分解しておけば、引っ越し時の搬入も楽ちんのはず。また、同様に天板も分解しておけばかなり軽くなるので引っ越し時と設置時の取り回しも楽々です。

実際に狙ったどおりのイメージで狙っている物件に収まるのかどうかはまだ分からないけど、これでPCデスクの準備もなんとかなりそうです。

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