ド素人でも、無理と決めつけずにとりあえずやってみればなんとかなる!?ウッドデッキも作れる!?わたしはなんとかなりました!
そんな経験を元にウッドデッキ製作の方法をご紹介するのが、この素人でも出来るウッドデッキ製作シリーズ。
ごく普通の会社員であり、木工に関しては完全なド素人のわたしが、同じく素人さん向けにウッドデッキの製作方法を素人目線で解説したいと思います。
第一回目となる今回は、ウッドデッキの製作作業に取り掛かる前にまずはウッドデッキの構造についてご説明したいと思います。
ウッドデッキが欲しい!
お庭があると欲しくなるのがウッドデッキ。
日々生活をしていく上で決して…いや、全く必要なものじゃないんだけど、たまに日向ぼっこをしたり、ごろんと寝転がって本を読んだり、テーブルセットを置いてお茶をしたり…プランターを並べて花だらけにする人もいますね。その使用用途はほんと人によって様々だけど、生活に癒しを与えてくれるのは間違いなさそう。
わたしは使用用途は特に考えてなかったけど、ウッドデッキの雰囲気…というか木材の暖かい見た目が好きだったので長年ウッドデッキに憧れていました。
ウッドデッキって高い!
そんなウッドデッキに憧れていたわたしですが、いざ見積もりをとってみると無茶苦茶高くてびっくり。おいそれと気軽に購入できるものではなかったのです。
よくよく考えてみたらこれは当然なことで、まずウッドデッキは手間暇がかかります。ウッドデッキは規格品(予めサイズが決まってるような既製品)ではなく、大抵の場合はそれぞれの設置場所に応じて職人さんが製作されるんですね。工場で大量生産するならコストも下がりますが、職人さんが一生懸命作ってくれる時点で人件費がたっぷり掛かるのは当たり前ですよね。
また、ウッドデッキに使用する木材は比較的高価な木材が多いんです。安価な木材は腐敗に弱いことが多く、屋外で長年使用するには到底耐えられません。耐久性抜群でウッドデッキに最適な木材って大量に流通しているものではないので、調達するだけでもそこそこの費用が掛かってしまいます。
そんなわけで、ウッドデッキってなかなか贅沢なものなんです。
家を建てる時なら金銭感覚も麻痺しまくってるのでほいほい注文したかもしんないけど、わたしが外構に手をつけた時はスーパー金欠状態。しかも、欲しい理由が「雰囲気と見た目が好きだから」という超贅沢な理由。そんな理由の為に、とてもじゃないけど出せるような金額ではありません。
節約の為にDIYに挑戦
でも欲しいなぁ~、欲しいなあ~、どうしようかな~、と悩めるわたしに一つのアイディアが。
それは、業者さんに頼むと高いのなら、いっそ自分で作ってしまおう!という考え。
材料代はどうしようもないけど、DIYでうまく作ることが出来れば職人さんの人件費は節約できるはず。失敗した時とは?…それは考えないでおきましょう。
これを思い付いた時のわたしは木工を始めて半年程のド素人。お仕事も普通のサラリーマンなので大工さんのような技術や知識は一切ない状態でのスタートです。今考えると大変無謀ですが、人間追い込まれると案外アグレッシブに行動できるものですね。
ウッドデッキの構造
作業に取り掛かる前にまずウッドデッキがどういうものか調べました。
ウッドデッキなんて世の中の大半の人が知ってる言葉だし、実際、そこらへんのお家を見回してみても決して珍しいものではありません。なので、作り方だとか構造だとか、そういった情報はいくらでもネットに転がっていると思ってたんです。しかしながら、なかなかこれというものが見つかりません。どうやら、いろんな人がいろんな作り方をしているみたい。
素人ながら勝手に推測すると、ウッドデッキって、これが基本!これがベスト!っていう作り方がきっちり決まっているようなものじゃないのかもしれません。ウッドデッキって、上に無茶苦茶重いものが乗ったりとか、耐震性が重視されたりとか、人命に関わったりとか、そういう重要な建造物じゃないですよね?だから、みなさん好き勝手に作っている…ような気がします(適当でもOKってこと)。
しかしながら、いろんな施工例を見ているとどうやらこんな構造が割と多いみたいです。
実際に足が触れる「床板」が一番上にあって、その床板を支えている根太というパーツがあって、さらにその根太というパーツは「束」という柱に直接取り付けられていて、その柱は基礎(土台)の上に乗ってて、その下はいよいよ地面。そのままじゃ柱が連結されてないので、各柱は「根がらみ(大引き)」というパーツで連結されてます。
うーん、言葉じゃうまく伝わらないから実際に写真とか図を見てもらった方が分かりやすいかも。ちなみに、この図はわたしがwindows標準のペイントソフトで書きました。頑張って、書きました。
実物はこんな感じです。
もう一度わたしのお手製のペイント図に戻って頂いて・・・
横から見るとこんな感じです。
90度違う方向から見るとこんな感じ。
根太の取り付け方法
いろいろな施工例を見ていて気が付いたのは、一番違いがでてくるのが「柱(束)」と床板を乗っけるパーツ「根太」の接合方法。この部分は下の図の3種類が主流のようです。
左は柱をサンドイッチする形で両側から根太を固定する方法。柱と根太は横方向からネジで固定されるんだけど、ウッドデッキの上に人が乗ると当然その力は垂直方向に掛かります。なのでこの固定方法は耐久性との面ではあんまり良くなさそう。普通に考えたら真ん中の、根太を柱の真上に乗っける方がずっと理にかなってますよね。わたしもこの方法で施工したかったけど、結局左の方法で施工してます。
どうしてかというと、
この方法は基礎とか地面の高さが綺麗に揃ってなくてもある程度は調整が効くから。そう、施工が楽なのです。
真ん中の、柱の上に根太を乗っける方法は耐久性的には理想的なんだけど、その為には柱の長さと基礎の高さをびっちり揃えなければなりません。どんなのド素人には無理!難しすぎる!!という訳で、楽ちんな左の方法に逃げた訳です。同じ理由だと思うのですが、DIY本でも紹介されている方法はもっぱら左の構造が多いみたい。
なお、簡単に施工できつつ、力の掛かり方も理想的な夢の施工方法がありまして、それが一つ前の図の右端の方式。これは木材の柱ではなく鋼製束という金属製の柱を使います。
これが鋼製束。
高さ調整が簡単にできるから基礎の高さ寸法に気を遣う必要がないという画期的なもの。しかも安い!1本数百円で購入できます。しかしながら、唯一にして最大のデメリットはウッドデッキらしからぬ無機質な見た目。わたしは見えにくいウッドデッキの奥の部分に使ってます。
我が家のウッドデッキの構造
これが我が家のウッドデッキの構造。ド素人が作ったものなので自慢できるようなもんじゃないですが、とりあえず人が乗って歩いてもまったく問題はなさそう。
コストダウンの為ところどころ鋼製束を使ってます。実際に施工してみて実感したんですが、この鋼製束という部材は本当に便利。
ウッドデッキ製作で一番しんどいのは基礎(土台)の製作だと感じてるんですが、鋼製束だとその作業が無茶苦茶楽になります。場合によっては、基礎製作をほぼ省略できるくらいかも。
この鋼製束、元々は主に家の建築で使用されているもののようですが、それをウッドデッキ製作に流用してます。ウッドデッキ専用の鋼製束もあるみたいだけど、割高なのでわたしは必要ないかな~って感じです。
-
綱製束のメリット・デメリットと使い方
まとめ
さてウッドデッキのだいたいの構造がお分かりいただけましたでしょうか。幕張だとかフェンスだとか他にもいろいろパーツはありますが、基本は「束」「根太」「根がらみ」「床板」の4つのパーツを基礎(土台)の上に乗っければウッドデッキはとりあえず完成します。住宅と違って単純な構造なんですね。
しかもそれらのパーツはただの真っすぐな木材なので、極端なことを言えば買ってきた木材を加工せずそのまま組み立てるだけでもウッドデッキはとりあえず完成します。ほら、なんだか簡単に思えてきたでしょ?
どんな材料を、どれくらい買ったらいいかって?それはまた後々ご紹介しましょう。
続きはこちら!