素人でもできるウッドデッキ製作

ウッドデッキの基礎製作[素人でもできるウッドデッキ製作:第3回]


ド素人のわたくしによる、素人の為のウッドデッキ製作講座。

前回はウッドデッキ製作の大まかな流れについてご紹介しました。

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ウッドデッキ製作の流れと費用[素人でもできるウッドデッキ製作:第2回]

Contents1 ウッドデッキ製作の流れはこうでした。1.1 STEP1:設計図作成①大体の大きさの決定(費用:0円)1.2 STEP2:基礎に使う束石を4個買ってくる(費用:4,000円位)1.3 ...

第3回からいよいよウッドデッキの製作作業に取り掛かります。今回ご紹介するのはウッドデッキの大きさの決定と、基礎の製作作業の途中まで。前回ご紹介した大まかな流れで言うと、

STEP1:設計図作成①大体の大きさの決定
STEP2:基礎に使う束石を4個買ってくる
STEP3:束石4個をセメントで固定

までとなります。

 

STEP1:設計図作成①大体の大きさの決定

費用 0円
時間 0~1時間程度
肉体酷使度 ☆☆☆☆☆(0)
ただし頭は使いましょう

第2回でもご紹介しましたが、一番最初にする必要があるのは、自分がどのようなウッドデッキを製作するのか考えること。

床板の材質だとか、フェンスの形だとか、高さとかを決めるのはもう少し後でも良いのですが、どの程度の広さで、どのような形(上から見た形)にするかは最も最初に決めなくてはならないことです。それが決まらないことには、ウッドデッキの土台となる基礎を製作することができないのです。

なので、こんな落書き状態のものでも結構ですのでまずは簡単な設計図を書きましょう。

ここで決めることは全体の形大きさの2点だけ。束(ウッドデッキの柱のことです)の間隔や、構造材の組み方はまだ決めなくても大丈夫。作ろうとしているウッドデッキの形が丸いのか、四角いのか、そしてそれはどの程度の大きさなのか、この段階ではそれだけに集中しましょう。

 

STEP2:基礎に使う束石を4個買ってくる

費用 4,000円程度
時間 1~2時間程度
肉体酷使度 ★★☆☆☆(2)
束石は結構重いです(車必須)

STEP1と順不同なのですが、STEP1で計画したウッドデッキの大きさを可視化する為に、まずは基礎の4隅分の束石を買ってきます。

束石はウッドデッキの柱が乗る重要な部分で、もちろん4つだけでは足りないでしょう。しかしながら、最終的にいくつ必要になるのかは、後々のSTEPであるウッドデッキの詳細設計をしないことには分かりません。プロの方や製作経験のある方ならこの時点でも束石がいくつ必要なのか分かるのでしょうが、わたくしのようなド素人だと分かりっこありません。今後、何回もホームセンターに通うことになりますので、購入するチャンスはいくらでもあります。なので、まずは4つで十分。

購入してくる束石ですが、束石自体は大小関わらず大抵のホームセンターには置いてあるようです。しかしながら一口に束石と言っても様々な寸法のものがあり、お目当てのものを確実に入手するとなると、やはり規模が大きめのホームセンターに行った方が確実でしょう。

わたくしの場合はウッドデッキの柱は90mm×90mmの角材を使用することにしたので、90角用として売っているものを購入してきました。お店によっては90角用という表記ではなく、単に寸法だけを記載しているだけの場合もあり、どれを選んでいいのか迷うかもしれません。その場合は遠慮なく店員さんに90角用のものを探していると言えば大丈夫。90mm×90mmという寸法の木材はかなり一般的な寸法なので、わたくしの場合はすぐに教えてもらうことができました。

 

買ってきた束石をまずはただ地面に置いてみて、STEP1で自分が考えた寸法がどの程度のものなのかを確認しましょう。図面上で想像するのと、実際に目で見てみるのではだいぶ感じ方が違います。束石の上に適当な木材を立ててみるのも、分かり易くていいですね。私的には、この時点で一度家族の皆様と意見交換して、ワイワイと寸法を決めるのがよろしいかと思います。

 

STEP3:束石4個をセメントで固定

費用 2,000円程度
主にインスタントセメント代
時間 半日~一日作業
肉体酷使度 ★★★★★(5)
もうやりたくないレベル

STEP2で使用した束石4個をモルタルで固定して基礎の一部を作ります。4個の束石はウッドデッキの4隅に位置するようにします。この4隅の束石がその後の作業の位置関係全ての基準となりますので、これでもかという位、水平方向・垂直方向の調整には気を使いましょう

わたくし的には、ウッドデッキ製作で最もしんどい作業だと考えています。穴掘りも大変だし、水平合わせも大変だし、大量のモルタルを練るのも大変。

 

穴を掘って、砕石の上に束石をセット

束石を設置する為に最初にすることは、穴掘り。たかが穴掘りと侮るなかれ。穴掘りはありとあらゆるお庭DIYで必要不可欠な作業であり、地味にものすごくしんどい作業なのです。

地面は砂と土でできていると思いがちなのですが、思っている以上に大量の石が含まれており、スコップで深く掘るのはかなり大変。完全自己流ですが、これまで穴の掘り方はいろいろ試してベストな方法を編み出すことができました。

詳しくはこちらの記事をどうぞ。

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簡単なようでとても大変。お庭の地面を掘る方法

Contents1 お庭の穴掘りはとても大変2 それでも素人が効率的に穴を掘る為の方法2.1 使用する道具2.2 効率良く地面を掘る方法3 まとめ お庭のDIYやガーデニングをしようとする際、必ず必要 ...

 

束石が半分位埋まる深さの穴(かなり深い)を掘ったら、砕石を入れてしっかり押し固めます。そして、その上に束石をセット。

基礎のベースに砕石をしくのは当たり前のことのようですが、その理由については諸説あるようで、素人のわたくしとしてはこれだ!!という答えにたどり着くことができませんでした。ただし、土の上に直接モルタルと敷いたり、束石を置く場合よりも強度が上がるのは間違いないみたい。そりゃ、土なんて雨などで水を含んだらいくらでも地盤沈下していきますもんね。それに対し、砕石はある程度固めたらかなりガッチリとした安定感があります。

なお、わたくしの場合砕石層は50mm位。50mmってなんだか薄く感じますが、実際に穴を掘ってみると50mmというのは結構骨の折れる深さ。もうやりたくなーい!ときっと思うはず。

 

束石の微調整をします

束石の高さ方向に関しては束(柱)となる木材の長さで多少の調整は効きますので無茶苦茶神経質になる必要もないのですが、高さ方向以外の位置関係(隣同士の束石との距離や、家からの距離など)は後々ではどうしようもないので、しっかりと調整しておきます。

写真のように90mm×90mmの角材や4×4材の切れっ端を束石の上に乗っけておくと測定作業もしやすいですよ。

 

束石同士の位置調整と並んで非常に大切なのは束石自体の水平調節。考えなくても分かることですが、束石が水平でないと後々柱が真っすぐ立ちません。大切なウッドデッキも歪んでしまいます。それは、絶対に避けなければなりません。

水平でない場合は束石の下の砕石のバランスを調整するのですが、束石の傾きが変わる度に先ほど調整した束石同士の位置関係も変わってしまいます。思ってるより、ずれます。

なので、納得できるまで束石の水平調整と、束石同士や建物との距離関係の調整を繰り返す必要があるのです。途中で妥協しそうになりますが、最も大切な作業なので頑張りましょう。

束石1個を調整するだけでも大変なのに、それを4箇所もする必要があります。2個目以降は1個目を基準にして、写真のように適当な木材を使用しながら 建物からの距離、高さの調整、そして束石自体の水平という、3つのポイントがきっちり揃うまでひたすら調整を繰り返します。

 

モルタルで束石を固定

先程調整を繰り返した束石が2度と動かないよう、モルタルでがっちり固定してやります。固定のモルタルも基礎の一部となりますので、できるだけ大きな穴を掘りその穴の底部全体にしっかりと砕石を敷き、そしてしっかりと押し固めた上にたっぷりとモルタルを投入してやった方がいいでしょう。

恐らく、砕石の上に一旦モルタル層を作り、そのモルタル層の上に束石を設置するのが正しい方法なのでしょう。しかしながらその方法では束石の高さ調整が困難だった為、わたくしはこのような方法をとっております。

 

まとめ:この作業が一番重要!!

4隅分の4箇所モルタルで固定することができれば、ひとまず作業は終了。

この作業はとても大変な作業なのですが、この作業がウッドデッキ製作の中でも最も大切な作業と考えています。この作業を蔑ろにすると柱が垂直に立たなかったり、地盤沈下が生じたり、ウッドデッキの寸法に狂いが生じたりするなど、後々苦労することになります。

ウッドデッキのデッキ部分(木材の部分)は比較的容易に作り直すことができるのに対し、基礎というのは一回作ってしまえばなかなか容易に作り直すこともできません。大変な作業ですが、わたくしのような素人にとっては人生で1,2回しかないであろう作業です。是非、途中で妥協せず、とことん納得できるまで精度に拘りところですね。

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