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【高断熱タイプの風呂ふたはいらない】ベトつきが最悪!TOTOの高断熱魔法瓶風呂ふたの経年劣化問題


今住んでおります住居の浴槽はTOTOの製品なんですが、その風呂ふたは断熱材入りのものが付属していました。

最近の住宅ではこういった高断熱のパネルタイプの風呂ふたが一般的なんでしょうが、わたしが子どものときはクルクルと丸めるロールタイプの風呂ふたが当たり前でした。なので、そのような断熱材タイプのふたを初めて見た時はそれは驚いたものでした。

最初はこんなの邪魔じゃね?ってどちらかというと否定的だったのですが、夜沸かしたお風呂のお湯が、朝方になってもそのまま入れる程度に保温されているのを体感してからは評価は逆転。これすげー!!って感じですね。

そんな高断熱タイプの風呂ふたなんですが、使用し始めて早くも9年ほど。残念ながら、最近その評価は再び逆転してしまいました。この高断熱タイプの風呂ふたって、不要じゃね?

 

高断熱タイプの風呂ふたは実は消耗品。周りのゴムの劣化問題

高断熱タイプの風呂ふたは樹脂でてきていて立派な見た目をしていますから、わたしは割れるまでずーっと使えると思っていたんです。でも実際はそうではありません。我が家の場合では6年ほどでもうダメでした。そこからさらに騙し騙しで3年間ほど使ったのですが、周囲に悪い影響もあるのでこれは失敗でした。貧乏性は嫌ですね。

 

ダメになった理由は、縁についているゴムの劣化。このグレーのゴムが経年劣化し、ベトベトになるのです。

 

ただベトベトになるだけなら不快感を少し我慢すればいいだけなんですが、このベトベトは周りに付着します。浴槽や、壁のパネルにベトベトが付着して最悪です。これが先程書きました周囲への悪い影響ってやつです。

 

ベトベト部分は黒くて汚らしいんですが、このゴム部分はそれ以外にもこのような青い汚れが目立つようになってきます。これの正体って長年知らなかったのですが、最近調べたらどうやら銅イオンなどから生じる銅石鹸というものだそうです。カビキラーなどでいくら頑張っても落ちなったのですが、カビの類ではないので当然ですね。正攻法は研磨剤で削り落とすことらしいですが、ゴムなのでそのような手段もとれません。

そう、この風呂ふたが消耗品となっている理由はこの周りの縁のゴムなのです。このゴムは浴槽との密着性を高めたり、周りを傷めないようにするために必要なものなのでしょう。それは理解できるし、ゴム系の素材がベストなのもわかります。しかしながら、ゴムは経年劣化は免れません。ゴムが交換出来ればいいんですが、残念ながらそれもできなさそう。詳しくはまた後ほど。

 

高断熱タイプの風呂ふたが不要な理由

実は消耗品であることが分かった高断熱タイプの風呂ふた。必要であれば別に消耗品でもいいんです。ベトベトになってきたら買い替えればいいんです。

しかしながら、わたしはもうこの蓋を買い替えることはないでしょう。よくよく考えた結果、わたしにとってこのような高断熱タイプの風呂ふたは不要だということが分かったのです。

 

単純にそこまで保温力は要らない

高断熱タイプの風呂ふたのメリットは翌朝までお風呂を暖かく保つことができるような強力な保温能力ですが、そもそも夜に沸かしたお風呂を6時間とは長時間経ってから入ることがないんですよね。夜勤など家族の生活リズムが大きく異なる家庭であればそのようなシチュエーションも大いにありえるでしょうが、少なくとも現在の今のわたしにはそのような場面はほぼありません。

だったら、こんな嵩張る風呂ふた要らないんじゃね?って思ってしまうのです。掃除するときに邪魔ですしね。

 

買い直すとなるとても高額

保温能力が高いことによるメリットは光熱費を抑えることができることです。お風呂の温度が下がったら追い炊きが必要になりますが、追い炊きが不要になるとその分光熱費が浮くってわけ。

しかしながら、この風呂ふたを買い直そうと調べた結果、TOTO純正の風呂ふたは4万円以上することが分かりました。4.5万円。一見ただの板に、4.5万円。高すぎるよ!

いくら光熱費が浮くといっても、年間何回夜に沸かしたお風呂を朝に沸かし直すのか?と考えたとき、わたしにとってはとてもじゃないですが価格だけの価値はなさそうだったのです。

それならばいっそ風呂ふたを無くした方が浴室はすっきりするし、掃除は楽チンです。もしお湯を残しておきたい場合があれば、追い炊きすればいいんじゃね?って感じですね。

 

風呂ふたの捨て方と内部構造

ベトベトになって要らなくなった高断熱タイプの風呂ふたですが、こいつは結構大きいので粗大ゴミとして廃棄しなくてはなりません。しかしながら粗大ゴミの日まで保管しておくスペースもないし、あったとしても周りにベトベトが付着して最悪なので、1秒でも早く処分したいところ。

なのでわたしは自分で解体することにしました。使用するのは丸ノコ。丸ノコなんて持っていない・・・という人もいるかと思いますが、時間は掛かりますが手ノコでも切断することは可能です。

 

切断負荷はどのくらいだろう?と少し不安だったのですが、予想よりもずっと抵抗なく切断することができました。

 

表面のFRP層(プラスチック)の厚みはわずか1mm程度。厚みの大部分はサクサクとした感じの断熱材が占めていますので、切断の楽さも納得です。

 

断面を見れば分かりますように、ベトベト問題を引き起こしている縁のゴムはこのように内部にがっちり食い込んでいます。たぶん、表面のFRPパネルと縁のゴムを組み立てたあとに、内部に断熱材を注入して作っているんじゃないですかね。このような構造なので、ゴムだけを交換するというのはあまり現実的じゃありません。そもそもこんな形状のゴム、まず手に入らないでしょ?

 

そういえば、5年ほど前にこの風呂ふたを倒して表面を凹ましてしまったことがあるんです。高断熱タイプの風呂ふたって、乾かそうと立て掛けておいたらすぐに倒れません?倒れるとこんな感じで簡単に凹みます。この機会に凹んだ部分の内部がどのような状態になっているか確認してみました。

 

内部に水が入って、腐ったりカビが生えているのでは?と恐れていたんですが、意外なことに内部はとっても綺麗。表面が多少傷んでも実用上は問題無さそうです。

 

15分程度の作業で200mm四方程度にまで解体することができました。これで普通の燃えるゴミとして廃棄することができますね(わたしの住んでいる地域の場合)。これでベトベト問題に悩まされることもなくなり、心がとても晴れやかです。

 

なお、断熱材を切断するともの凄い量のカスが発生しますので、作業環境にはくれぐれもご注意を。風のある日はどえらいことになるので、風がない穏やかな日を選びましょう。

 

風呂ふたは薄いタイプで十分

というわけで、本日は高断熱タイプの風呂ふたの経年劣化のトラブルと廃棄方法を中心に風呂ふたについて少し考えてみました。

高断熱タイプの風呂ふたって最初はとても感動したものですが、わたしの生活スタイルでは不要です。お風呂を長時間保温する必要がない。

というわけでもう風呂ふたは要らないなぁって思っていたんですが、一応高断熱ではないタイプの風呂ふたは使っています。1~2時間程度お風呂を保温しておく機会は結構あるということと、洗濯用や災害用に風呂水をt貯めておく時に風呂ふたがないと浴室内が結露まみれになるからです。

ロールタイプであれば数千円で購入出来ますから、少しいいものを購入しても4万円よりずっとまし。

ただし、この考えはあくまでもわたしの生活スタイルでの話ですから、みなさまに当てはまるとは限りません。しかしながら高断熱タイプのゴムベトベト問題は結構あるあるな問題らしいので、お悩みの方は一度その必要性を考えてみてはいかがでしょうか。

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