サイクルポート製作

【DIYで作るサイクルポート#7】ブレース(すじかい)の追加と水切り金具の取り付け


DIYでイチから作るサイクルポートの製作作業

前回の投稿から随分時間が経ってしまっていますが、ガーデニング小屋と並行してちゃんとこちらも作業を進めています。こちらの方が大物なのでガーデニング小屋製作よりも作業は大変ですが、やっていること自体はほぼ同じ。ガーデニング小屋製作で各作業の練習を行い、こっちが本番って感じで作業を行っています。ガーデニング小屋は趣味性が高いですが、こっちは完全に実用品ですからね。作業にミスは許されないのです。

前回の作業は基礎の施工ミスの修正でした。基礎の寸法ミスなんてあってはならないことですが、このタイミングで気付けたのは不幸中の幸い。

無事修正できたので、今回からは気持ちよく本来の作業に戻ることができます。

今回は小屋の補強となるブレース(すじかい・筋交い)の追加と、水切り金具"もどき"の取り付けです。

今回の作業

どんな作業? : サイクルポートの補強と水切り金具もどきの取り付け

使うもの : 杉2×4材、トタン出隅

必要な費用 : 3,000円程度

肉体行使度 : ★★☆☆☆(2)やっぱり屋根の上に上がるのは怖い!

言いたいこと : 高い場所での作業は危険がいっぱい。水切り金具の取り付けはとくに注意!

 

ブレース(すじかい)の追加

基礎の修正も完了したので、次なる作業は屋根の続き。水切り金具の取り付けと屋根材の取り付けです。

しかしながら、前回ルーフィングシートを張ったときにすっごい気になっていたんです。屋根の上に登ると思っていたよりもグラグラするなって・・・

それも当然っちゃ当然で、現状補強材が全然足りていません。

一応柱の上部から斜めに補強材を取り付けているものの、これくらいの大きさの建物ではこんなの気休め程度。製作中のガーデニング小屋のように柱と柱の間に構造用合板を取り付ければかなりガッチリするんだけど、サイクルポートでもそこまでするかはまだ検討段階。壁があると丈夫にはなるんだけど、圧迫感が一気に増えるからねぇ。

そんなわけで補強をどうするかはゆくゆく考える予定だったんだけど、かといってあまりグラグラ揺れる状態で屋根の上に登るのも怖いので、もう少し補強材を追加しておきましょう。

 

使用するのは杉の2×4材。最近SPF材が高いので、その代わりに杉を使うことが多くなってきました。

サイクルポートの現物を測定してざっくりとした寸法を拾い、その寸法を元にカットラインを木材に引きますが、カット自体はその線よりも少し余裕を持たせて行います。

というのも、

こういう斜めのカットって、なぜか実際にカットしてみると思ったように寸法が合わないんですよね。今回もやっぱり角度が合いません。現物から採寸しているというのに、とっても不思議。

わたしの寸法の拾い方に問題があるのは間違いないんですが、だからといってどうしようもないんですよね。いつもわたしは全力で合わしにいってるつもりなんですから。でも合わない。不思議すぎる・・・。

なので最近ではこういうカットはそもそも一発で合うようなものではないと考えることにし、大きめにカットした木材を徐々に修正して仕上げるようにしています。現物合わせってわけですね。

 

3回くらい修正を行ったら、ようやくばしっと角度が合いました。手間と時間はかかるけど、現物合わせはやっぱり間違いない!

 

こういう四角い場所に対角線状に取り付ける補強材をブレースとか筋交いっていいますが、普通はバッテンの形にとりつけます。しかしながら今回は諸々の理由によりまずはこの1本だけの取り付け。

1本だけでどうなんだろ?って思っていましたが、これでも取り付け前と後とではサイクルポート全体のぐらつき具合は全然違います。取り付け前は屋根に登るとグラグラして怖かったけど、取り付け後は柱を全力で揺らしてもほとんど揺れません。このサイクルポートの片側は既存のガレージとドッキングしていますから、その影響もあるのでしょうけど。

これで安心して屋根の上に登ることができますね。

 

水切り金具の取り付け

安心して屋根の上に登ることができるようになったので、次は屋根に登って水切り金具を取り付けていきます。

片流れであるサイクルポートの屋根に必要な水切り金具は、軒先に取り付ける軒先唐草とケラバに取り付けるケラバ水切りの2種類。しかしながらガーデニング小屋製作のときと同様、それらの水切り金具は入手性がとても悪かったので、こちらのサイクルポートでもトタンの出隅で代用します。水切り金具としての効果は低いかもしれないけど、ないよりはマシなはず。たぶん。

 

ガーデニング小屋製作とは違い、こちらの屋根はかなりの高さがあります。脚立を使って頻繁に上り下りするのも手間だし危ないので、登る前にできる作業は極力終わらせておきます。画像は水切り金具に下穴を開けているところ。水切り金具はトタン製で、薄いといってもそこはやはり金属。そのままではビスが通らないので、事前に金属用のドリルで下穴を開けてやる必要があるのです。

 

そして屋根の上に登る前に水切り金具をクランプで仮固定。この作業は屋根に登る前にした方がいいんです。

 

というのも、水切り金具は屋根から少し離すように取り付けたかったから。この隙間の調整は下から見ないとできませんから、屋根に登る前に調整します。

軒先に取り付けられている木材である”鼻隠し”と水切り金具の間に隙間を空ける目的は、鼻隠しが痛みにくいようにするため。雨水は屋根の勾配により軒先に流れてきますが、そのままだと必ず鼻隠しに滴ってしまいます。鼻隠しは木材でできていますから、ずっと雨水が滴っているとそのうち腐ってしまいます。

軒先に取り付ける専用の水切り金具である軒先唐草であれば鼻隠しに水が滴らないように軒先先端が延びているんですが、今回も軒先唐草は入手出来ませんでした。その代わりにできるだけ水切り金具を鼻隠しから離してやり、雨水が鼻隠しに滴り難いようにしているのです。効果のほどは・・・離すといっても数mmですから、どうでしょうか?しばらく様子をみたいと思います。

もちろん、こんなことをするくらいなら軒先唐草を使った方が絶対にいいんですが、どこにも売っていないんですよねー。使えるものなら、使いたい。

 

位置決めができたらいよいよ屋根の上に登りまして、先程位置決めした水切り金具を固定していきます。何回やってもやっぱり屋根の上は怖いです。下はコンクリですから、落ちたらタダでは済みそうにありません。

軒先の水切り金具はルーフィングシートの下に取り付けます。ルーフィングシートの上から取り付けてしまうと、ルーフィングシートの上を流れてきた雨水が水切り金具の下側に入り込んでしまいますからね。

 

水切り金具は当然屋根の端っこに取り付けますし、軒先は当然下り傾斜になっていますから、軒先の水切り金具の取り付け作業は本当に怖いです。そのまま転がり落ちてしまいそう。スペースがあるのであれば、地面に脚立を設置して屋根の上に登らず作業した方が絶対いいです。DIYで一番大切なのは怪我をしないことですよ。

 

軒先の水切り金具に続き、ケラバの水切り金具も取り付け。こちらは軒先の水切り金具とは違い、ルーフィングシートの上に取り付けます。ただし今回取り付けた水切り金具はあくまでも”水切り金具もどき”なので、ケラバ水切りとしての効果は怪しいもの。ケラバ水切りは軒先に水を流すためのガイドの役割があるんですが、この”もどき”にはそのガイドとしての機能は全くありませんから。この”もどき”の効果がどの程度なのかは今後数年かけて確認していきたいと思いますが、間違いないものを作りたいのならば、ちゃんとケラバ専用の水切り金具を取り付けた方がいいに決まっていますね。でもなー、売っていないんだよなー・・・。

さて、残す作業は屋根材の取り付けのみ。次回はオークリッジスーパーで屋根を張り、サイクルポートとしては一旦完成させたいと思います。もう少し!

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