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小さい頃から芝生のお庭に憧れて、そして遂に自分の芝生のお庭をもって8年ほど。これまで芝生のお世話でいろいろと苦労してきましたが、今年はかつてないほどに雑草が多くて春先はかなり苦労させられました。スギナが生えたり、マメ科っぽい植物が大量に種を撒き散らしたり。
遂には芝生に使える除草剤っているいかにも便利そうな除草剤を使ったのですが、スギナと一緒に芝生も枯れるというとんでもない仕様でした。全然ダメじゃん!
そんなわたしに対し、有難いことに当ブログの読者さまから「シバゲン」という除草剤が良いですよーと教えて頂いたんですよ。シバゲン?そんなの聞いたことないなーって思いながらも、せっかく教えて頂いたのですぐに購入し、この半年間試しに使ってみました。
本日は芝生用の除草剤であるシバゲンと、その効果についてご紹介します。
今回紹介するアイテム
商品名:シバゲンDF
メーカー:石原バイオサイエンス株式会社
購入価格:3,480円(税込)
結論:今のところは大満足。少なくても芝生は枯れないし、雑草も気が付いたら気にならなくなっていました。敢えて言うなら効き目がゆっくりなのが難点?
シバゲンってなーに?
シバゲンとはシバゲンDFという商品名の芝生用除草剤のことで、石原バイオサイエンスさんの製品です。
まぁ、冒頭でも説明しましたとおりわたしはこれまでまーったく聞いたことがなかった製品なんですけどね。後々調べたらかなり有名っぽいことが分かったのに、なんで聞いたこともなかったんだろうと思っていたんですが、Amazonで購入した商品を見て納得。
あー、これはガチなヤツ(プロ用)ですねー。
ホームセンターでデデーンと並んでいる一般家庭向けの商品と違い、パッケージもとってもコンパクト。こんなの近所のホームセンターにはまず並んでいません。もしかすると大規模なホームセンターなら並んでいるかもしれないけど、何も知らない人がこれ良さそう!と思ってカゴに入れる類の商品では絶対ありません。
とりっぴい(しまじろうの登場キャラクター)みたいなルックスのキジがゴルフくらぶを振っていることからも、この商品がゴルフ場管理などのプロ向けであることが分かりますね。
使用前にリーフレットを読もう
わたしはまだまだシバゲン初心者なので偉そうなことは言えませんが、それでも声を大にしていいたいことがあります。
それは、使用前にメーカーホームページにあるリーフレットをみろ!ということ。
というのも、商品パッケージが小さいのとプロ向けであることから、パッケージ表記は最低限なんですよね。
もちろんパッケージ表記だけでもなんとなく春夏期の雑草発生初期と秋冬期の雑草発生処理期の年2回散布したらいいのかな?ってことは分かるんですが、10gを300Lで希釈するのと30gを200Lで希釈するのでは薬剤の濃度は4.5倍ほども違うし、そもそも一般家庭だと10アールって言われても、それって何平方メートルって感じですよね。
パッケージだけならそんな感じなんですが、リーフレットの方にはもっと具体的に分かりやすく記載されており、シバゲンを100g/1000Lに希釈して0.2L/㎡になるように散布することが推奨されています。また、散布適期は4~5月と10月~11月中旬の年2回。これならわたしのような素人でも分かりやすい!
このリーフレットには芝生に生える代表的な雑草の発生サイクルや写真なんかも載っており、それだけでも結構勉強になりました。芝生を育てている人なら絶対参考になると思いますよ。
シバゲンの使い方
一般家庭だと難しい希釈作業
使い方はシンプルで、先程説明したとおり100g/1000Lに希釈して0.2L/㎡になるように散布するだけ。希釈倍率に違いはあれど、一般的な薬剤や液体肥料と似たような感じですね。
…なんですが、実はわたしはこの希釈作業が結構苦手。わたしに限らず、そういう人は多いのではないでしょうか?
というのも、ゴルフ場のような広大な面積ならばいざしらず、一般家庭の芝生はそれとは比べ物にならない狭さなので、使用する薬剤の量が少なく、それゆえに希釈作業も繊細な作業にならざるを得なくなります。
例えば芝生の面積が20㎡だとすると、散布量は4L。使用する薬剤は0.4gとなるんですが、0~1gの範囲を0.1g刻みで正確に測れる量りって、実は意外とあまりありません。0.1g単位測定モードを謳う商品であっても小さい字で"ただし0~50gの範囲は±0.2gです"とか書かれていたり、もっと悪質なものは実際に検証してみるとまるででたらめな精度だったりします。
そんなわけで微量の軽量の精度はイマイチあてにならないので、その対策としてわたしは、まず多めの薬剤を使って濃度の高い液を作り、それの一部を使って目的とする希釈液を作る2段階希釈をするようにしています。
具体例として、例えば0.1g/Lの希釈液を4L作る場合、まず0.5g/Lの希釈液を2L作り、その希釈液800mlに3200mlの水を足して4Lにするって感じです。
キッチンスケールのような家庭用の量りでも1gならそれなりに正確に量れるので最初から少量を量るよりも計量の精度は上がりますが、一方で0.5g/Lの希釈液をが1.2L余る点は大きなデメリット。非常に無駄も多い方法なのですが、これは正確に薬剤を量る為に必要な無駄だと割り切っています。無駄が多いと言っても所詮は年2回しかしない作業ですし…。
散布作業は加圧式がお気に入り
目的の希釈液ができたらあとはお好きな散布機で散布するだけ。
散布機にもいろいろありますが、使用頻度がそれほど高くないわたしは電池のいらない加圧式を好んで使っています。電池式のやつはいざ使いたい時に限って電池が無くなっていてイライラさせられたり、使う電池の量が多くて意外とランニングコストが高かったり、使用後に丁寧に洗浄していても結構簡単に駆動部がダメになることが多かったりして、どうもコスパが悪く感じてしまうんです。いや、はっきり言うと無茶コスパ悪いです。
【即日出荷】工進 蓄圧式噴霧器 ミスターオート HS-401E
最近ではこの工進さんのミスターオートHS-401Eという製品がコスパが良くて気に入っています。加圧する為のシュコシュコもそんなに回数が必要じゃないし、造りの割に結構安価なのがお気に入りポイント。電動じゃないけどもうこれで十分。
こういう薬剤散布グッズは除草剤だけではなく液体肥料など様々な用途に使うんですが、いくら洗浄するとはいえ、なんとなく除草剤と他の薬剤とを同じ器具で使いまわすのに抵抗があるので、用途別に数個を使い分けています。使いまわす為に急いで洗ったりする必要もないので、やっぱり複数個あるととても便利ですよ。
ホース直結式の希釈器はかなり微妙…
ところで、電動だろうが加圧式だろうが散布機を使って4L以上の薬剤を散布するのってかなり時間が掛かるので、面倒くさがりのわたしは水道水で自動的に希釈してくれるホース直結式の希釈器を使えないか試したことがあるんですよね。結果から申しますとこれはかなーり微妙です。
わたしが試してみたのはタカギさんが出しているハイポネックス専用の希釈キット。
液体肥料の代名詞ともいえるハイポネックスを水道水で自動的に250倍に希釈しつつ散布できる器具なんですが、ハイポネックスの空き容器にお好きな肥料や薬剤を入れることで、それらの散布にも使えるお手軽さ。
ところが、シバゲンに関してはその希釈倍率の為にあんまり有用ではありませんでした。というのも、シバゲンのの使用濃度は100g/1000Lだから、250倍に自動希釈されることを考えると、25g/Lの希釈液をボトルに詰めておけばいいことになります。問題はやはり一般家庭での芝生での使用量で、先程と同じく仮に散布面積を20㎡とした場合、この希釈液の使用量は僅か16ml…。たった16mlをボトルに入れ、お庭中に均一に散布するのは流石に無理がありますよね。
そもそもこのハイポネックス専用の希釈キットは間違いなく作業は楽チンなんだけどどれだけの量を散布できているのか作業中に把握することができませんので、尚更このような精密な散布には向きません。液体肥料をガーっと適当に散布するにはとっても便利なのですが…。
シバゲンの効果はどうなのでしょう?
というわけでシバゲンの使い方について長々と説明してしまいましたが、やっぱり肝心なのは雑草への効果と芝生への影響ですよね。
結論を申しますと、これに関してはいまのところ大満足。
4月頃はこんな感じでいかにも手では引き抜きにくい細々とした雑草に悩まされていましたが、
7月頃には雑草のない綺麗な芝生になっていました。強烈な薬剤ではないので散布直後にすぐ雑草が枯れるような効果はありませんが、気が付いたら芝生から雑草が無くなっている、そんな感じ。もしかしたら単純に気温が暖かくなって密度の上がった芝生が駆逐しただけなのかもしれないけど、いずれにせよ頭を悩ませていた雑草達はいなくなったのです。やったぜ!
そして芝生への影響は全く感じませんでした。以前ホームセンターで購入した芝生に使える除草剤は芝生にしっかりと悪影響を及ぼしていたので、正直シバゲンの効果も半信半疑でした。でも、今でも芝生はとっても元気です。疑ってごめん!
とはいうものの、まだ使い始めて半年ほど。秋冬期に生えてくる雑草に効果があるのか?はたまた春夏期の雑草が消えたのはたまたまだったじゃないのか?ここらへんは引き続き使用を続けて確認したいと思います。とりあえず10月に入ったら秋冬期の雑草対策を目的に2回目の散布を行うことにしましょう。