キャンプに行こう

A-Xルーフラックのレビュー!車の積載能力アップに最適な軽量ルーフラック


少し気は早いですが、来年のわたしの目標はたくさんキャンプに行くこと

子供にはいろんな体験をたくさんして欲しいというのが親の気持ちというもの。キャンプという不便な環境下では水の大切さとか料理の大変さも教えることが出来るし、きっといい教育にもなるはず。最近は子供も大きくなってきて、いよいよキャンプデビュー出来そうな感じになってくれました。

そんな子供のキャンプデビューの為に、最近コツコツと道具を揃えています。少し前には一番の大物であるテントを購入、ブログでもご紹介させて頂きました。

今回はキャンプ道具ではないけど、キャンプに行くには必須に近いものであるルーフキャリア・ルーフラックのご紹介です。

 

車に荷物が積めない!!

前回テントを購入したわけですが、テントが届いてむっちゃびっくりしたんです。すごく、びっくりしたんです。

というのも…

でけぇ!!

いや、大型のテントなんだからでかいのは当たり前なんですが、それにしてもでかすぎぃ!

元々簡易的なテントやタープは持っていたんですが、それらと比較すると雲泥の差。こうも大きいと、車の積載スペースの大部分はほぼコイツで埋まってしまいます

いくらテントが快適だったとしても、マットやシェラフがないと寝れません。椅子がないと座れません。そして、コンロや食器がないとご飯も食べられません。

そう、いくら不便な非日常を体験する為とは言え、キャンプに行くにはたくさんの持ち物が必要なのです。

そんな悩ましい問題を解決してくれるのが、車に取り付けるルーフラック。トランクに荷物が収まらない?なら屋根に積んじゃえ!っていうナイスなアイテムなんです。

 

ルーフラックは車用のカゴなんです

こちらが今回購入しましたルーフラック。

ルーフラックっていうのは車の屋根にとりつけるカゴみたいなもんです。自転車や原付にカゴを取り付けるように、カゴというのは物を運搬する道具としては鉄板なわけですね。すごいぞ、カゴ!

車の屋根に取り付けるカゴをフールラックと呼んでますが、それ以外にもルーフバスケット、バスケットラック、ルーフバスケットラックなんて呼ばれることも。

なお、車の屋根に取り付ける収納スペースとしては蓋付きのルーフボックスと呼ばれる物もあり、そしてそっちの方がずっとメジャーでしょう。ルーフボックスの方が走行風の抵抗は少なさそうだし、きっと燃費も良いのでしょうね。荷物も濡れませんし。

しかしながらルーフラックにも勝っているポイントはあって、それは荷物の積み込みの自由度。ルーフボックスには収まらないような嵩張る物でも収納できるのはとても大きなメリットです。嵩張る物の多いキャンプ道具には、うってつけの装備ですね。

 

鉄にする?アルミにする?

ところで、ルーフラックを購入しようと考えた時、鉄製のものにするか、それともアルミ製のものにするのかをまず考えることになります。

鉄は重いし、錆びるし、どう考えてもアルミ一択でしょ!?

ってわたしは思ってたのに、乗用車向けでは意外と鉄製の製品が主流の様子。鉄製の製品とアルミ製の製品を両方発売しているメーカーもあるけど、いわゆるルーフバスケットらしい形状のものはことごとく鉄製なんですね。アルミ製の製品はというと、デザインがちょっと残念な感じ。いや、かなり残念。日本は燃費重視の人が多いのだから、軽量でかっちょいいアルミ製の製品がもっと出回ってるもんだと思ってました。

メーカー 鉄製の製品 アルミ製の製品
Terzo(PIAA) バスケットラック ルーフラック
INNO(カーメイト) - ルーフデッキなど
THULE キャニオンXT トレイル
CURT ルーフマウントカーゴラック -
YAKIMA ロードウォーリアーなど -

デザイン的にはCURTの製品「ルーフマウントカーゴラック」が一番好みだったので、もう鉄製でいいかな…と思い始めてたんですが、友人からCURTは無茶苦茶錆びやすい!やめとけ!という助言を頂いたので断念。もっと価格が上がっても良いから、なかなか錆びない塗装にして欲しいなぁ。

さて、今回わたしが購入に至ったのはショウワガレージのA-xルーフラックという製品。A-xでエー・クロスって読むそうです。

アルミ製のルーフラックでありながら、いかにもルーフラックっぽいデザインをしている数少ない選択肢の一つになります。

サイズはいろいろあるんだけど、購入したサイズはMサイズ。結果として一般的な普通車ならMサイズがジャストサイズだと思います。欲張ってLサイズにしなくて良かった…。

 

鉄製の製品は大抵2分割構造なので梱包形態もコンパクトらしいですが、このA-xルーフラックは分割出来ません。なので荷姿もかなり巨大。

Mサイズならちゃんと家まで届けてくれますが、Lサイズなら運送会社の営業所止まり。これよりも更に巨大なもの、どうやって家まで持って帰るの?やっぱりLサイズにしなくて良かった…

 

付属品はベースキャリアへの取り付け金具とマニュアル、ブランドステッカーのみとシンプルなもの。ルーフラック本体はアルミですが、取り付け金具は鉄製です。いつか錆びてきそうな雰囲気。

ん?

あー!なんか剥げてるー!

まぁ、金属の表面を保護するメッキまで剥げているわけじゃないから、すぐに錆びてくることはないでしょう。錆びないよね?

 

ルーフラックの質感はかなり変わった感じ。メーカーによるとこの塗装は鉄製のような重厚感を演出する為のものらしいんだけど、

発泡スチロールみたい…

と家族に言われる始末。確かにアルミっぽくはないけど、鉄っぽくもないなぁ。

 

ベースキャリアも必要です

ほとんどの車にはルーフラックはそれ単体では取り付け出来ません。ベースキャリアと呼ばれる車とルーフラックを接続する部品が必要となります。

国産メーカーではTerzo(テルッツォ)とINNO(イノー)が超メジャーだけど…

今回は海外メーカーであるTHULE(スーリー)の製品をチョイス。

スーリーのベースキャリアって無骨じゃない、すっきりとした滑らかな造形が素敵ですよね。やっぱり西洋のセンスは洗練されてるぜ!…って思って購入したら、TerzoもINNOも高価格帯の製品ではかっちょいい造形のものがあるんですね。知らなかった…。しかもキャリアの高さはより低いし、高価格帯とは言ってもTHULEより安価だし…これは勿体無いことをしてしまったぞ。

 

ベースキャリアは3つのパーツから構成されています。各パーツの呼び方は各社によって違うけど、バー・フット(ステー・ベースフット)、取り付けフック(ホルダー)の3つ。これを自分の車に合わせて組み合わせる必要があるんだけど、車種別キットで販売されている場合もあるので、それを購入すればオッケー。

 

ルーフラックを取り付けよう

ベースキャリアの組み立て

スーリーはスウェーデンの会社。スウェーデンといえば家具屋さんのIKEA。だからってわけでは全くないけど、まるでIKEAのような文字がほとんど存在していない説明書が付いてきます。図を理解することが出来れば、言語に関係なく誰でも組み立てることが出来るようにする工夫でしょう。問題は、この図だけだとちょっと分かりにくいところなんですが…。

 

例えばコレ。

何故か知らないけど、バーのエンドキャップが丸々1セット余ります。余るだなんて書いてないから、どこかで使うのを忘れてる?ってすごく不安になっちゃったりします。走行中に万が一脱落したら大変ですもんね。

とはいうものの、組み立て方そのものが全く分からないということはまずないので、誰でもサクサク組み立てることが出来るでしょう。

 

説明書を見ると、バーに取り付けるフットの間隔は○○mmにしましょうって書いてあるから、左右の長さが均等になるように調整するのって面倒だぞ?とかなり神経を使ったもんです。

しかしながら、実際はバーに印刷されている目盛りに合わせればいいだけなんですよね。気付かなかった…。ややこしいから、間隔のmm表記とインチ表記をこんなにデカデカ記載するのはヤメて!!

※写真では37.5の目盛りに合わせているから紛らわしいけど、説明書が言いたいには33の位置に合わせたら、フットの間隔が981mmになるよってことです。

 

組み立ててから気が付いたんですが、バーって真っ直ぐかと思いや中央でグニャって曲がってるんですね。曲がっているのが、普通・・・なんだよね?

 

ベースキャリアの取り付け

ベースキャリを組み立てたら、お次は車に取り付けましょう。

車に取り付ける前にこのような物も準備。ベースキャリアを取り付けることで車の塗装が傷つかないようにする為の保護シートです。キャリアを取り付けることで車のボディに傷が付くのか?そしてその傷はこんなシートで防ぐことが出来るのか?そんなことは今の段階では分かるわけもないけど、大切な車を守る為に出来ることはしておいた方がいいに決まってますもんね。

 

車のボディって複雑な形状をしていますが、シート自体が多少伸びるので思ったよりもずっと簡単に、そして綺麗に貼り付けることが出来ました。

 

保護シートを張り付けたら、その上にキャリアを乗っけましょう。

キャリアのフックを車のフレームに引っ掛けて、締め付けることで固定する構造。矢印部分に工具を突っ込んで回すことでフックが開閉します。

固定の肝となるこのフックですか、車に乗っける前にしっかり広げておくのがポイント。そうしないと屋根の上にキャリアが乗っからないばかりか、車に傷が付く羽目になっちゃうかも。

 

適正な位置になるようにキャリアを乗っけたら、あとは専用の工具を使って徐々にフックを締め込んでいきます。片側だけを一気に締め込むんじゃなくて、両側をなるべく均等に、段階的に締め込んでいきましょう。

 

面白いのがこの専用工具で、なんと締め付けの目安を教えてくれるんです。緑のパーツの線と灰色のパーツが真っ直ぐになるまで締め付ければ適正な締め込み具合(おおよそ3Nm)ってわけ。世の中には締め付ける力を管理できるトルクレンチっていう便利な工具もあるけど、普通のご家庭に転がっているようなものではないからこういう配慮は有難いですよね。

 

問題は、どれだけ締め付けても説明書のように緑のパーツのセント灰色のパーツの線が一直線にならなかったということなんだけど…。ダメじゃん!

 

ベースキャリアの取り付けが完了したら最後の仕上げ。この丸い部分をマイナスドライバーでこじってやれば…

ポロっと取れた!

 

この穴にキーシリンダーを突っ込むことで盗難されにくくなるってわけ。以前はこのキーシリンダーはオプション扱いだったらしいけど、今では標準装備に変わったみたい。有難いですね。それにしても、わたしは平和な田舎暮らしなもんだからピンときませんが、世の中にはキャリヤなんかを盗む人がいるってことですよね?嫌な世の中ですねぇ。

 

ルーフラックの取り付け

ベースキャリアを取り付けることが出来たら、あとはその上にルーフラックを取り付けるだけ。

見た目の割に軽いので、一人でも難なく乗っけることが出来ました。鉄製の製品だと倍くらいの重量になるから、一人だと相当厳しい作業になるんだろうな。

ルーフラックの固定方法は非常にシンプルなので迷うことは特にありませんでした。お好きな位置で固定するだけ…なんですが、意外とベースキャリアの前後の間隔とルーフラックの固定部が微妙に合わず、微調整をかなり繰り返すことに。これは取り付ける車種毎に多かれ少なかれ発生する問題ですから、どうしようもないですよね。

 

この製品で一番残念に感じたのがこの部分。

これはルーフラックを取り付ける為の金具なんですが、締め込む作業でどうしてもこのような丸い傷が付いてしまうのです。この金具は本体と違って鉄製なので、このように塗装に傷がつくとその内錆びてしまうでしょう。

 

そこで、対策としてステンレス製のワッシャーを挟んでから固定ネジを締め込むようにしました。これなら鉄製の金具の塗装を傷つけなくても済むはず。こんなワッシャー1枚10円以下なんですから、最初っから製品の一部にしておいて欲しいなぁ。

 

早速使ってみたけど・・・?

というわけで、A-xルーフラックが装着されました。

ルーフラックを取り付ける人の中にはドレスアップ目的の人もいるんだとか。わたしはそれを知った時、いやいやルーフラックなんて実用品ですやん?何言ってんの?って正直思ったものです。しかしながらこうやって実物を目にすると、いやいやすみません。これはこれでなかなか格好いいじゃないですか。ルーフラック万歳!

と、ここまでは良かったんです。ここまでは。

問題はこの後で、取り付けた翌日車を運転するとあることに気が付きます。一瞬で、気付きました。

風切り音が五月蠅い!!!

もうね、40km/hを超えたくらいからヒューヒューヒューヒュー風切り音が鳴り出すんです。窓を閉め切ってても聞こえてくるし、窓を開けようものなら会話すらままなりません。これは早急になんとかしないと…

 

安い類似品もあります

今回取り付けを行ったA-Xルーフラックですが、製造元は中国。

中国のメーカーと言えば、同じ製造元がほぼ同じ製品を様々な販売先に供給する(OEM)ことがよくありますが、それはこのルーフラックに関しても同じみたい。

というのも、A-xルーフラックと同じような形状、同じような塗装の商品があるんです。しかも、かなりお安いんです。

フェアリングの形状が明らかに違うけど、そんなの気にしなーい!って人には買いかもしれませんね。風切り音はますます酷くなりそうだけど…

Amazon・楽天市場などのネットショッピングで多く出回っている様子。アルミ製なのに安価な為か、結構人気商品のようですね!

 

追記:風切音が酷過ぎたので・・・

風切音があまりにも酷かったので、フェアリングを追加で購入しました。詳しくはこちらの投稿をどうぞ!

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