イチゴって美味しいですよね?そんなイチゴが自宅で収穫出来たら嬉しいですよね?子供の食育にもピッタリですよね?
そんな想いで始めた我が家のイチゴ栽培。その経験を元に、家庭菜園でのイチゴ栽培の方法について月毎にご紹介させて頂きたいと思います。
今回ご紹介するのは11月のお世話。
11月と言えば他の多くの植物は紅葉や落葉の季節ですが、イチゴだけは随分と様子が異なるみたい。どうやら元気モリモリのようです。
11月のイチゴ栽培
イチゴの状態:モリモリ大きくなります。
必要なお世話:水やり、マルチ掛け、肥料やり、つぼみやランナーの摘み取り
気をつけること:水切れ
栽培の条件
温度管理:一切なしの屋外栽培。ありのままの気温です。
栽培場所:レイズドベッドへの直植えと各種プランターの2通り
品種:品種不明の四季成りイチゴと、一期成りイチゴ(アイベリー、ジャンボイチゴまんぷく2号)
11月のイチゴの状態
イチゴの苗は秋(特に10月頃)にホームセンターの店先に並びますので、今の時期のイチゴは植え付けられたばかりか、まさに植え付け真っ最中という状態。
わたしの手元にある書籍には「イチゴは11月頃から1月頃まで休眠状態になり、葉っぱが枯れる」と記載されています。しかしながら、わたしがこれまで育てた品種(3品種)に限って言えば、年内いっぱいは休眠するどころかモリモリと成長していく感じ。
面白いことに”イチゴ”と一言で言っても、品種によって成長のスピードや成長の様子は明らかに異なります。書籍に記載されているくらいですから、早々に休眠状態に入る品種もあるんでしょうね。
植え付けたばかりのイチゴの苗。
これは昨年11月下旬の写真で、ホームセンターで買ってきた苗を植え付けた時の様子。つまり、11月下旬でも普通にホームセンターで苗は入手出来るし、その時期に植え付けても全く問題無かったということです。
一方こちらは植え付けた苗ではなく、前年から引き続き育てている株。すっかり成長しきっている為、新たに植え付けた苗とは大きさが全然違いますね。品種はアイベリー。
イチゴは夏の暑さにはあまり強くない為か、少し前まではかなりの数の葉っぱが枯れてしまってボロボロの状態でした。しかしながら、ご覧の通り現在はすっかり元気を取り戻しています。
イチゴは多年草でしかも簡単に株を増やせるので、一度苗を購入すると毎年買い直す必要がありません。しかしながら同じ株をずっと育て続けるのではなく、2~3年で株の更新をした方が良いと言われていますね。
理由はさっぱりなんですが、一部の株ではこのように紅葉しています。
イチゴが紅葉なんて聞いてことがないから紅葉かどうかは分かりません。でも、実際にこうやって赤くなってるわけですしねぇ…。赤くなった葉っぱはやがて落葉しちゃうのでしょうか?
必要なお世話
水やり
寒い時は水遣りなんてほとんどしなくてよい!…そんな風に思っていた時期がわたしにもありました…。
結論から申しますと、水遣りは不要じゃありません。地面に直植えしている場合はそれほど神経質にならなくてもいいんですが、プランターに植えている場合は1週間に1回以上水遣りしましょう。絶対、しましょう。
でなければ、このように水切れを起こしてしまいます。盛大に水切れをアピールしてくれていますね~。水をあげるとやがてシャキッと復活します。
イチゴの根っこは細い根っこがプランター中にびっしりと張り巡らされるタイプなので、水の吸収はかなり激しそう。それに加えて寒い時期でも元気モリモリなのだから、他の植物と同じような感覚でいるとあっという間に水切れを起こしてしまうんですね。
マルチ掛け
マルチとは土の表面を覆うビニールのこと。
極力イチゴの苗を植え付ける前、もしくは株がまだ小さい内にこのマルチ掛けは必ず行いましょう。株が大きくなってからだと取り付けるが大変だからです。
マルチの効果は土の乾燥防止と雨が降った時の泥跳ね防止なんですが、イチゴ栽培においては特に後者の効果がとても重要なんです。というのも、イチゴの実は土が付着すると簡単に腐ってしまうから。
えぇ~?そんなの本当?話盛ってるんじゃないの~?
って、かつてのわたしは考えていたんです。しかしながら・・・
うん、これは本当に腐るね。あっという間に腐っちゃうね。
これは今年の5月頃の写真ですが、土と接した部分は見事に腐ってしまいました。ちなみに、実だけではなく新芽も簡単に腐ってしまうと聞いていたけど、そっちは全然腐りませんでした。
というわけで、イチゴの実に土が付着しないようマルチの設置は必須です。もうわたしはすっかりマルチ信者。
なお、土の表面を覆う方法は他に”敷き藁”があります。敷き藁は天然素材である藁を使用するので畑に優しいというメリットがあるんですが、マルチと違ってコガネムシなどの害虫被害に対する防御力はほとんどないというデメリットもあります。コガネムシの食害に苦しんだことのあるわたしとしては、これはかなり痛いデメリットなんですよね。
肥料やり
肥料については様々な考え方があるからなかなか難しいんだけど、手元の園芸書には11月の上旬に液体肥料をあげましょうと記載されています。
あくまでもわたしの考えなんですが、新たに植え付ける時は元肥があるから肥料は特にあげないけど、前年から引き続き育てている株には園芸書の通り液肥を与えるようにしています。
固形の肥料じゃなくて液体肥料を用いるのは、土の表面がマルチで覆われているから。土がほとんど露出していないから、固形肥料だと綺麗に撒くのは大変でしょ?
イチゴは肥料をガバガバ要求する植物でもないので、希釈はかな〜り薄めで良いでしょう。この説明書きを見ると500倍でいいような気がしますが、わたしは1000倍に希釈した液体肥料をジョウロで与えてやっています。
つぼみやランナーの摘み取り
イチゴには実をつける時期の違いにより、一季成りと四季成りのイチゴに分けることが出来ます。
一季成りは旬の時期に実をつける品種、四季成りはそれ以外の時期にも実をつける品種のこと。
というわけで、我が家の四季成りいちごは、こんな寒い時期にも関わらずせっせと実をつけ続けています。
しかしながらいくら四季成りと言っても、こんな旬とはかけ離れた時期の実の出来がいいわけでもないでしょう。余分な栄養を消費しないよう、蕾を見つけたら早々に摘み取ってやります。
摘み取ってやるのはランナーも同じ。これも品種によってかなり様子が異なりますが、寒い時期にも関わらずニョキニョキ伸ばしてくるイチゴもいます。やはり余分な栄養を消費しないよう、早々に切りとってやります。