芝生のお世話の方法

なんだこりゃ?芝生にぶよぶよの藻が生えた時の対処方法


今年は例年よりも早く梅雨が明けましたが、梅雨に限らず雨が多いと芝生に姿を現す怪しい存在・・・それが、藻。

藻!?陸上で、藻!?

という疑問が当然浮かんでくるのですが、どうやら陸上に生息する藻も存在するようです。

少量なら全然無視するんですが、今年は先週の豪雨の際に大量発生してもの凄いことになってしまいました。ずぼらなわたしでも流石に放置するわけにはいかないレベルだったので、何の知識もない素人なりに頑張って対処をする羽目になりました。今回はそんな藻の発生の様子と、行った対処方法についてご紹介します。

 

芝生に藻が大量発生した!!

先週末の豪雨、凄かったですね。

西日本豪雨とか平成30年7月豪雨とか呼ばれていますが、実はわたしも避難の判断を必要とする状況でしたし、実際に近所では被災された方もおられました。もっと備えをしっかりしなければ、と痛感した豪雨でしたがそのお話はまた別の機会に取り上げたいと思います。

そんな豪雨への対応や避難から戻ったわたしの目に飛び込んできた光景がこちら。

なんか、ブヨブヨしたものが大量に発生している!!

いや、こいつを見るのは初めてではありません。今まで何度も見たことはあるのですがその量は微々たるもの。こんなに大量に発生したことなんて初めてだし、他の場所でも見たことありません。

 

これの正体は、イシクラゲという陸生の藻だそうです。陸上に藻!?しかもこいつは胞子で増えるらしい・・・。

 

見た目はまるで丸まったワカメのよう。イシクラゲっていう名前の由来は分かりませんが、キクラゲのようでもあります。調べたところによると食べれるらしいですが・・・いくら我が家の庭でできたものとは言え、さすがに躊躇する見た目。これを食べてみた人はすごいチャレンジ精神ですね。

触り心地は・・・まぁブヨブヨしてそうな見た目から想像できる通り、ブヨブヨした気持ちの悪い触り心地です。

 

こちらは放置して水分が乾いた時の様子。乾燥すると増えるワカメのようになります。つまり、水分があろうがなかろうがワカメのような見た目です。

この藻、踏んだら滑ります。この間のウッドデッキ下の蜂の巣を撤去する時、飛び出してきた蜂に驚いて、そしてこの藻を踏んで、盛大に滑りました。子供の前だったのでむっちゃ恥ずかしかったです。見た目も悪過ぎて恥ずかしいので、なんとか改善させてやりましょう。

 

藻が発生する原因は水はけの悪さ?

今回藻が発生した場所は3箇所あるんですが、そのいずれの場所にも共通していることはわたし自身が芝生を張った場所ではないということ。

どういうことかというと、これらの場所は芝生ゾーンから勝手にそれ以外の場所に芝生が侵食して、いつの間にか芝生ゾーンとなった場所なのです

なので床土もちゃんと作っておらず、真砂土(学校の運動場の土です)に芝生が生えている状態。

雨の日の学校の運動場を想像して頂ければわかると思いますが、真砂土は水はけが良くありません。実際、この真砂土の上に芝生が侵食したゾーンは長雨が続くと水たまりがうっすらできる状態だったので、水はけの良さが求められる芝生にとっては全く適さない土壌だったわけです。

そのような土壌の性質に加えて、梅雨の時期の長雨の影響でこのような藻だらけになったのではと推察しています。

 

何はともあれ、藻を撤去しよう!!

これだけ大量に藻が発生しているので、まずは物理的にできるだけ除去する必要があります。

調べたところ藻に対する有効な手段っていうのはあまりないみたいで、物理的に撤去することと藻が発生しにくい環境作りが手っ取り早い対処方法みたい。

なので、まずはサッチング同様にレーキで藻をかき集める作戦。

このシンプルな作戦で間違いなし!!と思ってたんですが、予想に反してあまりうまくいきません。

というのも、この藻は結構脆いので、レーキでガリガリするとあっという間に細かく千切れてしまうのです。感覚的には1/2位はなんとか撤去できそうだけど、残る1/2はバラバラになって回収が困難になってしまう印象を持ちました。

 

そこで極力レーキを使用しないよう、散水ホースの先端をジェットモード(勢いよく噴射するやつね)にして、水の勢いで藻を一か所にまとめてからレーキで回収する作戦に切り替え。この方法が大当たりで、すごく効率よく藻を撤去することができました。

なお、写真でも分かりますように大量の水を使用するとこのように水が地表に溜まるような状態です。これでは藻が生えても仕方がないですね。

 

水圧+レーキ作戦の結果、細かい破片は残りますが大部分は取り除くことができました。

 

藻が生えにくいような環境にしよう

しっかく藻を取り除いても、また生えてきては全く意味がありません。かといって今から地面を掘り起こして水はけが良いように土壌改良するというのも無理があるので、できる範囲で対策をとりたいと思います。

その方法はこれ。

ホームセンターで売っている芝生用の床土・目地砂です。幸いにも藻が生えた場所は周囲よりもやや低くなっている場所なので、地面を掘り返すことが不可能でも上に土を盛ることは可能なのです。

目地砂を使って上に土を盛っても根本的な水はけは改善しないかもしれませんが、藻が生える地表部分の水はけは少しはマシになるはず!?というのが狙いです。

 

ザーッと汚い藻の残りカスを覆い隠すように目地砂をぶっかけます。目地砂にもいろいろな種類がありますが、極力水はけの良さそうな粒子が荒いタイプをチョイスしました。大抵のホームセンターでは複数種類の目地砂を置いてあることはないので、いくつかのホームセンターを回ってからこの製品に決めました。

 

作業自体は簡単なもので、あとは綺麗に均すだけ。これで藻が発生しなくなると良いのですが・・・・。

 

そしてその後はどうなった??

こちらは同じような藻への対処を行った別の場所。施工後3週間ほど経過しております。

 

こちらの場所では雨の度に少量ですが藻が発生していましたが、施工後は先日の大雨を含めて藻は発生していません。

改善できる!!とまで言えるかどうかは分かりませんが、地表部分の水はけを良くさせることは藻の発生防止に多少の効果があるのは間違いなさそうです

今回使用した芝の目土は1袋800円、それを2袋使用しましたので掛かった金額は1,600円。

それほど費用が掛かる方法ではないので、藻の発生に頭を悩ませている方は是非挑戦してみてはいかがでしょうか?他にも肥料を多めに管理するのも有効らしいので、一度試してみたいですね。

 

更に後日、巷では効果があるとされている駆除剤の効果も確認してみました。どうやら駆除剤を使用すると大切な芝生も枯れてしまう感じなので、注意が必要です。

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