お家に関する作業

引き戸がメチャ重くなったので、DIYで直したお話


皆さんのお家に引き戸ってありますか?

引き戸ってヒンジタイプのドアと違って開閉に必要なスペースを室内に確保する必要がないのが良いですよね。

障子や襖からも分かるように、日本の住宅では昔から引き戸タイプの建具が多く使用されています。むしろ、昔の住宅なんて引き戸ばっかだったんじゃないかな?

かつてはレール状に加工された木材の上をただ単に滑らせるだけのシンプルな構造だった引き戸ですが、最近では金属製のレールの上をベアリングを内蔵した樹脂製のローラーで滑らせる構造に進化しています。

最近の引き戸は滑らかに動きつつも、戸が閉まる直前で減速してスーッと静かに閉じるような構造になっているので、どれだけ強い力で閉めてもバンっと音がしません。これ、初めて知った時は本当に感動しました。ドアを閉める勢いの強さで怒りをアピールするお父さん、涙目ですね。

そんな引き戸ですが、我が家ではとある問題に直面しておりました。

それは、引き戸が超重たいんですけど!!問題。

今回はそんな引き戸が重たくなった原因の究明と、改善策についてご紹介します。

 

引き戸が超重たいんですけど!!問題

こちらが問題となっております我が家の引き戸。

もちろん最初はスーッと開いてスーッと閉じるストレスフリーな動きをしていました。それが何時頃か、最初よりも明らかに重たくなってしまったのです。

もちろん、和風建築である実家の引き戸に比べればそれでも雲泥の軽さなんですが、本来のスーッと感を知ってしまっているととても我慢できません。

このことを住宅メーカーにご相談させて頂いたところ、

「潤滑油を注して下さい」

という有難い回答を頂きました。

ベアリングで動いているものに潤滑油なんて意味あるのかいな?と全く腑に落ちない回答でしたが、専門の方が言うことなので素直に試してみました。

うん、全然変わらん!!

所詮は赤の他人である住宅メーカーに頼るのではなくやっぱり自分で考えて直さないとだめだな、ということで、家族が寝静まった夜にいそいそと作業開始です。

 

引き戸を外して原因究明

早速ですが引き戸を外しましょう。

最近の引き戸はいろいろ凝った造りになってますが、外すときは昔ながらの引き戸と一緒。上にエイヤッと持ち上げてレールから外して、そのまま手前に引っ張るだけ。簡単でしょ?

昔ながらの和風建築と違って最近の住宅は天井が高いので、引き戸の高さも併せて高くなっています。なので意外と重いで注意。

 

外した引き戸のローラー部分を見たら原因は一発で分かりました。

そう、。ローラーに絡みつく、

特に髪の毛が激しく絡まっている様子。そりゃ、潤滑油挿しても改善するわけないよね。

誤解の無きよう全力で言い訳させて頂きますと、別に掃除をサボっているわけではなくて、毎日ルンバ様にしっかり掃除してもらっています。ルンバ様には頭が上がりません。ほんと便利…

隅っこ部分や引き戸のレール部分は毎日ハンディー掃除機で追加で掃除しているほど。自分では潔癖症だと思ってすらいるんですけどー!!???

それでもこんな感じになっちゃうんですね。わたしは悪くない!

 

絡まった髪の毛・埃を取り除きましょう

ローラーの軸に髪の毛や埃が絡みついているのは分かったんだけど、それを取り除けなければ引き戸の重たさは改善しません。

とはいうものの、先程の状態では引き戸の下からローラーがちょこんとしか出ていないので、とてもじゃないけど掃除はしにくそう。

 

なので、引き戸の側面についているこの部分のプラスネジをグリグリ回してローラーを出来る限り引き戸から出してあげます。

この機構は引き戸の高さ調整(レールからどの程度浮かせるか)する為のもので、時計回りに回せば引き戸とレールの隙間が多くなり、反時計周りに回せば引き戸とレールの隙間が少なくなります。

ちなみに、その下のプラスネジを回すことで引き戸を水平方向に動かすことができます。そんなの、どういう時に使うの?って気もしますが…

 

調整ネジを回せる限り時計回しに回して、ローラーを目いっぱい出してみました。

ローラーを出せば掃除しやすいんだろうなぁって思ってましたが、ローラーユニットのフレーム(金属板)が邪魔であまり状況は変わってません。

うーん、これじゃあ掃除はしにくいなぁ。

 

そこで、ローラーをユニットごと引き戸から取り外してみました。

先程の高さ調整用のプラスネジを回すと、ローラーは中心軸(赤矢印)を中心にしてスイングするように動くことが分かりました。分かったからと言って何かが有利になったりするわけじゃないけど、なんかすっきり。

なお、ローラーユニットは写真に写っているコーススレッド(木ネジ)1本で固定されています。なのでプラスドライバー1本で分解することが可能なんですが、ネジには接着剤のようなものが塗られておりとても硬かったです。

ネジ穴をつぶさないように、ちゃんとしたメーカー物のドライバーを使用し、強く押し付ける力:回す力=95:5くらいの意識で作業するようにしましょう。

ローラーユニットを取り外したことで清掃作業性は無茶苦茶アップしたので、早速掃除に取り掛かります。

いろんな道具を試しましたが、爪楊枝が一番良い感じ。

狭い隙間から埃や髪の毛を描き出すので鋭利な道具が必要になります。裁縫針なんか超いい感じなんですが、ローラー自体は軟弱な樹脂製の為かなり慎重に作業をしないと傷が付きます。

爪楊枝なら柔らかい素材なのでローラーを傷つける心配がありません。安いし、折れたら捨てて新しいのに交換すればいいだけだし。

 

掃除完了!スムーズな動きが戻ってきた!

30分ほど爪楊枝でグリグリ掃除した結果、

こんな感じで綺麗になりました。

見えないけど、多分軸部分に多少のゴミは残っているような気はします。でも見えないのでどうしようもありません。

手で回した感じ、ローラーの動きは掃除前とは比較にならない位良くなっているので今回はこの程度で我慢しましょう。

ローラーユニットを引き戸に取り付けて、引き戸も元に戻して、ドキドキしながら引き戸を動かすと、スーッとかるーく動くようになっているじゃないですか!!

やった、大成功!

と言う訳で、ローラー式の引き戸で動きの重たさに悩んでいる方がおられましたら、プラスドライバーと爪楊枝を準備して引き戸を取り外してみましょう。

引き戸を外すのは重たいけれど、作業自体は単純で簡単ですよ。

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