DIYのHow to記事

DIYにつきまとう端材問題。余った材料ってどうしたらよいの?


今年はコロナ禍のせいですっかり生活様式が変わってしまいましたね。

最近はGotoトラベルなどもあり徐々に外出する人も増えてきているようですが、それでもコロナ禍前と比較すると全然元には戻っていないのは明らかでしょう。気兼ねなく旅行や飲み会に行けるようになるのは一体いつになることやら…。

そんな困ったコロナ禍ですが、一方で自粛の影響でDIYやガーデニングにチャレンジする人が増えておられるそうですね。

身の回りの物を自分で作ったり、植物を育てることはきっと生活に潤いや豊かさを加えてくれるはず。きっかけは何であれ、DIYに挑戦する人が増えるのは喜ばしく感じます。

しかしながら、DIYに挑戦してみるといろいろと問題が生じることに気が付く人も多いはず。

例えば以前ご紹介した騒音問題もそうですね。DIYの作業の中にはマンションや住宅街での作業には向かないものもあるのです。

そして、今回ご紹介する『端材問題』もまた、DIYとはきってもきれない問題の一つ。

騒音問題のように周囲に迷惑をかけることはないでしょうが、自宅の快適さを損なう可能性のある厄介な問題なのです。

これからDIYに挑戦する人は、要注意!!

 

DIYでは端材は発生するもの

DIYってホームセンターなどで材料を調達し、それを加工して何かを作るパターンが多いですよね。

そうなると、木材などを切断した際に発生する切れ端である『端材』や、材料そのものの余りはどうしても発生してしまうもの。

料理を作るときの食材ならばレシピよりも多めに入れるなどして全ての材料を使い切ることは簡単ですが、DIYではそのような融通はなかなか効かないのが悩ましいところ。

 

特にDIYで使用頻度の多い木材は、その端材がどんどん溜まっていってしまいます。30cm以下くらいの短いものは、本当に溜まりまくり。

 

こちらは端材じゃないんですが、しょっちゅう材料余りをさせてしまうアンティークレンガ。

アンティークレンガや石なんかは形状が一定ではない為、購入単位が個数ではなく重さやパレット積み何段分って場合があるんですよね。そうすると素人のわたしでは必要数量が読み辛く、どうしても余らせてしまうことが多いのです。足りなくなるよりはマシですが…。

 

端材の有効活用いろいろ

そんななにかと発生する端材なんですが、勿体無いからいろいろ工夫して使用してきました。しようと、努力してきました。

ウッドデッキ材の端材ならウッドデッキの形状を工夫して短い端材を使い切れるようにしたり、

 

根太と大引の接合部の部材なんかに流用したり。

ウッドデッキ材は使用する木材のサイズの種類が少ないのと、カットが単純な直角カットばかりなので端材の発生はかなり抑えられる印象です。

反対に、サイズも豊富でカットの方法も多岐に渡る家具製作に使う材料(杉、SPF材、ウェスタンレッドシダーなどが中心)はかなり端材が発生するように感じます。

ただ、これらの材料の木材は軽くて加工も容易ですから、最初の頃は頑張って積み木なんかを作っていました。最初の頃はね。

 

あとは色んな木材の端材を使って、新しく購入した塗料のテストを行ったり。

塗料って製品によって全然使い心地や発色が異なるから、こういった事前のテストは必須。もちろん発色は塗装する木材の種類によって違いますから、いろんな木材の端材を取っておくとなにかと便利なんですよね。

 

端材や資材余りの問題点

というわけで、ここまではDIYではどうしても端材や材料余りが発生すること、そしてそれらの流用例をご紹介してきました。

でも、流用を頑張っても全ての端材を使いきることなんて出来っこありません。どんどん溜まっていきます。どんどんどんどん…

その結果生じるのが、保管スペースの圧迫なのです。DIYで発生する端材や資材余りによる最大の問題といえるでしょう。

例えば木材に関しては、最初はこんな感じでプラ製のケースを使い、きちんと整理して大切に収納していました。

でも、こんなの全然ダメ。一瞬で満タンになってしまいました。積み木で消費するスピードなんてまさに焼け石に水状態。なので積み木での消費作戦は本当に一瞬で終了してしまいました…。

 

きちんと整理するのは早々に諦めて、今度はスチール物置内にラックを作ってそこにポイポイと放り込むことに。

でもこれも本当にあっと言う間に満タンになっちゃいました。

 

やがてはラックだけでなく、空いている他の場所にも詰め込むように。

ご覧の通り適当に突っ込んでいるだけだし、端材って形も物によってバラバラなので、よく雪崩を起こして大変なことになってしまいます。端材は棚に置いてはいけない(でもついつい置いちゃう)。

ちなみに、こういう細々とした端材を置いておくと、隙間から倉庫内に侵入したゴキブリなんかの隠れ場所になったりするので要注意。木材を除けた瞬間にゴキブリが飛び出してくると、すっごくびっくりするから!

 

レンガのような石系の素材はウッドデッキ下に美しく収納!…しているように見えますが、実際のところは収納出来ているのはごく一部。

残りは敷地内の端っこにこっそり放置中。見た目は悪いし、お庭が狭くなるし、ナメクジの隠れ家になるし、本当にろくなことがありません。

 

木材の端材は細断して処分

端材や余った資材を有効活用できるなら一時的に保管するのはアリだと思いますが、使いきれない材料を悪戯に置いておいても”百害あって一利なし”ということが、最近になってようやくわたしにもよ〜く分かってきました。

なので、先日思い切って倉庫内に溜まっていた端材をごっそりと引っ張り出してきて、

 

勿体無いという気持ちを押し殺して、ひたすら細断。こういう単純カットの連続だと、卓上丸ノコがとても便利です。

更にスライド丸ノコだと幅600mm程度であればボードでも手軽に細断出来ちゃいます。通常であれば丸ノコで行う作業ですから、それと比較すると作業効率が無茶苦茶良いですよ。多少無理してでもスライド丸ノコ買ってよかったなぁ、と今更ながら再認識。

 

バンバンバンバン切断を繰り返して、あっと言う間に細断した木材の山が出来ちゃいました。これでもまだまだ途中ですよ~。

”まだ何かに使えるかもしれない”材料を処分するのは勿体無いですが、当分使う予定のないものは潔く処分しちゃいましょう。ゴキブリの隠れ家になるのも嫌でしょう?

 

石系素材や嵩張る物は特に注意!

細かく切断した木材であれば燃えるゴミとして少しづつ処分することは可能ですが(わたしの住んでいる地域の場合)、レンガやセメント系の材料はそう簡単には処分することが出来ません。そもそも細断すること自体が難しかったり、手間が掛かったりしますからね。

そういった材料は端材や材料余りを極力発生させないことが重要となります。

特に注意が必要なのがこのコンクリートブロック。

見た目の割にとても安価で、しかもどこにでも売っているので手を出しやすい資材の一つですが、その手の出しやすさとは裏腹に処分のハードルはかなり高め。燃えない・重い・大きいと廃棄しにくい要素が揃ってますからね。

 

大口の注文だとついてくることがある木製パレットや木枠も要注意。

こういったものは何かに使えるかも…とついつい思ってしまいがちですが、その気持ちはグッとこらえましょう。保管場所をかなりとるし、解体するのも大変だからです。むっちゃ、大変です。

わたしの経験上、運送会社さんに不要と伝えれば持って帰ってくれるパターンが多いようです。

 

勿体ないも分かるけれども

というわけで、今回はDIYで発生する端材や材料余りについてつらつらとご紹介させて頂きました。

まだ使えるかもしれない端材を処分することや、タダでもらえるものを貰わないようにするっていうのはなんだか勿体無い気もしますよね。わたしは貧乏性な性格なもんだから、すっごくします。超、勿体なく感じます。

でも、それらをやみくもに保管することで多くのスペースを消費してしまうのです。それも嫌だー。

今回思い切って端材を処分してみたところ、びっくりするくらい倉庫が広くなりました。端材のせいで倉庫やお庭がかなり圧迫されていたことに今更ながら気が付いたわけです。スペースに余裕があるって、本当に素敵。

ついつい端材や余った材料を溜めがちになってしまう人は、わたしのように思い切って一度処分してみてはいかがでしょうか?きっとすっきりとした気分になれますよ。

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