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みなさまのご自宅の床はなんでしょうか?畳?カーペット?それともフローリング?
現代の住宅では戸建て・マンションを問わず圧倒的にフローリングが多いと思いますが、フローリングに床につきまとうのがワックス掛けという作業。
このワックス掛けは床が美しくなるという見た目のメリットだけなく、耐久性を向上させたりフローリングへの汚れの付着を防止するなど機能的なメリットもあります。ワックスレスフローリングのような特殊な場合を除き、フローリングがある場合は是非とも行いたい作業なんです。
ところが、いざ自分でやろうとしてもワックス掛けって結構ハードルが高いですよね。そもそも床の上から物をどけるだけでもかなり大変ですし、なんだか失敗しそうで怖いし・・・そんな想いでついつい放置してしまいがちな人は多いんじゃないでしょうか?
そんなちょっと挑戦しずらいワックス掛けですが、いくつかのポイントを押さえることで初めてでも失敗する確率をウンと下げることが出来ます。今回は自分でワックス掛けに挑戦する人向けに、わたしが考えているコツや注意点についてご紹介したいと思います。
ワックス掛けは難しい
いきなりなんですが、ワックス掛けって難しいです。しかしながら、作業自体の難易度は決して高くありません。
どういうことかというと、まず、大半の人にはワックス掛けを経験したり練習したりする機会なんてそうそうありませんよね?いくら作業の難易度が高くないと言っても、経験したことがなければそりゃ成功する確率は低いってもの。
そして、ワックス掛けの失敗…例えば塗りムラだとか白色化なんてものはかなり目立っちゃうので、失敗した感が凄いんですよね。わたしも何度も失敗しましたが、施工した本人にはその失敗箇所がすっごい気になるんです。
初めてだと失敗しやすいくせに、失敗するとすごく目立つ。だから、わたしはワックス掛けって難しいって考えていますし、正直苦手意識すら感じています。
だけど、先程申しましたように作業の難易度自体は決して高いものじゃありません。
失敗しやすい点や、それを防ぐ為のコツさえ押さえてやれば、失敗する確率をグッと下げることが出来るんです。ワックス掛け、初めてでも恐るに足らず!?
ワックス掛けの道具
こちらはわたしが使っているワックス掛けの道具類。
いずれもホームセンターで入手出来るもので、費用もそれ程掛かりません。
ワックス | これがないと始まらない!床に塗るワックスです(一番左) |
ワックスワイパー | ワックスを吸い込ませて塗布する為のモップ(一番右) |
ワックスを入れるトレイ | ワックスワイパーが収まれば何でもOK。ここにワックスをいれて、ワックスワイパーに吸わせます(左から2番目) |
ワイパー本体 | ワックスワイパーを取り付ける棒。クイックルワイパーみたいなやつ(写真には写っていません) |
ワイパー本体は日頃の床掃除用のシート(クイックルワイパーのお掃除シート等)も使える製品があるので、そういうものを選ぶと無駄が少なくて良いですね。わたしは山﨑産業のワックスワイパーN300のセットを使っています。簡易的なトレイも付属していますので、すぐにワックス掛けが出来る!
ワックスがけ、水拭きに!ワックスワイパー N-300 トレイ付
ワックス掛けのコツ
わたしが考えるワックス掛けの(初歩的な)コツは次の5点。
ワックス掛けのコツ
- 推奨されるワックスを使う
- 徹底的に床を掃除する(特に油分)
- しっかり床を乾燥させる
- ワックスはたっぷり使う
- 板の向きに沿ってワックスを塗る
たった5点と思えば、なんだか簡単そうじゃないですか?
それではこの5点についてより詳細に説明していきましょう。
推奨されるワックスを使う
これはコツと言っていいのか分からない最低限のことかもしれないけど、ワックスは住宅メーカー(もしくはフローリングメーカー)が推奨しているものを使用しましょう。
というのも、余程詳しい人でない限り、普通の素人が目で見ただけではそのフローリングの材質なんて分かりっこありません。木だと思っていたら、実はワックスを使用してはいけないシートフローリング(つまり木目をプリントしたもの)なのかもしれないし、木製のフローリングでも無垢材か塗装コーティングされているかで使用できるワックスは変わります。
実際のところ大半のフローリングでは樹脂系のワックスを使っておけばほぼ大丈夫なんだろうけど、使用するワックスを間違えるのだけは勘弁。
最も間違いないのは、自分の家を建てたメーカーさんに推奨ワックスを聞いておくこと。
これならワックスに関して特に詳しくない我々素人でも、間違えっこありませんよね。
なお、同系統のワックスの中にも光沢の強いもの、耐久性の強いもの等いろいろと種類があり、それらを試してみるにもなかなか楽しいもの。最初はメーカー推奨のものから始め、ある程度慣れてきたら同系統の中からいろいろ試してみるのもいいかもしれませんね。
徹底的に床を掃除する
これは実際のワックス掛け作業に関することなんですが、ワックス掛けの前にはしーっかりと床を掃除しましょう。
最大の目的はワックス掛けの時にゴミを一緒にコーティングしないようにすることなんだけど、同じくらい重要なのが床の付着物によってワックスが弾かれないようにすること。
ワックスってものすごく繊細なようで、水分が残っていると白っぽくなっちゃうし、油分が残っていると簡単に弾かれてしまうんです。弾かれると、当然その部分にはワックスが濡れませんし、最悪なことに水玉模様になっちゃいます。本当に、最悪。←経験あり
これらのトラブルを防ぐ為、事前の床掃除は水拭きだけでなく、油汚れを除去できるような洗浄もしておきましょう。お風呂上りに塗るボディクリーム、夏の時期に使用する日焼け止め等で、案外床には油分が残っているものです。
なお、油分の除去にはなにも特別な洗剤を使う必要があるわけじゃなく、水で希釈した中性洗剤でも効果は抜群ですよ。
しっかり床を乾燥させる
これは先程説明した通りなんだけど、床に水分が残っているとその部分に塗ったワックスは白っぽくなります。我が家の場合、何度もそうなりました。本当に、最悪。
でもこれを防ぐのはとっても簡単。床を掃除した後、しっかりと乾燥させればよいだけ。
掃除した後は埃やゴミが付着しない内にさっさとワックスを塗りたくなってしまいがちだけど、ここはグッと我慢。白っぽくなっちゃった床は目立ちますからね。
ワックスはたっぷり使う
これはわたしが使っているワックスと道具の組み合わせの場合だけかもしれないけど、ワックスはケチらずにたっぷりとモップ(ワックスワイパー)に染み込ませた方が綺麗に仕上がるように感じます。
ワックスって意外とシャバシャバしているように見えるけど、その物性はやっぱり水とは全然違うみたいなんです。
どういうことかと言うと、水をしっかりと含ませた雑巾を絞らずに床を拭くと、最初の方はすごい水溜りになりますよね。そして雑巾をしっかり絞ってから拭き掃除をしたとしても、水分はなかなか失われません。しかしながらワックスを染み込ませたモップ(ワックスワイパー)は違います。しっかりワックスを染み込ませたワイパーは絞らなくても床がワックス溜まりになることはないですし、反対にワックスをあまり吸わせていない状態で床にこすりつけると、簡単にワックス分は無くなってしまいます。結果、ワックスが濡れている部分と濡れていない部分が混在するシマシマ模様になっちゃうんですね。
ワックスは、こんだけつけても大丈夫?ってくらい、しっかりとワックスシートに吸わせましょう。
板の向きに沿ってワックスを塗る
これはわざわざ説明するまでもないかもしれないけど、ワックスは板の向きに沿って塗りましょう。
まぁ、余程の天邪鬼でなければそんなことはしないと思うけど、ぐちゃぐちゃーと適当に塗ったり、板と直角方向に塗るようなことはしないように・・・。これはもちろん、極力塗りムラを目立たせないようにする為です。
とりあえずやってみればコツはつかめるはず
というわけで、今回はわたしが考えるワックス掛けのコツ5点について紹介させて頂きました。
これらはわたしが実際に失敗して、その経験から学んだこと。もう、失敗しまくり~
なんせわたしもまだまだ試行錯誤の連続なので偉そうなことは言えませんし、きっとこれ以外にもいろいろとコツや注意すべき点はあるでしょう。でも、これらに気を付けることでわたしが経験してきたようなでっかい失敗はしないはず!・・・多分。
しかしながら、なんだかんだで結局のところは実際に自分でやってみないことには上達のしようはありませんし、実際にやってみればわたしが考えているもの以外にも自分なりにコツをきっとつかめるはず。まずは失敗覚悟で目立ちにくい場所から是非挑戦してみてはいかがでしょうか?ワックス掛けを行ったピカピカに光るフローリングはとっても綺麗ですよ!