DIYの家具製作

『オニメナット』の使い方。組み立て家具製作の必需品


今回はDIYで家具を作る時に大活躍な部品である「オニメナット」についてご紹介します。

 

オニメナットは組み立て式家具の必需品

こちらの本棚はわたしがDIYを始めて半年ほど経った時に作ったものです。

ご覧の通りかなり大きいものですので、絶対に失敗できない!!材料を無駄にできない!!という強いプレッシャーの中製作したのを強く覚えています。

この本棚のような大きな家具を製作する時に頭を悩ませるのが、まさにその大きさ。大きな家具は作る場所の確保も大変だし、完成後に設置場所まで運び入れるのも大変です。

いっそ家の中で製作してしまえばそのような心配は不要なんですが、そうなると家の中もすごく汚れますし、なによりも万が一修理やメンテナンス、引っ越しの必要が生じた時に搬出することができません。

この問題を解決する方法が、家具を分解可能な組み立て式にしてしまうということ。

組み立て式なら部品ごとに製作することができるので制作場所も広くなくていいし、完成後も部品単位で移動させることができます。また、分解可能ならいざという時の搬出も楽チン。

"組み立て式"ってなんだかすごく難しそうですが、オニメナットという部品を使うことで誰でも簡単に組み立て式にすることができます。

 

必要な部品・道具

施工に必要な部品・工具は次の5点。

メモ

  • オニメナット
  • ネジ
  • 電動ドリル
  • ドリルの刃
  • 六角レンチ

ネジ、ドリルの刃、六角レンチの寸法・サイズは使用するオニメナットによって異なります。それらの情報は全てオニメナットの製品パッケージに記載されておりますので、その通りの揃えればオッケー。特に特殊な道具類は必要ありませんので、初心者でもすぐに挑戦することができます。

 

オニメナットはこんな道具

オニメナットは、木材にネジ穴を作るための部品です。

一般的に木材の接合には釘や木ネジが使用されます。それらは先端部が鋭利になっており、木にしっかりと刺さったり、食い込んだりして木材同士を固定しますよね。

しかしながら、釘や木ネジは繰り返しの使用は想定されていません。特に釘なんて一回打ち込んだら、抜き取るのは本当に大変。釘も曲がるし、木材も傷つきます。これでは何度も分解・組み立てするような場所には使えません。

一方でオニメナットは金属製のナットを木材に埋め込む構造の部品です。一度取り付けてしまえば、繰り返しネジ(ボルト)が脱着できるようになる部品です。

 

外観はこのような感じ。

外側は木材に食い込むための鋭利な形状で、内部のネジ穴が設けられています。言うなれば、中央にネジ穴のあるでっかい木ネジですね。

材質は繰り返しネジを脱着できるよう、金属でできています。

 

パッケージ裏には下穴の寸法や、タイプするネジのサイズ、使用する工具のサイズが記載されているので忘れずにチェックしましょう。

 

また、使用するネジは大抵このように当別目立つように記載されいます。オニメナットを使用することで、この寸法のネジが収まるようなネジ穴を木材に設置できるようになります。

 

オニメナットの使い方

オニメナットは木材に埋め込んで設置しますので、まずはオニメナットの長さを測ります。写真では定規で測っていますが、製品のパッケージに寸法が記載されているのでそちらを参考にしたらよいでしょう。

 

次に、オニメナットを埋め込むための下穴を開けるドリルを準備します。何mmの太さのドリルを使用すればよいかは製品のパッケージに書いてあります。

ドリルの刃って鉄鋼用(鉄とかステンレス用)はなかなか高価ですが、木工用は1,000円も出せばいろんな太さが揃ったセットを購入することができますので、是非持っておきましょう。とっても便利ですよ。

ドリルの刃には先程測ったオニメナットの長さのところに養生テープやマスキングテープを貼って印付けしておきましょう

"この印のところまで穴を掘れば、うまくオニメナットが収まる"という印です。

 

ドリルで下穴を開けます。写真では印のテープがドリルの刃に貼ってありませんが、先程貼った印が木材に接触するまで穴を開けます。

 

無事穴を開けれたら、オニメナットを六角レンチで埋め込んでいきます。

使用する六角レンチのサイズはパッケージに記載されています。六角レンチも1,000円程度でいろんなサイズが揃ったセットを購入できますので、是非用意しておきましょう。これもいろんな場所で出番があってとても便利ですよ。

 

オニメナットがすっかり収まり、ネジ穴を設置することができました。

下穴の深さが深すぎると、オニメナットはもっと奥に設置されることになります。逆に下穴の深さが浅いと、オニメナットの一部が木材から飛び出すように設置されます。下穴の寸法がとっても大切なのです。

 

こちらは別の施工例。

六角レンチでオニメナットをねじ込んで、

ネジ穴が完成。

 

オニメナットの使用例

こちらは石油ファンヒーターに子供が近付けないようにする為のヒーターガードです。

このヒーターガードは当然石油ファンヒーターを使用する冬の間しか使用しません。なので、このヒーターガードは使用シーズン以外ではコンパクトに収納出来た方が絶対良いに決まってますよね。

なので各パーツ間はこのように金属製の金具とネジで固定しています。このネジの固定にはオニメナットが使用されています。

 

ネジを取り外すことで、このように各パーツをバラバラに分解することができます。これなら石油ファンヒーターを使用しない季節でもコンパクトに収納することができますね。

 

このようにオニメナットを使用することでDIYでも組み立て式の家具を製作することが出来ます。

価格も安く、特殊な工具も必要としないので、DIY初心者にも是非お勧めしたい部品です。組み立て式の家具というとどうしても難しく感じますが、いざ挑戦してみるとあっけないほど簡単にできるものなので、是非オニメナットを準備の上挑戦してみては如何でしょうか。

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