DIYの道具

ポリタンクってどうやって捨てるの?ディスクグラインダーを使ったプラスチック製粗大ごみの廃棄方法


日々生活しているとどうしてもゴミが発生します。

生ごみや小型のゴミであれば行政サービスで無料、もしくは有料ゴミ袋で捨てることができますね。燃えるゴミであれば週に2回ほどの指定のゴミの日に、ゴミステーションに置いておくだけで処分して頂けます。とても有難いですね。

しかしながら同じゴミでもなかなか頭を悩ませるのが粗大ごみ

燃えるゴミや燃えないゴミと違って廃棄できる日はとても少ないので、それまで家に保管しておかなければなりません。

そしていざ粗大ごみの日が来ても出すのをすっかり忘れてしまったり、仕事などで都合が悪くて出せなかったりするんですよねー。なので、結果として不要なはずの粗大ゴミがずっと家にあるようになるのです(わたしの場合)。

そんな状態を少しでも改善できるよう、わたしが最近やっているのが粗大ごみの解体・分解。プラスチック製の粗大ゴミ限定ですが、細かく分解して、普通の燃えるゴミとして出してしまうのです

使用する道具はディスクグラインダーだけ。ホームセンターで2,000~3,000円程で購入できる道具です。

 

ポリタンクを細かくして燃えるゴミとして廃棄しよう

こちらは皆様ご存知のポリタンク

昨年の冬に灯油を入れるために購入したのですが、新品なのに穴が開いていたという最悪な初期不良品でした。

灯油を入れて家に帰る途中、なんか匂うな~っと思っていたら車のトランクが漏れた灯油まみれでした。もう、本当に最悪。

その後の後片付けが大変すぎて販売店にクレームを入れる気も起らず、このポリタンクはそれ以来ずっと庭の片隅の放置されていました。もちろん、灯油は全て抜いて内部も洗浄してですが。

その悲劇から早くも10ヵ月。

早く捨てないと、と思い続けてはいたのですが、粗大ごみの日を把握してなかったり、忘れてたり、用事が入ったりしてあっという間に1年近く。

このまま放置していても粗大ごみの日に廃棄できる気が一向にしないので、粗大ごみの定義から外れるくらいまで小さく分解することにしました。

 

粗大ごみの定義って?

粗大ごみの定義ですが、これは各地方自治体によって異なるようです。

わたしの住んでいる地域の分別表を見ると、傘とかオーブントースターとかいろんな品物の例が記載されているものの、ポリタンクの記述はありません。また、記載されている品物以外の取り扱いについても記載されていません。不親切だー。

しかしながら他の地方自治体の例をみると、木片やプラスチックごみの場合は長い辺が50cmを超えると粗大ゴミとみなされることが多いようでした。50cm以下だとゴミ袋に普通に収まるので、確かに粗大ごみ感はないですね。

なので今回はポリタンクを50cm以下のサイズまで分解するようにしましょう

 

ディスクグラインダーが大活躍

こちらが今回分解に使用する道具。

ディスクグラインダーという電動工具で、ホームセンターであればほぼ100%置かれていると思われるくらい、メジャーな工具です。

いろんな種類のディスク(円盤)を取り付け、そのディスクを高速回転させることで切ったり、削ったり、磨いたりなど幅広い用途で使用される便利な工具です。

今回はダイヤモンドカッターという、ディスクの中でも最もデンジャラスなディスクを取り付けて使用します。このダイヤモンドカッターはレンガの切断にも使用しています。

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ディスクグラインダーとダイヤモンドカッターの組み合わせは非常に危険なので安全第一がモットーのわたしとしては極力使いたくない組み合わせなのですが、あまりに便利なのでついつい使ってしまいます。

それでは、早速この工具を使ってポリタンクを分解していきましょう。

とはいうものの、ディスクグラインダーの電源を入れて、刃をポリタンクに当てるだけ。プラスチックなのでとても簡単に切断することができます。

スイッチをONにすると、思っているよりもずっと大きな音がします。むっちゃ作動音大きいです。絶対、ビビります。

大きな音にビビらず、しっかりポリタンクを固定して、しっかりとディスクグラインダーを握って、ゆっくり刃を当てるのがコツです。刃の反発で工具が暴れると大変危険!

こうやって記事を書いている時に気が付いたのですが、切断用の安全カバーを装着せずに作業してしまっていますね。これはやってはいけない例です。写真でディスクグラインダーに装着されているのは研磨用の安全カバーであり、切断用のカバーではありません。必ず切断用のカバーに交換してから作業しましょう。また、切断時は粉塵が舞うので、安全メガネもしっかり装着しましょう。

 

1分程度で綺麗に真っ二つに割ることができました。

これでもまだ大きいなぁ。

更にもう半分に。これなら余裕で50cm以下なので、燃えるゴミとして廃棄できるはず。

容易に切断できるプラスチックごみに限定されますが、この方法なら粗大ごみの日を待つ必要がなくなりますね。

 

どんなディスクグラインダーを用意すればよいの?

粗大ごみの解体にも便利なディスクグラインダーですが、ホームセンターで売ってる一番安いやつで全く問題ありません

ディスクグラインダーは円盤状のディスクを回すだけのシンプルな道具です。安いやつを買っても十分使用することができます。

しかしながら、わたしの経験上ラバーグリップの機種は避けておいたほうが良いでしょう

というのも、夏場の高温が原因なのか、劣化が原因なのか分からないのですが、ラバーグリップがやがてベトベトに変化し、とてもじゃないけど使用できる状態じゃなくなるケースがあるから。

こちらはアースマンのDGR-110SCという機種。

立ち寄ったホームセンターで最安値だったにも関わらず、高価な機種で搭載されている変速機能がついてるという大変魅力的な機種でした。しっとりとしたラバーグリップで、握り心地も申し分なかったのをよく覚えています。

 

しかしながら今年の夏、そのしっとりラバーグリップがベトベトに変化しました。写真で写っている黒いグリップ上の白い模様、これらは全て軍手の繊維が引っ付いて抜けたものです。

素手では絶対に触りたくないレベル。でも、グラインダーのような工具では巻き込まれる危険があるので軍手の着用は厳禁。なので、こうなるとどうしようもありません。購入から2年程しか経っておりません。とても残念です。

実はこのようなケースは2回目で、こういったラバーグリップの機種にはコリゴリなのです。

 

ちなみに、こちらは昔に何故か血迷って購入してしまった高価なBOSCHの機種。

ホームセンター売っている一番安いやつが2,000~3,000円程度であるのに対し、こいつは10,000円程します。高価な機種なもんですから、汚れるのが嫌であまり使ってません。レンガの切断なんか言語道断!本末転倒ですねぇ・・・。

肝心の使い心地は確かに良いとは思うのですが、格安機種の5倍の価値があるかと聞かれれば、わたしにはさっぱり分かりません。

 

高価なモデルだけあって変速機能もついています。

が、プラスチックごみを切断するだけならMAX速度で全く問題ありません。

なので、やっぱりホームセンターで売っている一番安いモデルで十分だと思います。しつこいようですが、ラバーグリップは避けといた方がよいと思いますが。

 

こいつは購入してから5年以上経過していますが、グリップ部の劣化は全くありません。プラスチック製なのですが、安っぽさもなく、滑りにくくて使いやすいです。こういうところに価格差がでているのかも知れませんね。

まとめ

ポイント

  • プラスチック製の粗大ゴミは、ディスクグラインダーで簡単に細かく分解することができる
  • 分解にはディスクグラインダーを使おう。ディスクグラインダーはホームセンターで売っている一番安いので十分
  • グリップはラバーグリップじゃないものを選ぼう

今回は切断する道具としてディスクグラインダーとダイヤモンドカッターの組み合わせをご紹介しましたが、同じ用途であれば電気ノコギリ等他の工具でも代用することができます。

しかしながら、今回ご紹介したディスクグラインダーはレンガの切断等の他のDIY作業にも流用が利く汎用性の高い工具なので、一台あればDIYでできる作業の幅がぐっと広がりますよ。

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