Contents
本格的にDIYを始めて10年以上。オートバイの整備から数えると20年以上、工具や道具を集めながらこつこつと自分で様々な作業に打ち込んできました。
オートバイの世界では、お店にお金を払うなら工具と材料を買え!という少し偏った思想をお持ちの方もおられますが、その思想の良し悪しはともかくとしてDIYをするなら工具や道具がないことにはどうにもならないのも事実。
そんなそんなDIYで欠かせない工具や道具類ですが、本日はそれらの収納方法について紹介します。
工具と道具の収納方法のいろいろ
工具と大工道具、庭道具、それぞれによって最適な収納方法は異なるけど、主な収納方法は次の4つになるんじゃないかなぁと考えています。
そこらへんに放置
お庭道具や大きめの工具、道具でありがちな手法。倉庫やガレージの中にポイっと適当に置いておく方法。スコップなんかを適当に立てかけて置いておき、忘れた頃に倒れてくるなんてあるあるじゃないでしょうか。
持ち運び可能なお工具箱に収納
工具類の収納で一般的なのは工具箱への収納でしょう。

わたしが愛用する小型の道具箱。なんと高校生のときから愛用しているもの。とにかく丈夫なので、コスパは最強かも。
工具箱は小型のものであれば100均でも手に入るくらいお手軽だし、家での収納場所もそれほど必要としないのはとても魅力的。
我が家ではよく使うサイズのコーススレッドや下穴錐などをまとめて収納しておき、ウッドデッキやウッドフェンスの作業で活用しています。こういった作業では道具類をまとめて持ち運ぶ必要がありますからね。
据え置き型の工具箱に収納
自動車やオートバイの整備といったガレージ内での作業で使用される重たい工具箱。作業台の上に設置する小型のタイプと地面に設置する大型のカートタイプの2タイプありますが、いずれもガチ目な人向けの設備ですよね。でかいし、重いし、なによりも高価。

雑多に工具を入れておけるのはメリットでもありデメリット。すぐにぐちゃぐちゃになる!
内部に所定の工具をセットするためのトレーがついているタイプであれば、これからご紹介する壁掛けのような効果も得られるのはメリットかも。ただ、そうなると収納する工具の汎用性が損なわれるのは考えものだなぁ。
壁掛けで収納
今回の記事の中心となるのはこの方法。詳しくはこの後ご説明します。
わたしにベストな方法は工具と道具の壁掛け
これまで様々な手法を試してきましたが、わたしに最も合っていたのが工具と道具の壁掛け。
文字通り、壁にヒートンやネジを打ち込み、それに工具や道具を引っ掛けるのです。こちらはオートバイの整備で使用頻度の高いハンドツール類置き場。
こちらはDIY道具置き場。ノコギリ、ハンマー類など。電動工具類は重量があるので壁掛けではなく棚に置いて保管しています。
そして庭道具置き場。庭道具はかさばるものが多いのでなかなか収納が大変だけど、壁掛けであれば結構スマートに収納することができていると思うのですが、どうでしょう?
ビット類。ただしここはもう少し改良の余地があるかな。
壁掛け収納のメリット
いくつかメリットがあると思うんだけど、一番のメリットは工具が所定の位置に片付けられているかどうかが一目瞭然という点でしょう。

プロは絶対工具を床に置かないらしい。でもわたしはついつい置いちゃう。だって素人だもん。
工具ってどうしても作業中は散らばりがち。お恥ずかしながら、わたしこれまで何度も作業中に工具を行方不明にさせてきました。もちろんいつかは見つかるんだけど、工具箱への収納だとそもそも無くしたことに気がついていないパターンがよくあるのです。工具の数なんていちいち数えませんからね。
しかしながら、壁掛けだと工具の収納場所が決まっているので、作業後に工具が行方不明になっていないかが一発で分かります。
お仕事でいろんな会社さんの道具収納を見させていただく機会があるんだけど、工場などでも工具の壁掛けはよく見るし、そういった企業さんでは工具の形を壁にマーキングしておくことでより視認性を高めておられる場合も。
我が家の場合は工具の収納位置を度々帰るから、マジックでがっつりマーキングはしていません。その代わりマスキングテープに工具のサイズを書いて貼り付けてます。これだけでも全然違う!
大工道具や庭道具についてはその形に応じて壁掛け方法も違うから、我が家では必然的にその道具しか置くことができないようになっています。マーキングをしなくとも、どの道具が帰ってきていないのかすぐ分かるということです。
壁掛け収納のデメリット
場所が必要、というのが間違いなく最大のデメリット。よっぽど趣味的な人じゃないと家の壁を工具収納にするのは現実的じゃないと思うから、多くの場合屋外のガレージや物置が設置場所になるでしょうね。
我が家では物置にOSBボードで壁掛けスペースを設置していますが、材料費は一箇所3,000円ほど。ホームセンターで手軽な工具箱を購入する程度の価格で設置することができますから、費用面ではデメリットはないんじゃないでしょうか。
ちなみに、OSBボードなどの耐火性のない材料をガレージや住宅の内装に使用するのはNGらしいんだけど、それを倉庫の一画や作業台の一部として使用する場合でもご指摘してくださる人がおられるみたい。不安な方は消防署やお役所にでも確認してからご使用してくださいね。
手軽な有孔ボードはおすすめしない
工具の壁掛けを実現するための資材として有名なのが有孔ボード。金具をボードの穴に取り付けて工具を収納するザ・アメリカスタイルの製品なんだけど、わたしはあんまり好きになれない。
その理由は収納の自由度の低さ。有孔ボードは規格として開けられた穴に金具を取り付けて使用する特性上、どうしても工具を自分好みの位置に収納することに限度があります。
上記商品(MIMIERという中国メーカー)で説明するなら、この商品の穴のピッチは38mmだから、最短でも38mmごとにしか工具の位置を調整できないってこと。
そもそも工具の収納に必要なスペースなんて工具によって全然違うじゃないですか。8mmのレンチなら幅は20mmくらいで十分だけど、全長30mmにもなるモンキーレンチだと幅は80mmくらい必要です。ガレージや倉庫に潤沢なスペースがある人なんて日本では珍しいのだから、できる限りギチギチに工具を詰め込みたい!わたしとしては、この自由度の低さは結構気になる点なのです。
そして、立派な造りだから仕方がないんだけど、結構いいお値段しますよね。先ほどの中国メーカー品の場合、1,510×450mmで14,000円ほどします。OSBボードの場合、1,820×910mmで1,500円程度なので、単位面積当たりの価格は20倍くらいも違う!
工具の壁掛けはおすすめ
というわけで、本日は我が家の工具と道具収納のメインとなっている壁掛け収納のご紹介でした。設置にスペースが必要というデメリットはあるものの、整理整頓という点では大きなメリットがある手法じゃないかと思っています。収納が難しいお庭道具にも対応できる点もポイント高し。
使用する材料次第では安価に設置することができますから、気になる方は試してみてはいかがでしょうか?