素人でもできるウッドデッキ製作

施工例から学ぶソフトウッドの致命的な弱点。やっぱりウッドデッキはハードウッドで作るべき

2020年11月21日


DIYでウッドデッキを作る時に恐らく多くの人が迷うのが『木材の選定』ではないでしょうか。

ひとえに木材といっても、本当にたくさんの種類がありますもんね。それに加えて、ウッドデッキ材に適しているとされている木材って外国産の木材が多いので、聞いたことがないものばかり。見たことはもちろん、聞いたことさえないものの中から最適な木材を選ぶ必要があるんですから、そんなの迷って当たり前ですよね。

そんなウッドデッキに使用する木材を選ぶにあたって大きな選択となるのが、ハードウッドを使うか、ソフトウッドを使うかとかということ。

この問題についてはわたしも最初かなり悩んだこともあり、当ブログでもこれまで何回か取り上げてきました。

結論から申し上げますと、もしウッドデッキを長持ちさせたいのであれば、絶対にハードウッドで施工するべきだとわたしは考えています。

ソフトウッド、特にウェスタンレッドシダーなんかはわたしは大好きな木材なんですが、それでもウッドデッキで使用した場合の耐久性についてはどうしても否定的に感じてしまうんですよね。そう考えざるを得ないんですよね。

今回はそのような考えを裏付けるような施工例についてご紹介させて頂きたいと思います。

 

ご紹介するソフトウッドのウッドデッキの施工例

最初に断っておきますと、わたしはウッドデッキはハードウッドで作るべきと考えているのは「耐久性」が理由なので、もしその耐久性を重視しないのであればソフトウッドを選ぶことはなんら問題はありません。ですので、決して今回ご紹介する施工例が間違っているとかそういうことを言いたい訳ではないですからね。

ということを踏まえて、こちらが今回ご紹介させて頂きます施工例です。

四角形状のウッドデッキにラティスのフェンスが設置されたオーソドックスな構造。陽当たりも風通しも良いので、ウッドっデッキの設置場所としては好条件のように感じます。

このウッドデッキで使用されている木材の詳しい種類までは分からないけど、厚みや木目からソフトウッドであることは間違いなさそう。ウェスタンレッドシダー?それとも杉?

各部の木材の変色っぷり(木材って経年変化で銀色に変化する)と痩せ具合から、製作からそこそこの年月が経過していることが伺い知れます。自信は全く無いけど・・・20年くらい?

20年ももてば十分じゃないか!と考えられる人もおられるでしょうが、わたしは一度作ったら作り直したくない・老朽化を気にしたくない派なので、もっと長持ちして欲しいのです。10年、15年なんてあっという間ですしね。そういう考えなもんですから、ソフトウッドはちょっと…と考えているのです。

 

フェンスの支柱が崩壊してる!?

というわけで、このウッドデッキを良く見ると、いや全く良く見なくても、ラティスのフェンスがなんだかすげー傾いています。

どうやらラティス自体が傾いているんじゃなくて、下側の部分が崩壊している様子。

これは木材が劣化したからとかそういう問題じゃなくて、恐らくラティスの接合部が外れているだけっぽいです。ラティスって各パーツの接合ってどうやってるんでしょ?接着剤?少なくても既製品での組み立てには立派な木ネジなんかは使われていないっぽいですから、そもそも強度はあまり高くなさそうです。

 

しかしながら、こちらの派手に崩壊している部分の原因は、ソフトウッドであることで間違いなさそう。

このウッドデッキのフェンスの支柱はL字形の金具で床板の上に取り付けられていますが、フェンスに横向きに掛かる力に耐えられなくて床板が崩壊している様子。フェンスの構造自体も問題だろうけど、ソフトウッドで製作された床材の弱さも崩壊の原因ではないでしょうか。

ところで、こういう支柱金具はよく見かけますが、どう考えても強度的に怖いのでわたしは使用する気にはなれません。今回のように柔らかいソフトウッドだと尚更です。支柱を設置する時は床材の上に取り付けるのではなく、基礎に固定した方が絶対に良さそう。

 

床板の"痩せ"が危険を招く

床材は根太の上にステンレス製の釘で固定されているみたい。ウッドデッキの製作ではコーススレッド(木ネジ)を使うのが当たり前だと思っていましたが、釘って目立たなくて結構いいものですね。

 

そんな釘なんですが、よく見るとこのような感じで飛び出している箇所も。これ、すっげー危ない!

困ったことにウッドデッキの木材って製作からある程度の時間が経つと痩せてしまうんですよね。木材が痩せてしまうとこのように木材と釘の間に空間ができちゃうし、その空間により木材がガタつくようになって更に隙間が増加するといった悪循環に陥ります。そういう場所を起点にして木材が割れたり、崩壊しちゃったりするんですよね。わたしの中ではこれはソフトウッドあるあるの一つ。

木材が痩せるのはソフトウッドもハードウッドも同じですが、その後のガタツキやそれによる更なる隙間の発生の程度はハードウッドよりもソフトウッドの方が遥かに大きいので、ソフトウッドだとこの問題は特に気を付ける必要があると思います。

 

床板の表面も状態悪し

フェンスの取り付け部の崩壊と釘の飛び出し以外は一見すると状態はそれ程悪くなさそうですが、良く見ると床材の表面は結構欠けています。これも、ソフトウッドあるある

ソフトウッドってただでさえ柔らかいのに、経年変化で更に脆くなりますから、どうしてもその上を人が歩くと割れたり欠けたりするんですよね。欠けてしまった部分は表面積が大きくなって更に傷みやすくなりますから、その後もどんどん痛みが進行してしまいます。

 

ソフトウッドの問題点は”強度の低さ”

というわけで、今回の施工例を通してお伝えしたいのは、ソフトウッドはその柔ら故に傷みやすいということです。

ソフトウッドのデメリットは耐腐食性の低さだから、ならば防腐剤注入材や腐食に強いとされるウェスタンレッドシダーを使えば大丈夫!という考えの人も多くおられるでしょう。わたしもそうでした。

しかしながら、ソフトウッドのデメリットは耐腐食性の低さだけではなく、その柔らかさ(強度の低さ)の方がずっと影響が大きいように感じます

実際のところは経年による腐食でただでさえ高くない耐久性が更に低下するのか、それとも耐久性が低いことで傷んだ部分から腐食するのか、はたまた腐食はしていないけど崩壊しているのか、経年劣化の詳しいメカニズムは分かりませんが、いずれにしてもソフトウッドの柔らかさが経年劣化の大きな要因であることは間違いないでしょう。わたしはそう考えいます。

なので、防腐剤注入木材でもウェスタンレッドシダーでもソフトウッドのデメリットを完全に改善することができないのです。

ソフトウッドの代表的な木材であるウェスタンレッドシダーと比較してハードウッドが極端に高価というわけでもないですから、それならばわたしはハードウッドで施工することを強くおススメ致します。その方が絶対長持ちしますもんね。

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