日々大活躍していただいているロボット掃除機ルンバ。もう、ルンバのない生活なんて考えられない!
ロボット掃除機もどんどん新しい機能が開発され、様々なメーカーから次々に改良品や新商品が発売されています。
でも我が家で愛用しているのはいまだに2016年頃製造のルンバ800シリーズ。しかも当時ですら最低グレードの廉価版(ルンバ871)でしたが、いまでも特に不自由なく活躍してくれています。なので最新版には特に興味が湧かないんですよねぇ。
ただ、このように一つの製品を長く使い続ける場合に欠かせないのが定期的なメンテナンス。これまでもそういった作業に関する記事を投稿してきましたが、今回は初めてとなるルンバのタイヤの交換です。
今回の作業
どんな作業? : ルンバのタイヤの交換
使うもの : +1ドライバー、ピックツール、エアダスター
必要な費用 : 749円(新品の交換タイヤ代)
肉体行使度 : ★☆☆☆☆(1)誰でも簡単に交換可能。作業時間は30分未満
言いたいこと : 純正部品だと8千円くらいしますが、社外品のゴム交換だけだとその1/10!
気が付いたらタイヤがほぼない
メンテナンスが必要です!!(ドヤァ)・・・だなんて偉そうに言いましたが、我が家のルンバのメンテナンスは故障した場所をなんとかするスタイル。そう、メンテナンスではなくただの修理。
でも今回は珍しく不具合が出る前の作業なので胸を張ってメンテナンスといえるのではないでしょうか。
さて、今回作業するのはタイヤ。
気が付いたらタイヤがすり減って四角い凸凹がほぼ無くなっているじゃないですか。自動車のようにアスファルトの上を走行しているならともかく、ツルツルのフローリングの上を走行するルンバでもこれだけタイヤがすり減るのですね。複雑な動きをするためにブレーキや旋回が多いから?
タイヤ、ペッラペラ。数mmは確実にすり減っています。
カーペットのような僅かな段差を乗り越えるときも、以前と比べるとやたらガタガタ音がするなーっては思っていたんですよね。これだけ擦り減っていると段差乗り越え力が少なからず悪化しており(車でいうところの車高短)、そのせいでガタガタ音が鳴っていたんじゃないですかね。
購入するのはタイヤユニットではなく”ゴムだけ”
ルンバのタイヤ、純正品はめーっちゃ高いです。
その理由は、純正部品はユニットごとの交換になるため。モデルにもよるけど、高いものだと1.5万円程度、わたしのルンバのような古いモデルは比較的お安いのですがそれでも8千円程度します。不具合のあった新品を直したリファービッシュ品や、中古品を整備したリビルド品なども出回っており、それらならちょっと安いけど、やっぱりそこそこ高価。
7年以上使ったルンバーに今更それだけの金額はなー・・・というセコイ考えに至ったわたしは、社外品のタイヤの”ゴム部分だけ”購入しました。もちろん中華製の実質ノーブランド品。こういう単純な造りのものは格安中華品でいけるはず!過去何回も失敗しているけど、過去は振り返らないのだ!
わたしが購入した価格はたったの749円。純正部品の1/10。それにしても、どうして純正部品でゴム部分だけ出さないんですかねー?(その理由は後で分かることになります)
ルンバのタイヤの交換方法
これまで自分で交換してきたバッテリーやブラシ類は外して取り付けるだけの簡単交換だったけど、タイヤはそれらよりもほんのちょっと難易度があがります。交換するために取り外す必要のある部品が僅かに増えるだけだけど。
まずはルンバをひっくり返して、バッテリーパネルと裏面パネルを固定している4本のネジを取り外しましょう。
またエッジクリーニングブラシも取り外し。エッジクリーニングブラシの軸にはこのように毛髪やホコリが絡まりやすいので、ほんとうは定期的に取り外してチェックした方がいいんですよ(分かっているけど、面倒くさくてなかなかやらない)。
バッテリーパネルの裏側もよくホコリが溜まるんだけど、このパネルを取り外してバッテリーと本体との接触が緩くなるとルンバの時計などがリセットされてしまうので、面倒くさくてエッジクリーニングブラシよりももっとチェックはおざなり。厚紙を挟んでいるのはバッテリーと本体の接触不良を防ぐための対策で、社外品のバッテリーの接触不良対策だとあるあるな手法ではないでしょうか?
裏面のカバーをガバッと取り外し。
裏面のカバーを取り外すのは初めてだったんだけど、ものすごい量のホコリが詰まっているじゃないですか。これはホコリなのか、吸音のために意図的に取り付けられているスポンジなのか、判断に迷うほどの詰まりっぷり。マット状になってる!
これはスポンジじゃないよな?と恐る恐る確認しながら除去。
もしバッテリーの不具合などで発火してしまった場合、このホコリに燃え移って盛大に燃えてしまうじゃないのか?と、もの凄く怖くなりました。まさか内部にこんなにホコリを溜め込むなんて。
今度から互換バッテリー使うのやめよう、と強く思いましたね。今更ですが、リチウムイオン電池は危険物だから、安心を買う意味でも得体の知れないものを選んではいけません。
本題に戻りまして、裏面カバーを取り除くとタイヤを取り外すことが可能になります。タイヤはユニットになっているので、タイヤの付け根ごとごそっと取り外すことになります。
取り外しは矢印部分の2箇所のプラスネジに、タイヤを挟んで逆側の1箇所を加えた合計3箇所。比較的細いサイズかつ奥まった位置にあるので、コンパクト系の工具では厳しいかも。ちゃんとした長さのある+1サイズのドライバーを使用しましょう。
ネジにアクセスすることさえできれば、取り外しは簡単です。上に引っ張るだけ。
あとはゴムを剥ぎ取って新品のゴムを取り付けるだけ。タイヤなんてホイールに嵌っているだけだから簡単!・・・そう考えていたんですよ。でも、指で引っ張っても全然外れない。ただゴムがブチっと千切れるだけ。あれー、まさかここまで作業したのに交換できない系ですか~?と不安が少し頭をよぎります。
今から後にはひけないので、ピックツール(尖ったフックのような工具)を使って強引に一部のタイヤのゴムを樹脂部分から引き剝がすように引っ張ります。わたしはピックツールを使いましたが、錐(きり)のような鋭くて丈夫なものなら代用は可能です。
ピックツールでなんとか隙間を作ったら、そこを起点に思いっきり引っ張ってゴムを剥ぎ取っていきます。画像にも写っておりますとおり、どうやらルンバのタイヤのゴムは一部がホイールの中にがっちり入り込んだ凝った造りをしているみたい。だから外そうとしてもそう簡単には外れないんですね。
このように樹脂製のホイール部分とゴム製のタイヤ部分が実質一体化している構造になっているため、ルンバ純正では交換用のゴム部品だけは用意されていないのです。タイヤとホイールが簡単に分解できる構造だとお掃除中に外れるリスクがありますから、おそらくそのリスクを避けるためにこのような凝った構造になっているんじゃないですかね。
ゴムを外すのにちょっと苦労はしましたが、外すことができればあとは簡単。新品のゴムを嵌めて元通りに組み立てるだけ。
ホイールとがっちり一体化している構造のルンバ純正タイヤと比べると一抹の不安を感じる構造ですが、見た目はまるで新品のようになりました。この構造の違いによるリスクと価格差を天秤にかけて、純正部品を使うかどうか考えましょう。
しっかりホコリを除去して組み立て
タイヤの交換自体は無事終わりましたのであとは元通りに組み立てるだけ。
とはいうもののまるでスポンジかと思ってしまうくらいホコリまみれだったので、組み立て前にしっかり綺麗にしておきましょう。巨大なホコリは手で取り除き、細かいホコリはマキタのエアダスターで一気に除去。使い道どれくらいあるかな?って感じつつも購入したエアダスターですが、電子機器の掃除を中心に意外と使用頻度が高くて気に入っています。お掃除好きにはとくにおすすめ!
よく見るとルンバって各部がものすごく凝った造りをしているんですよ。一方、その凝った造り故にありとあらゆる可動部の隙間にホコリが入り込んでいます。せっかくの機会なのでエアダスターで徹底的に隙間に溜まったホコリを吹き飛ばしておきます。
まるで新品!・・・というのはさすがに言いすぎだけど、見違えるように綺麗になりました。古いルンバとはいえいまだに補修部品が豊富に入手することができますので、維持には全く困りません。本体上部のゴム製のスイッチ部分が加水分解により少しベトついてきたのが最近気になりますが、本体ボディすらも補修部品が社外から販売されていますから、もう少ししたら本体ボディも交換しようかと画策中。古いボディを活用してペイントしてもおもしろそう。
いやほんと、ルンバって長いこと使えるすごいヤツなんです。
ただ、裏面パネルのネジを1箇所無くしたまんまなのがずっと気になっているんですが、このネジがなかなか売ってないんですよね。近い寸法のネジを適当に探せばいいんだけなんだろうけど、面倒臭くてずーっと放ったらかし。それでも文句を言わずに働いてくれているルンバさんには感謝、感謝ですね。