我が家のルンバ、古いんです。2016年製造のルンバ871。本体のゴム製のスイッチは加水分解でベトベトになってきたし、裏面のネジも知らない間に紛失。でも、毎日ちゃんと掃除してくれています。最新機種じゃなくとも、機能的にはこれで充分!
そんな自慢のルンバですが、これまでで一番致命的な故障が発生しちゃいました。充電が完了しない!
これは遂に買い替えか?という事態にまでなりましたが、結果的に今回も無事修理することができました。その過程でルンバがもう一セット増えちゃいましたけどね!
エラー5で充電できなくなりました
そのまんまなんですが、充電できなくなりました。掃除をしてホームに自分で帰ることはできるんだけど、しばらくするとエラー5が発生して充電できていないことをアピールしてきます。
不思議なのは、そういうアピールをしてくるわりには全く充電できていないというわけではなさそうなんです。エラー5は表示されているけど、お掃除ボタンを押すと掃除はちゃんと開始するし、掃除後にホームに戻ることもできます。ただ、満充電というわけではないので、おそらく稼働時間は長くなさそうな感じ。
なので実用面ではギリギリ問題ないっちゃ問題はないレベルといえるんだけど、充電関係になにかしらのトラブルを抱えているのは間違いない様子。充電関係の不具合は下手したら火事にも繋がってしまうので、一応使える状態だとしてもきちんと修理しておきたいところ。
バッテリー交換しても改善せず
インターネットで情報を集めてみますと、バッテリー交換でエラー5が直った!という情報が。
バッテリーが弱ったら充電できなくなるんじゃなくて掃除の途中で停止する症状がまず出るんだけどなぁ・・・と思いつつも、前回の交換からそこそこ時間が経っているのでダメ元でバッテリー交換。
まぁ、予想通りなにも改善せず。やっぱり充電途中でエラー5が発生。
このことから、今回の不具合の原因はコンセントからバッテリーまでの充電経路のどこかに問題があるということが分かりました。バッテリーではない。しかしながら、充電経路の大半はマザーボード(基盤)部分になるだろうし、もし原因がマザーボードの破損とかだと流石にどうしようもないなぁ、と半ば諦めモードに。
ところで、これまでわたしが経験してきたルンバのトラブルはすべて消耗部品の劣化を原因とするものでした。なので実は今回の不具合は9年目にして初めての”故障”ということになります。故障が起こっちゃったのは残念だけど、ほぼ毎日使っていて9年間ももったというのはかなりすごいですよね。ルンバってかなりしっかりとした作りなんだなぁ。
原因究明のためにもう一台買っちゃう?
原因究明のためには怪しい部品を交換して症状が改善するのか確認していくしかないんだけど、マザーボード(基盤)となるとルンバの公式ストアでももう取り扱いは終了している様子。仮に取り扱われていたとしても交換可能部品としてはあまりに高額な部品なので、交換は現実的ではないんですけどね。マザーボードを交換するくらいなら普通は買い替えです。
しかしながら、充電できない問題の原因がもし本体側ではなくホームベース側ならば?これなら交換部品はまだ手に入ります。価格もまだ現実的。
とはいうものの、いくら手を出せる価格とはいえ、もし交換部品を買っても原因がホームベースじゃなかったら無駄な出費になるからなぁ・・・。いちかばちかで購入するのは抵抗があります。
というわけで、原因がホームベースかどうか確認するために、新しくルンバ買いました。これならもし原因がホームベースじゃなかったとしても、無駄な出費にはならないはず。ホームベース単体が余っても使い道はないけれども、ルンバとホームベースのセットならばそのまま使うことができますからね。
購入したのはルンバi2。現行機種のベースモデルは水拭きもできるルンバ・コンボだけど、わたしは水拭き機能なんていらない。メーカーであるアイロボット社はルンバ・コンボシリーズを推していく姿勢をありありと示しているものですから、シンプルな機能のベースモデルであるルンバi2がまだ手に入るタイミングで買っておきたいと思ったのも、思い切って購入した理由です。ルンバi2ってホームページにもほぼ掲載されていないし、現行機種かどうかすらよくわからない不思議な存在です。
原因はホームベースの故障
ルンバ871とルンバi2とでホームベースが同じなのか?っていうのは実は確信はなかったんだけど、結果的には互換性がありました。
ルンバi2付属のホームベースで無事充電が完了したルンバ871。ということは、エラー5の原因がホームベースの故障によるものであることがはっきりと確認することができました。
原因がわかれば対処は簡単。検証に使ったホームベースはルンバi2にお返しして、ルンバ871には新しくホームベースを買ってくればいいだけ。
各消耗品同様、ホームベースにも中華系メーカーの互換品がたくさん出回っています。だけど、粗悪なものを掴むと最悪火災のリスクがある充電系でよく知らないメーカーの製品はさすがにちょっと怖い。というわけで、純正品のリファービッシュ品を買いました。これならば費用をそこそこ抑えることができるのです。6,000円くらいだったかな?
エラー5が発生するホームベース(左)と、新しく購入したホームベース(右)を比較すると、ルンバ本体に給電するための端子(銀色の四角い部品)の高さが微妙に異なることに気が付きました(画像ではわかりにくいかも)。この端子の下にはおそらくバネが入っていて、そのバネの力でルンバ本体に端子を押し付ける構造になっています。ところが、エラー5が発生するホームベースではおそらくこのバネが正常に機能しなくなったせいで、充電端子がしっかりとルンバ本体に接触しなくなったのではないかと推察。
こうやって検証したからこそわかったことではあるんですが、つまりは新たにホームベースを購入しなくともホームベースを分解してバネを交換してやれば修理することができたかもしれないということです。
おまけ
このような知識が役立つ人が世界に何人いるかはわかりませんが・・・
前述のとおり、ルンバ800シリーズとルンバi2のホームベースには互換性がありました。後々調べると、500/600/700/800/900/e5/iシリーズのホームベースには互換性があるという情報も見つけましたので、間違いないことでしょう。
しかしながら、互換性がある=完全に同じもの、というわけはないみたい。
昔のルンバ800シリーズのホームベース(左)にはLEDランプ部に電源マークがモールディングされているのに、新たに購入したホームベース(右)にはモールディングがありません。他にも注意書きのステッカーの有無などのほんとうにどうでもいい違いがあるんですが、こういう違いがあるということはもしかすると純正品の型番も違う可能性があります。それでも互換性はあるので、もしルンバ800シリーズのホームベースを新しく購入したいという人がおられれば、もし型番が違ったとしてもとりあえずルンバi2のものを購入しておけばおっけーです。