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『WiNDy ALEXER VX2200 SUPREMER』わたしが愛用するレトロなアルミ製PCケース


スマートフォンがすっかり主流になった今の時代、パソコンの中でも特に据え付け型のデスクトップ型パソコンはすっかり先細りなジャンルとなってしまいました。

その中でも自分でパーツを組み合わせてパソコンを作る”自作PC”なんて、更にマイナーな存在。一般的なイメージは完全に趣味の世界。いや、大多数の人はそんなものがあることすら知りません。

そんな自作PCですが、パソコンの使用用途がせいぜい写真や子供の動画の管理、動画編集であるようなわたしにとってさえ、なくてはならない存在です。

ノートパソコンには物理的にたくさんハードディスクを内蔵することができないし、動画編集のような負荷が掛かる作業では発熱も多いので冷却性能も必要になるからです。

そんな自作のデスクトップパソコンはたくさんの部品から構成されているんですが、わたしがかなり重視する部品がパソコンケース(PCケース)

今回はPCケースにわたしが求める条件と、現在使用しているケースについてご紹介したいと思います。

 

PCケースはとっても重要

PCケースって文字通りパソコンの部品を収める為の部品で、筐体って言葉が一番しっくりくるかも。

パソコンの外観はこのケースで決まる他、光学ドライブやハードディスクなどの記憶装置の搭載数、各パーツの冷却性能、搭載できるマザーボードの規格などもケース次第となります。

お値段は個人用なら3,000円程度の安物から50,000円オーバーのお高い物まで様々ですが、どうやらこのPCケースというのはそれほど重要視される部品ではないようです。

だってほら、このケースにいくらお金を掛けてもパソコンが高速になるわけでも無いし、映像が綺麗になるわけでもありません。

だからスペックを重視する人はCPUやGPUにお金を掛けるのです。

なんならPCケースを使わず、部品を露出させて使うような人もいるみたい。

しかしながらそれとは真逆で、わたしはPCケースはかなり重視する部品です。

パソコンって毎日使うから使い勝手やメンテナンス性がとても重要だし、何よりも毎日自分の家で目にするものだからデザインは超重要です。

ダサいのを我慢して使うなんてもっての外!わたしの好みで恐縮ですが、できれば無印良品の製品ようなシンプルな飽きないデザインが良いですね。

 

わたしがPCケースに求めたい条件がこちら

PCケースで一番重要視するのはもちろんデザインなんですが、機能に関係するパーツでもあるで外観だけで選ぶわけにもいきません。

そこで、まずはわたしがPCケースに求めている条件についてご紹介します。

といっても、

  1. デザインがわたし好み
  2. ハードディスクやSSDは4個以上乗せたい
  3. 光学ドライブも絶対乗せたい
  4. 内部にホコリを溜めたくないので、吸気ファンにフィルターは絶対必要
  5. ATX規格のマザーボードが入る

の5つだけ。

たったこれだけなんだからすぐに見つかりそうって思うでしょう?それがなかなか見つからないんですよねー。

意外と引っかかるのが "3.光学ドライブも絶対乗せたい" で、最近は光学ドライブを搭載しないことが多いのか5.25インチのオープンベイが無い商品が多いのです。

もうCDやDVD、ブルーレイといった光学メディアの時代は終わったってことでしょうか?いやいや、わたし的には無いと絶対不便なんですが…

 

なかなか希望のケースが見つからない!

たった5つしかないわたしのケースへの要望事項なんですが、意外と好みのデザインと機能を両立しているものが見つからなくて、長いことPCケースを決めることができませんでした。

それまでの間は昔購入したgatewayのデスクトップパソコンのケースを、中身だけ変えて使用していました。

元々使用されていたマザーボードは天寿を全うしたものの、PCケースの適度に丸みを帯びた形状とさり気なくぼんやり光る白いイルミネーションを組み合わせたデザインが結構お気に入りでしたので、そのまま使用し続けていたのです。
※一見地味なケースだけど、電源を入れるとappleのノートパソコンのようにgatewayロゴが光ります。

 

HDDドライブも1つだけなら簡単に追加できるホットスワップベイを備えている他、各種メディアリーダーも標準で備えていてなかなか使い勝手も良かったこのPCケース。

冷却性能が低い点と、フィルターが装着出来なくてホコリが内部に入りまくりな点がどうしても不満でした。

なので早急に新しいPCケースが欲しかったんですが、デスクトップパソコンって家庭向けの用途では需要が少ない為か、業務用途の無骨なデザインのものか、ゲーム用の若々しいデザインのものばかりなんですね。

商品数はそれなりに多いのに、なんか似たり寄ったりなデザインばかりでどーにも決定打に欠けるものばかり。

当時販売されているものの中では、IN WINの509が最も希望の条件に近かったのですが、

外寸がでかい…でかすぎる…

しかもわたしは別にパソコンを光らせたいわけでも、内部を見れるようにしたいわけでもないので、強化ガラスを主張しまくっているデザインもそれほど魅力を感じません。

でも無難なデザインだし…

これにしようか…うーん…

と、結構長い間悩んでいたのを思い出します。

 

星野金属のケースを中古で購入

そんな悩めるわたしがある日ヤフオクで発見したのが、旧星野金属のPCケース”WiNDy ALEXER VX2200 SUPREMER”でした。

星野金属?聞いたことないな…

なんだか古臭いデザインだなー…

え?USB3.0じゃないの?

アルミ製なのに意外と安いな…

などなど、ふと見つけたこの古臭いデザインのパソコンケースが不思議と気になっていたら、

あっと言う間に我が家にやってきたのです。おっかしーなー。

デザインは決して100点満点で気に入ったわけじゃないけど、今時のパソコンケースのように透明だったりギラギラしていない、貴重なデザインです。

 

ところで、2013年頃から自作PCを始めたわたしにとって、星野金属は初めて聞いたメーカーでした。

気になって調べて見ると、

  • 既に倒産している
  • 高級なアルミ製パソコンケースを作っており、当初は品質に定評があった
  • でも末期はあまり評判がよろしくなく、なんだかネット上ではネタにされていた?

という、一昔前の有名なメーカーだったことが分かりました。

倒産直前の頃の製品は特に情報が少なく、わたしが購入したVX2200なんて特に情報が見つかりません。ヤフオクの出品者もVX2000という違うPCケースと間違えて出品してたくらい。もちろん、VX2200とVX2000で何がどう違うかも分かりません。

 

ALEXER VX2200 SUPREMERはこんなパソコンケース

このような紹介記事を書いたところで、果たしてこの世界でいったい何人の方のお役に立てるのでしょうか。それくらいマイナーな存在のこのケース。

でも、なんだかそのマイナーさがかえっていいかも?

 

正面。

昔のPCケースで良く見られる、5.25インチオープンベイが複数あるタイプ。光学ドライブを絶対内蔵したいわたしには必要不可欠なものです。

また、このPCケースは古いものなのでUSB3.0も当然ありません。しかしながらこの5.25インチオープンベイさえあれば、USB3.0のような新しい規格でも増設できるので末永く使うことができますね。

 

正面のパネルは工具無しで、強く引っ張れば簡単に外すことが出来ます。

内部には吸気ファン用のフィルターが2個。

このPCケース、カバー・フレームといった主要な部品だけではなく、細かい部品の多くもアルミ製。ネジも磨きが入っていたり削り出しだったり、細かい部分の造りもかなり凝っている印象を持ちました。かなり安く購入したけど、当時はこれ無茶苦茶高かったんじゃないかな?

 

側面。

最近のPCケースのようにアクリル板や強化ガラス板のようなミーハーなものは付いていません。

別にパソコンの中身を常時見つめる趣味がある訳じゃないわたしにとってはこの仕様は大歓迎。

みんながみんな、パソコンをギラギラ光らせたい訳ではないのです。

ちなみにこのPCケース最大の欠点はこの長さ

でっかいグラフィックボードを装着する人には有難いかもしれないけど、わたしのようにグラフィックボードなんて要らないよ!という人にはかなり厄介なサイズなんですよね…。

 

各種部品を詰め込むとこんな感じ。

HDDドライブは専用のラックに6台、5.25インチベイにも当然装着できますので、やろうと思えばその倍量くらいは搭載できます。

PCケースとしては幅がある方なので、大きめのCPUクーラーも使用できます。

 

このPCケースは配線を隠すようなスペースはありません。

なので配線はフレーム部分にインシュロックで丁寧に固定してあげる程度。

最近のケースは配線が隠せるのが当たり前のようですが、別にパソコンの中身を常時眺める趣味はないのでこれで十分。でも、気になる人にはとっても気になるかも。

 

ちなみに、

お仕事で使用しているHP製のZ440ワークステーションは現役バリバリの機種ですが、ご覧の通り配線を隠すような処理はされていませんでした。別に配線を無理に隠さなくても、エアフローとか性能上の影響はほとんどないんじゃないかな?本当に必要ならメーカーもしてるでしょ、きっと。

側面をガラスにして、常に内部を眺めたいという場合でなければそれ程神経質にならなくてもいいのかもしれませんね。

それにしても、流石にメーカー製だけあって配線の処理はとても綺麗ですね。

 

まとめ

ということで、デスクトップパソコンが無いなんて耐えられない!!というわたしが現在使用しているPCケース”WiNDy ALEXER VX2200 SUPREMER”に辿り着くまでの話と、そのレビューでした。

パソコンって結構デカいので、お部屋のインテリアに大きく影響を及ぼすものでもあります。

わたしが使用しているケースのデザインが素晴らしいと自画自賛したい訳では決してありませんが、毎日目にするものなのでデザインには拘った方が良いかと思います。

また、PCケースは性能の劣化という物がないので、これだ!という物を見つけることが出来れば、末永くずーっと愛用することができますね。

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