2拠点生活

流行りのポイ活に挑戦してみたら3日でギブアップ。これって時間の搾取じゃん!


6月から2拠点生活を送っておりますが、大阪の生活では毎日電車通勤なんです。出張で新幹線に乗る機会も増えたし、せっかくだからポイ活でもしたら?と家族から提案が。

ポイ活かー

めっちゃ頑張っている人がいることは知っているけど、とにかくアプリの広告が胡散臭すぎるのでものすごい抵抗感があったんです。

歩くだけでポイントが貯まって旅行にいける?そんなわけあるわけないじゃん!って感じ。

しかしながらそんな決めつけで家族からの提案を無碍にするわけにもいかないので、とりあえずやってみましたよ。

結果はタイトルのとおりです。わたしには無理。3日でギブアップです。

 

ポイ活という言葉は2種類の活動を示す

ポイ活という言葉には2つの意味があるみたいで、1つ目は楽天経済圏のように、お買い物などによる経済活動で付与されるポイント収集をおこなうもの。でもこれは活動というよりかは、どっちがお得?のようなサービスの比較に近い感じ。

2つ目が今回扱うもので、経済活動をしなくともタダでポイントが貰える系のサービスです。歩いたり、広告見たり、ゲームしたり、広告見たり、移動したり、広告見たり、とにかく広告を見まくったり、アフィリエイト報酬などでポイントを貯める活動です。

そう、2つ目は完全なる広告業界のサービスです。歩くことやゲームなんてサービスの本質を誤魔化すための要素に過ぎません。宣伝される対価としてサービス(今回の場合はポイント)を受け取るビジネスモデルです。つまり、本質的にはテレビと同じ。

 

今回挑むのはスマホアプリを使った「タダでポイント貰える系」

今回はスマホアプリを使った「タダでポイント貰える系」に挑戦するので、なにはともあれスマホアプリをインストールしなければなりません。

いろんなアプリはあるけど本質は同じはず、ということでアプリ自体にはなーんのこだわりはありません。どうせ「ポイ活 おすすめ」とか調べても宣伝目的の客観性に欠いた情報だらけだろうし。

わたしが選んだアプリはトリマです。選んだ理由はとくにありません!

 

スマホを使ったポイ活に挑戦した結果

とにかく広告がウザい

WEB業界や広告業界に知見のある人ならお分かりだと思うのですが、我々素人が思っている以上に広告というのは巨大なマーケットです。

消費者が何気なく広告を見るその裏側では巨額のマネーが動いているのです。テレビやネットサービスはそうやって成り立っています。

だから、このトリマというアプリもあの手この手で広告を表示してきます。それ自体はいいんだけど、その頻度と広告の長さは凶悪的。

YouTubeやテレビなどはサービスを成り立たせるために広告を表示しますが、ポイ活系アプリはサービスを運営するための費用に加え、ユーザーに還元するポイント分の広告費も追加で稼がなくてはなりません。その結果、この凶悪的な広告量となるのでしょう。

ポイ活は無料じゃありません。タダでもありません。あなたの大切な時間を、しょうもない広告に対応することを対価にしているのです。

しかも、見せ方がダメダメなんです。短時間で同じ広告を何度も何度も表示するのはダメでしょう?鬱陶しくてユーザーは見なくなるどころかマイナスイメージすら持ってしまうので、広告を見せたい広告主にとっても不利益なはず。

広告を表示させればオッケー!バツを押しづらくしてリンク先に誘導すればオッケー!という思考が見えて大変不愉快です。広告主も、ユーザーもどちらも幸せになっていない。

 

ミッション機能は虚無

こういうアプリでは鉄板の機能だと思うんだけど、いろんな案件・・・じゃなかった、ミッションをこなすことでポイントがもらえるのです。しかも、大量。

ただし簡単に大量のポイントを貰えるなんてそんな美味しい話はなく、例えばゲームアプリの案件となると、数週間~1か月程度の期間をかけて挑むことになります。

そう、やりたくもないゲームに延々と取り組むことになるのです。

もちろんゲーム自体が楽しいのであれば、広告主はPRができる、ユーザーは面白いゲームを知ることができる、運営側はその対価として広告収入を得ることができると、みんながハッピーになる素晴らしい仕組みなんです。

ところが、残念なことにそのようなゲームの多くは広告を見せることが目的で内容スッカスカのパターンが多いですよね。こうなるとゲームはただポイントを稼ぐための作業になります。虚無です。わたしには絶対耐えられない。

 

アンケートというなの広告

これも鉄板の機能だと思うんだけど、ユーザーアンケートに答えることでポイントが貰えます。

消費者調査は企業にとって欠かせないものだけど実施するのはかなり大変。そんな調査がこんな形で簡単にできるようになったのはまさにスマホの恩恵ですね。

ただ、そのユーザーアンケートの中にはアンケートのフリした広告が紛れ込んでいるのが大変不愉快。内容は不動産投資が多いですねー。

 

これ、もはやアンケートですらないやん・・・。

 

サービスの宣伝をするのはいいんだけど、不動産投資のリスクやデメリットには一切触れず、押し付けがましく「不動産投資に抱いたイメージはどれですか?」って質問をしてくるのはめっちゃ不愉快です。選択肢を、自分たちの都合の良いように狭めるな!!

こんな広告の仕方で不動産投資始める人なんているのかな?いや、意図的にこういう広告にひっかかるようなカモを探しているかもしれないと想像すると、なんだか恐ろしさを感じてしまいます。

 

移動するだけでポイントが貯まる?新幹線最強じゃん!!

やはりこれも王道の機能らしいんだけど、車だろうが電車だろうが、移動するだけでポイントが貰えるんです。「これ、やらない理由ないですよね?」って宣伝してるアレ。

この機能のいいところは散々文句をいった不愉快な広告を見なくともポイントをゲットできる点。広告を見ないと貰えるポイントの量は1/4以下になっちゃうけど、不愉快な広告を見るのはもう嫌だー。

とかいいつつ、この機能も「一旦CMです」とかいきなり広告が勝手に表示されてビビりました。どんだけがめついんだよ・・・。

移動をポイントに変えるこの機能ですが、やはり新幹線の力は絶大。感覚的には数十秒につきタンク1本(15ポイント相当)が貯まります。めーっちゃ、早い。

ところで、ここで一旦冷静になって電卓を叩きましょう。仮に15ポイント/分だとして新大阪-東京間(約2.5時間)ポイ活に励んだとすると、ざっくり2,250ポイント貯まる計算になります。

す、すげー!!・・・くなくない?あれ、意外と少なくない?

しかもこのポイントの交換レートは驚愕の低さの0.0083円/ポイントなので、換算すると18.75円。

さらにさらに問題があって、

実はこの手法には上限があるみたいで、「エラー:104F0003 マイル獲得できるタンクは1日50本までです」と表示されて、広告表示無しだとマックスは750ポイントとなります。

2.5時間で6.25円。時給換算すると2.5円。

新幹線まで活用してこの金額。広告を見ないという選択肢をとらせるつもりはなさそうです・・・。

 

わたしには無理でした。虚無過ぎ

ポイ活なんて時間の無駄、効率悪すぎ、やる人は頭が悪い。

なんて辛辣な意見がネット上には溢れていますが、わたしも効率という点では同意見ですね。

「歩くだけでポイントが貰える、移動するだけでポイントが貰える、」という謳い文句は真実なんですけど、それだと時給2.5円です。積極的に広告を見るともう少し時給はあがるけど、それはもはや「~だけ」ではありません。貴重な時間をスズメの涙ほどの微々たる金額で売っているのです。

ところが驚くことにネット上の意見を見ていると、どうやらこのポイ活を楽しんでいる人もおられるようです。コツコツ貯めることや達成感が理由だとは思うんだけど、そういう方にならよいサービスなんじゃないですかね。趣味みたいなもの・・・なんでしょうか?今の時代コツコツとした作業でもっとお金を稼ぐ手段はたくさんあると思いますが・・・。

残念ながらわたしにはこのポイ活に対する適性が全く無かったので3日でギブアップになっちゃったけど、サービス運営側のあの手この手で広告を押し付けてくるハングリーさにはほんとうに関心しました。いやいや、いい勉強になりました。

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