皆様あけましておめでとうございます。
例年なら年末年始の連休は本当に楽しみなのですが、今年はコロナ禍の影響で帰省するなどのイベント事がすべて無くなってしまいました。とても残念なんですが、どうにかして無理矢理前向きの捉えるのであれば、自宅で何かしらの作業をするまとまった時間を確保できる貴重な機会を得た…と、いえなくもありません。この機会をどう活かそうか考えたとき、思い浮かんだのは前々からやりたかったPCデスクの製作。そうだ、書斎のデスクを作ろう!
作るからには、それこそ一生使えるようなデスクを作るのだ!
今回の作業
どんな作業? : PCデスクの製作の為の材料の準備
使うもの : ウォルナット集合材(天板)、他は主に杉材。
必要な費用 : 5万円程度(工具代除く)
肉体行使度 : ★☆☆☆☆(1)ネットショッピングやホームセンターで買い物するだけですし…
言いたいこと : ウォルナットは高級感あるけど、DIYの材料としては高価すぎ!
でっかいPCデスクを作ろう!
というわけで、PCデスクを作るわけですよ。
もちろん既にPCデスクは持っておりまして、これまで使っているPCデスクはわたしが学生の頃から使っている無印良品製のデスクで、なんと15年以上使い続けております。それでも全くガタなんてなく、無印良品らしいシンプルなデザインのお陰で古臭さやデザインの飽きを感じことはありませんでした。とってもお気に入りなんです。
ところが、最近のコロナ禍のせいで自宅でのテレワークもしなくちゃいけなくなったり、成長した子供を横に座らせて勉強を見る必要ができたり、つまり生活スタイルの変化によりどうしても狭さを感じるようになってしまったわけです。
これの解決方法はただ一つで、もっとでっかいデスクに買い替えるしかありません。
しかしながら、いろいろ探してみたものの、やっぱり市販品ではなかなか気に入るものがないんですよね。デザインや材質が気に入らなかったり、サイズが全然合わなかったり。
好みのデザイン・材質・寸法のデスクが欲しいのであれば、手っ取り早いのはやっぱり自作ですよね。オーダーメイドも有効な手段だけど、お値段が…ねぇ?そして、デスクはシンプルな造りだから、DIYでも比較的簡単に作れる!…はず?
今回製作するのは幅1,900mm、奥行き700mm程度の比較的大型なPCデスクとなります。
天板は贅沢にウォルナット材を使おう
ウッドデッキでも家具でも同じなんですが、DIYで頑張って作るからには一生使えるようなものを作りたいですよね。
その為には頑丈なのはもちろんのこと、愛着をもてるような質感やデザインでないといけません。そして、それらは使用する木材の種類によるところが大きいのではないでしょうか?
というわけで、使用時にずっと触れることになる天板はホームセンターに売ってるようなありふれた材料ではなく、もうちょっとこだわってみました。かなり、こだわってみました。
最近は便利なもので、好きな木材の集合材を、好きな寸法で製作してくれるサービスを提供してくれるネットショップがあるのです。つまり、デスクの天板に使用する木材を好きにオーダーできるってわけ。
今回利用させていただいたのはマルトクショップさん。注文からおよそ3週間程度でこのように天板が届きました。
中身は…
ウォルナットの集合材!
ウォルナットといえば高級家具の材料の代表格。そんな木材の集合材が好きな寸法で手に入るなんて、本当に便利な世の中ですね。
ところで、わたしはDIYでデスクを製作するのは今回が初めてなんですが、デスクの製作について考えてみた時に一番難しいのは天板の製作なのではないかと思っていました。
というのも、天板は当然真っ平らな板でないとダメなんですが、わたしの技術では複数枚の木材を繋ぎ合わせて真っ平らな天板を作ることなんて絶対にできません。技術のある人なら好きな木材を接着・整形して天板を製作することもできるんでしょうが、わたしはそんな高度な技術も設備も持っておりません!つまり、わたしの場合だと最初から板の状態で売っている木材からしか天板を選ぶことができないのです。そんなの、ホームセンターでは杉やパイン材くらいしかありません…。
しかしながら、こういったオーダーサービスのお陰でわたしのような素人でも好きな木材の真っ平らな(←これ重要)集合材を入手することができるのです。そして、それを使ってデスクを作ることができるのです。有難いですね~。
ちなみに、今回オーダーしたウォルナット製の天板ですが、これだけで4万円オーバー。
いや、決して不満はないんだけど、いい材料はやっぱりそれなりのお値段がすることを思い知らされますね。こうやって実際にウォルナットの材料を調達してみると、市販品の高級家具のお値段って材料費や造りの良さを考えると意外とリーズナブルな価格設定なんじゃないかなって気がしてきます。もちろんそれでもやっぱり高いけど…
無垢材を接着して作った材料のことを集合材と呼びますが、今回マルトクショップさんで購入したものは集合材を構成している個々の木材のサイズがかなり小さめに感じます。市販の家具で使われている集合材って、もっと個々の木材のサイズが大きいことが多いですよね。集合材感が強くてモザイク模様のようにも見えるから、気になる人には気になる点かも。
各部の仕上がりは十分滑らかで、特に研磨等する必要性は感じません。このまま使ってもよいし、このまま塗装しても全く問題なさそう。
切断面等の仕上げに関しては細かく指定できます。ですが、普通のデスクを作るのであれば上下R面+磨きが無難なところでしょうか。わたしもそうしました。R(角っこの丸みのこと)は3Rですが、仕上がりは画像の通り。
ところで、DIYによるデスクの製作なんかでは、ホームセンターで一枚2,000円弱くらいで売っている杉の集合材が天板に使用されることが多いみたいです。そのような杉の集合材と比べると、このウォルナットの集合材は重厚感や高級感という点では明らかに違いがあります。実際無茶苦茶重いから、強度もかなり高いでしょう。
しかしながら、それらの差がお値段と同じ20倍もあるかといわれると、正直かなり微妙かも…。わたしのようにこだわりが強いのでなければ、他の木材を十分に検討した方がよいと思います。
天板以外は杉で節約
天板は思いっきりこだわってウォルナットにしましたが、もうそれだけで予算が底をつきそうな状態。なので、脚などのその他の部位は安価な杉やSPF材を使用してコストダウンを図ります。
それらの材料は近所のホームセンターで買ってきました。ウォルナットと比べると、もう、超やっすいの。ネットショップで購入すると送料の方が高くなるくらいです。
本当は天板と同じくウォルナットだとかオークといった硬い木材を使いたいところなんですが、天板と違って脚などの部分は普段触れることがないので、柔らかい杉などでも問題ないのでは?と思っていたりもします。とりあえず作ってみて、もし万が一問題が生じるようであればその時また作り直しましょう。
金物類もいろいろ必要です
デスクや机はシンプルな構造をしているものの、検討してみると必要となる金物類の点数も結構多いことに気が付きました。
補強金具や接合金具の他、今回製作するデスクは幅1,900mmもありますから、組み立て式にしておかないととてもじゃないですが家の中の設置場所まで移動させることすらできません。なので、組み立て式にするためのオニメナットやボルト類も必要となります。
デスクならではの金物類として、この平打天板止があります。
木材は湿気などにより伸縮を繰り返す天然素材ですから、その伸縮を吸収する為に一部が長穴になっている天板固定用の金具がこの平打天板止。デスク製作では必須の金具…と思いきや、ネットショップでの取り扱いはかなり少ないっぽいので、もしかするとそこまで必須のものではないかもしれませんね。実際、市販の無垢材のデスクに使われているのをわたしは見たことがありませんし。
必要なのか?それとも必要ないのか?かなり悩ましいけど、あって悪いことはないだろうから今回はこれを使用することに。取り付け場所によって縦向きと横向きの2タイプを使い分けます。
ワトコオイルにも初挑戦
わたしは木材本来の温かみのある質感が好きなので、これまでの家具製作ではほぼすべてを塗装無しで仕上げてきました。
しかしながら、今回はせっかくのウォルナットの天板ですから、しっかり長持ちするように塗装も行うことに。
用意したのはオイルフィニッシュではド定番のワトコオイル。もちろん色調は、木材本来の質感をできるだけ活かすことができるナチュラルをチョイス。
ウォルナットはオイルフィニッシュをしないとあの特有の色にならないっていうことも、今回オイル塗装を行うことにした理由です。
ワトコオイルはド定番の塗料ですが、今回初めて使用するのでちょっとドキドキ。いや、だいぶドキドキ。4万円以上もする天板が台無しになっちゃったら多分泣いちゃう…。
工具も奮発して追加購入
今回製作するPCデスクは費用も手間もかかっていることもあり、いつも以上に失敗は避けたいところ。
そこで、これまで以上に精度の高い製作ができるよう、工具類もちょっと追加しました。
先日ご紹介したダボ穴治具も、実はこの製作の為に購入したもの。これ、最近ずっと使ってますが、本当に便利ですよ。
こういう直角用の治具なんかも、今更ですが購入しました。デスクは水平と垂直が重要ですからね。
ダボ穴治具で本当に痛感したんですが、治具やガイド、クランプ類なんかはわたしのような素人ほど豊富に揃えておいた方が絶対に良いですね。手慣れた人ならば治具を自分で作ったり、工夫したりして精度の高い加工を行うのでしょうが、我々素人ではそんなことは出来ません。しかしながら、そういった技術は治具やガイドなどを購入することで補うことができるのです。
というわけで、今回は材料や道具をつらつらとご紹介させて頂きましたが、次回からは製作の様子をご紹介させて頂きます。今回のこの投稿は既に出来上がっているPCデスクで書かせていただいておりますので、企画倒れってことはありませんよ!