ガーデニング小屋製作

【ガーデニング小屋製作#3】アンカーボルトの設置と基礎の仕上げ


2019年2月以降、かれこれ2年以上も放置しておりましたお庭のガーデニング小屋製作。小屋といっても、目指すのはガーデニング用品を収納する”小屋風の倉庫”です。GWの連休からようやく作業を再開することができましたので、この勢いのままどんどん作業を進めましょう!

前回は基礎製作を行いましたが、今回もその続き。アンカーボルトを埋め込んで、基礎を完成させましょう。

今回の作業

どんな作業? : ガーデニング小屋の基礎製作の続き

使うもの : セメント道具一式、インスタントセメント、アンカーボルト

必要な費用 : 6,000円程度 アンカーボルトってSUS製だと高い!

肉体行使度 : ★★★☆☆(3)今回もたくさんモルタルを練ります

言いたいこと : アンカーボルトの埋め込みは事前の調整がとても重要。斜めになったりしないようにしっかりと調整しよう

 

アンカーボルトを用意しよう

ノラネコに足跡をつけられながらも、コンクリートブロックを並べたりモルタルで基礎の下準備を行ったのが前回の作業。今回はこの基礎と後々建設する小屋本体を接続するために必要となるアンカーボルトを設置し、基礎を仕上げていきましょう。

で、早速アンカーボルトを購入しようと近所のホームセンターに行ったんですが、予想外なことにわたしが欲しかったアンカーボルトは売っていませんでした。数店舗回ったのに、売ってません。わたしが欲しいのは昔ながらのネジを基礎に埋め込むタイプで、そして屋外で使うものだから材質はSUS(ステンレス)製。たったそんだけの条件だというのに、生活圏内のホームセンターでは全く売っておりません。むっちゃ予想外。

どうやら、ホームセンターに並んでいる製品の主流は、ネジを埋め込むタイプじゃなくて基礎を作った後にドリルで穴を開けて埋め込むタイプの様子。

そうそう、こういうタイプ。ルーティアンカーっていうのかな?

これならSUS製のものでも各種サイズ売ってたんだけど、このタイプはどうも使う気にならないんですよね。ピンを打ち込むだけで簡単に施工できるっていうのがメリットらしいけど、どう見ても基礎に埋まる部分の長さが短すぎませんか?もちろん専門のメーカーが作っているんだからそれでも問題は無いんだろうけど、基礎を作る段階からボルトを地面に埋め込む昔ながらの方法の方がなんだか丈夫そうな気がするんですよね。DIYだからお手軽に施工できるよりも頑丈さの方が重要なのです。

というわけで、実店舗に売っていないならばインターネットショッピングで買ってきましたよ、埋め込み式のアンカーボルト。

屋外で、しかも比較的水や湿気に晒されやすい場所で使うからSUS製というのは絶対条件だったんだけど、やっぱりSUS製って高いですね。完成後に見えなくなるこんな地味な部品なのに!

購入したアンカーボルトのサイズはM12×150mm。150mmの長さのうち100mmほどが基礎の中に埋まる予定です。ホームセンターにたくさん売っていた基礎を作った後に穴を開けて設置するタイプと比べると、基礎の中に埋め込む部分の長さは随分長いはず。

 

アンカーボルトの埋め込み準備

アンカーボルトを埋め込む為、そして基礎の床面の仕上げを行う為、まずはモルタルを流し込む為の型枠を設置していきます。プロの方はセメント類を流し込む時の型枠には専用の資材であるコンパネ(ンクリートパネル)を使用されますが、われわれ素人がDIYで使う分には普通の安価な木材で十分。

というのも、コンパネはセメント類がはがれやすいように表面が塗装されていたりしますが、DIYでは型枠に使った木材を何回も繰り返して使いまわすこともないし、コンパネじゃないからといってセメント類が極端に張り付いて困るということもありません。むしろコンパネの大きさはDIYだと持て余してしまいがちなのがデメリットとなります。だから、適当な余っている木材で十分。

 

適当な木材で型枠を作ったら、お次はその型枠と適当な端材を活用してアンカーボルトの埋め込み位置の調整を行います。木材にアンカーボルトの太さに応じた穴を開け、その木材を型枠に固定することでアンカーボルトの位置を決めます。この方法なら、アンカーボルトの埋め込みの深さも自由自在でしょ?

 

そして埋め込みの深さとあわせて重要なのが、アンカーボルトの垂直調整。多少斜めになっていても問題はないかもしれませんが、小屋との締結力を高めるにはやっぱりしゃきっと真っ直ぐ垂直になっている方が良いに決まっています。この長さでピシッと垂直の精度を出すのは難しいけど、水平器を使って出来る限り垂直になるように調整。

 

アンカーボルトの埋め込み位置、埋め込み深さの調整が終わったら、水練りモルタルを少量流し込んでアンカーボルトの仮固定を行います。アンカーボルトが僅かに埋まる程度、具体的にはL字部分が埋まる程度までモルタルを流し込みました。

ほんとうはここから先のモルタルの流し込み作業は継ぎ目ができないように1回で済ましたかったんだけど、アンカーボルトの固定をしながら床部分まで一気にモルタルの施工をする方法がわたしには思いつかなかったので、苦肉の策ですね。アンカーボルトをもっと高い位置から吊るすように仮固定しておけるなら1回で施工できそうだけど、そうなると型枠などがかなり大掛かりになっちゃいます。

 

そのまま1日ほど静置すると、調整用の木材を取り外してもアンカーボルトはしっかりと自立してくれる状態に。これでアンカーボルトを埋め込む下準備は完了です。

 

モルタルの表面仕上げはしっかりきれいに

それではいよいよモルタルを流し込んでいきましょう。今回は一度に大量のモルタルを使うことが分かっていたので、トロ船とショベルを使ってガッツリと水練りモルタルを作成していきます。モルタルを大量に使う場合はこの方法が絶対楽なんだけど、使う道具が大きくなればなるほど使用後の洗浄・片付けが大変というデメリットがあるのが悩ましいところ。セメントって強アルカリなので、普通の土汚れのように水でジャーっと流して終わりっていうわけにはいきませんからね。

 

ザックザック練ったモルタルを型枠の中に投入して、

 

コテで平らになるように均していきます。お恥ずかしながら、画像の状態は既に精一杯コテで水平になるように均した作業後の様子。均した、つもりなんです。

 

どうみてもガタガタなんですが、これでも精一杯やったんですよ。素人がコテだけで作業をすると、まぁこんなもん。酷い有様ですね。

 

技術のない我々素人こそ、美しく仕上げる為にはいろんな道具類に頼らなければいけません。まずは庭に転がっていた適当な木材を型枠に沿って動かし、表面のガタガタを均していきます。コテで均しているだけでは気が付かなかったんだけど、表面の凸凹以上に全体が大きく盛り上がっていたようで、このように余分なモルタルがたくさんあったことが分かります。

 

そして土間施工用の大きなコテで、表面を綺麗にしていきます。樹脂製で強度は大丈夫かよ!?って思っていましたが、表面を綺麗にする作業では力はあまり加えないので、こういう樹脂タイプでも全く問題ありません。軽いし、錆びないし、樹脂製のコテって扱いやすいですよね。しかも安い!

 

じゃーん!できた!

先程のコテだけで均した状態と比較すると、その仕上がりは雲泥の差。わたしはド素人でもちろん技術もないけど、適当な木材と土間用のコテを使うだけでこれだけ完成度を上げることができるのです。やっぱり道具って大切ですね。

 

アンカーボルト周辺は小さいコテでチマチマ均す必要があるけど、それなりの完成度にはなった…?と思っています。

 

床部分の表面はまだわずかな凹凸はあるっぽいけど、この修正はモルタルが固まるまでの間に何回かに分けて仕上げていきます。流し込んで均した直後はまだ表面に水分が豊富にあって正確には凹凸が分からないので、お次の作業は表面の水が引いてから。

 

…と思っていたら、

 

この施工した日はとても天気がよく、お昼寝から起きたら予想以上に硬化が進んでいました。もう、表面かなり固いじゃん!

コテで擦ってある程度は均すことはできるけど、あまり擦るとボロボロと崩れてしまう状態。これは完全にやらかしちゃいましたね。

 

まぁ表面は十分平らっぽくてきれいなので、それよりも優先すべきは角っこ部分の処理。急いで型枠を外していきます。

 

型枠と接していた部分はこのようにかなりシャープな状態になりますので、このまま硬化させてしまうと鋭利で怪我に繋がる可能性のある基礎になってしまいます。

 

そこで、まだ整形が可能なうちにこのようにして角っこの尖がった部分を潰すようにして整形してやりましょう。

 

ほら、これなら安全っぽいでしょ?

 

基礎が完成しました

というわけで、まだ硬化待ちの途中だけど、これで基礎は完成です。我々素人がコテだけで平らな基礎を作るのはほぼ不可能かと思いますが、わずかな道具類を準備するだけでこの程度の仕上がりにすることは可能です。少し、やらかしちゃいましたが…。

 

お昼寝をし過ぎたせいで表面の均しを1回しかできなかったことがやらかしポイントなのですが、まぁだからといって明らかに凸凹しているわけじゃないし、正直十分すぎるほど平らになっているんじゃないかと思っています。表面が多少荒れている場所があるので、そういった場所はもっと綺麗にできたのかもしれません。

 

アンカーボルトも想定通りに埋め込むことができました。

今後はこのアンカーボルトを使用し、主に2×2の木材で小屋本体を組み立てていきたいと思います。

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