Contents
当ブログで何度も取り上げております通り、わたしはグランドカバープランツが大好き。緑の絨毯が広がるお庭って、とっても素敵ですよね。
グランドカバープランツとしてわたしは芝生とリッピアを育てていますが、これらの植物はちょっとやそっと踏まれたくらいじゃへこたれない、強靭な生命力が特徴の一つ。
その逞しさはとても心強いんだけど、一方でグランドカバープランツは放っておくと何処までも広がっていくのが悩みの種でもあります。庭中が…侵略されちゃいます。
そうならないよう、これらのグランドカバープランツを育てるときは”これ以上広がって欲しくない場所”に境界線となる仕切りを設置するのが重要なポイント。
今回はアンティークレンガを使ってそのような仕切りを設置しましたので、その作業の様子をご紹介します。
今回の作業
どんな作業? : アンティークレンガをドライモルタルでお庭に敷く
使うもの : アンティークレンガ と インスタントセメント
必要な費用 : 598円(インスタントセメント20kg)
肉体行使度 : ★★☆☆☆(2)少し体力を使うけど楽な部類
言いたいこと : ドライモルタルは簡単!
リッピアの侵略を遮るレンガゾーンを作ろう
これは我が家のお庭の一部なんですが、写真の手前側にはグランドカバープランツとしてリッピアを植えています。
リッピアは最初はほんのちっこい株だったというのに、その後の成長と横に広がるスピードは驚くばかり。今は寒い時期だから枯れているけど、春になったらまた発芽してモリモリ成長を再開するはず。このままでは写真奥の芝生スペースに侵略を開始してしまいそうなので、芝生ゾーンとの間にリッピアの侵略を遮る為のレンガゾーンを作ってやりましょう。
今回の作業は敷きレンガ。つまり、レンガを敷くことです。
何はともあれまずは穴掘り
レンガを敷く為に最初に行う作業は穴掘り。
木植える、芝生を張る、基礎を作る…ありとあらゆるお庭のDIYにおいて穴掘り作業は欠かせない作業なのです。
早速スコップで土を掘り返そう!…と言いたいところなんですが、この場所の地面には既に芝生とリッピアのランナー(地下茎)が入り込んでいます。それも大量に。
ランナーそのものは細いのですが、それが何本もあるとスコップで掘り返すのはとても大変。なので、まずはランナーをちょん切る為に芝のエッジカッターで地面にざっくざくと切れ込みを入れましょう。芝のエッジカッターは地味だけど、あるととても便利な道具ですよ。
エッジカッターでランナーを切断しているおかげで、スコップでも簡単に掘り返すことが出来るようになりました。ざっくざっく気持ちいくらいに掘り進めることが出来ます。
ほら、地面の中には大量のランナーがあるでしょ?
掘り返した土の中に大量に混入しているランナーを取り除く為には、いちいち篩(ふるい)にかけてやる必要があります。とっても、面倒くさーい!
さくっと穴掘り完了。
何かの基礎を作るだとか、上に車が乗るだとか、そういう場合はしっかりとした砕石層を作る為に深く地面を掘り下げる必要がありますが、今回はせいぜい人が乗るだけなのでそれほど深くは地面を掘り下げる必要はありません。レンガタイルの厚み+20mmくらいで大丈夫でしょう。
掘り返した部分はレンガを敷く前にしっかりと押し固めておきます。
アンティークレンガをドライモルタルで敷き詰めよう
今回の敷きレンガで使用する材料はこちらのアンティークレンガ。
以前レンガの駐車スペースを作った時の余りなので、今回の施工はそれの在庫消化も兼ねているっていう裏事情も。レンガってまとめて購入するとなかなか使い切るのが難しいんですよね…。
使用しているのはマロンポコベーシックという不定形のレンガ。ナチュラルな雰囲気がとっても素敵で、わたしのお気に入りの一品なのです。形が元々いい感じで不揃いなので、わたしのような下手っぴが多少施工をミスっても目立ちにくいという素晴らしい特徴のあるレンガなのです。
そんな素敵なアンティークレンガですが、その不揃いな形故にびっちりと隙間なく敷き詰めるような施工方法は不可能。なので、毎度お馴染みのドライモルタルでゆる~い雰囲気になるように並べていきましょう。ドライモルタルとはインスタントセメントに水を加えず、そのまま地面に撒いて使用する方法のことです。
なお、通常であればインスタントセメントの下に砕石層を設けるのですが、今回の場所のようにたまに人が乗るだけのような場所ならわたしは砕石層は設けません。わたしの経験上だけの話ではありますが、それでも施工後に沈下するようなことはありません。もちろん、頑丈にしたい時はしっかり砕石層を設けますけどね。
今回は目地はかなり狭めで施工。
わたしは草目地が大好きなのでいつもなら目地はかなり広めに空けて施工するんですが、今回の目的はリッピアの侵攻を阻止することですからね。目地の深い部分にはモルタルがあるし、流石にこんな状態じゃ芝生やリッピアと言えども満足には育たないはず。
ゆる~く並べる、とは言ったものの、緩い雰囲気とだらしない雰囲気は全く別。ガタガタのだらしない雰囲気にならないよう、直線部分はしっかりと水糸を使ってぴしっと揃えてやりましょう。我々素人には技術も経験も不足しているのだからこそ、こういうところを面倒臭がらずに使える道具はとことん使ってしっかりと精度を高めてやりましょう。
1時間程かけてレンガを並べ終えました。
ドライモルタルは通常のモルタルと違って時間制限がないので、好きなだけレンガを並べるのに時間を使えるのが大きなメリット。ガタガタな状態のレンガは本当にみっともないので、そうならないようにしっかりと水平等の調整を行いましょう。
なお、この時点ではレンガの表面にモルタルが残っていても全く問題ありません。
散水してモルタルを硬化させよう
レンガを並び終えたら、お次は散水作業。
モルタルは水と反応して硬化するので、この散水作業を行うことで徐々にモルタルは固まっていきます。
この作業にはコツがあって、それは一度に大量の水を散水しないこと。
この段階ではまだモルタルはサラサラの状態なので、一度に大量の水を散水するとモルタルはあっという間に流れて行ってしまうのです。何回かに分けて少しづつ、しかしながら合計するとたっぷりの水分をモルタルに与えるのが重要です。
時間を掛けてたっぷりと水を与えたら、あとは硬化するのを待つばかり。レンガ表面に付着していたモルタルは数回に渡る散水で流れて行く場合が多いんですが、それでも残っている場合は濡れたスポンジで拭き取ってやりましょう。
硬化時間は散水量と気温によるので一概には言えませんが、一週間ほどあればまず間違いなくカチンコチンに硬化しているでしょう。
最後に埋め戻して完成
散水してから一週間放置し、無事カチンコチンに固まってくれました。これまでの経験上、雨の日が続くと2日くらいでもカチンコチンになることもあるようです。
最後に仕上げとして、掘り起こした土を使ってレンガタイル全体を埋め戻してやります。
目地にいちいち土を擦り込んでいたのでは非常に効率が悪いので、とりあえず全体にどばーっと適当に土をぶっ掛けてやりましょう。
そして、あとはレンガ表面の土をほうきで掃いたり、水で飛ばしたりして綺麗にしてやります。
埋め戻した土はまだ柔らかい状態ですが、これも時間経過とともに硬くしまっていきます。そうすると今よりも土の量が減ってレンガが浮かび上がってきますので、必要であればまた追加で土を追加してやりましょう。
ドライモルタルはとっても簡単
というわけで、今回はドライモルタルを使った敷きレンガの施工の様子のご紹介でした。これで春が来てリッピアと芝生が萌芽しても、それぞれ侵略し合わないで済むはず!
ドライモルタルは当ブログでは何回も取り上げている方法ですが、本当に簡単なのでDIY初心者には特におススメしたい方法です。
モルタルはホームセンターであればまず間違いなく販売されており入手性も抜群ですし、お値段も決して高い材料ではありません。モルタルってなんだか敷居が高そうなイメージがありますが、意外と気軽に挑戦しやすいものなのです。ドライモルタルなら技術的なハードルも更に下がりますので、モルタル作業への挑戦の第一歩にも最適です。是非挑戦してみてはいかがでしょうか?
ドライモルタルや敷きレンガについてはこちらの投稿でより詳しくご紹介しておりますので、併せてどうぞ!