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前回の投稿でご紹介させていただきましたとおり、我が家のエアコンを買い換えました。
エアコンっていえば室内のエアコン本体のイメージが強いんだけど、エアコンは本体と室外機のセット販売。昔初めてエアコンを購入したときに、「室外機どこに置きます?」と聞かれてえ~?って困ったのは今となってはいい思い出。
そんな室外機だけど、真夏の冷房効率を上げるために室外機に日陰を作るのが効果的とよく言われていますよね。近年どんどん夏場の暑さが厳しくなったり、光熱費削減の意識が増加していることから、室外機カバーを装着する家庭が増えているように思います。
だけど、この室外機カバーにはデメリットもいっぱい!とくに木製のデザイン性が高いものを設置している人は、定期的なチェックが必要なんじゃないですかね?
DIYで作った木製の室外機カバー
まずは我が家の室外機カバーのご紹介から。
こちらが我が家の室外機カバー。記録を振り返りますと、今から4年前に製作していました。冷房時の光熱費削減を狙って・・・というつもりは全くなくて、室外機のあの無機質でなんのひねりもないデザインを少しでも誤魔化したくて製作したんです。
室外機にカバーを作るだけで得られる光熱費削減効果がどの程度のものなのかは知らないけど、もしその目的に特化するのであれば風通りがよいサンシェードかよしずでも設置した方が絶対に効果ありそうだなーって思っています。
そしてこちらが製作直後の4年前の様子。今と全然雰囲気がちがーーーう。
木材が陽に当たり続けることで銀色っぽく変色するのはどうしようもないことだけど、それにしても全体的に随分と薄汚い雰囲気になってしまいました。変色の具合は木材の種類や使用環境によって異なるんだけど、ウリンは変色しても比較的綺麗な感じになる一方で、ソフトウッド系はどうしても汚い感じになりがちですね。
理想はなんでもかんでもウリンで製作できればいいんだけど、価格を考えればそんなの全然現実的ではありません。ウリンは高級木材なのです。
というわけで、庶民のわたしはこの室外機カバーの骨格部分にサイプレスを、見栄えが重視される天板部分にはウェスタンレッドシダーを使用。
今回4年ぶりに状態を確認して、この材料のセレクトは正解だったなーって感じています。骨格部分の通気性は悪いので木材にとっては過酷な環境だったはずだけど、骨格部分に使用したサイプレスの状態は何ら問題なかったのです。問題になるほどじゃないけど、通気性がいいはずの天板部分の方がずっと傷んでいたくらい。
室外機カバーのデメリット
見た目重視で設置している室外機カバーなんですが、簡単に設置できる銀マットのような市販品ならともかくとして、DIYで製作するような木製タイプにはデメリットがいっぱい。今回エアコンの買い替えによりそのデメリットが分かってきましたので、紹介させていただきます。
エアコンの入れ替えが大変に
これは当たり前のことなんだけど、エアコンを買い換えるということは、室外機も交換するということ。だからエアコン工事までに室外機を交換できるように室外機カバーを取り外しておかないとダメなんだー!単純に手間が増えます。
我が家の場合は室外機カバーが動かないようにウッドデッキ部と連結させていたので一層大変。入れ替え後に元通りに戻せるように各木材にマスキングテープを貼ってナンバーを振ってから、ひたすら解体します。
無事解体終了。室外機は意外と軽いので、この程度の解体で入れ替えは可能です。
室外機カバーの見た目を重視すれば重視するほど、入れ替えの手間は増えがちなので注意が必要です。エアコンは一生使える設備ではないので、室外機カバーを設置する際は少しは入れ替え時のことを考えておきましょう。
室外機周りは蜂の人気スポット
室外機カバー解体のためにしばらくガタガタやっていますと、コロンと落下してきたのがこちらのハチの巣。
これはアシナガバチの巣ですねー。
室外機の周辺はまーじでハチどもに人気です。室外機だけでも人気なのに、室外機カバーがあるとより巣を作られやすくなるイメージ。そして、巣を作られても発見が難しくなる。防ぐ方法は定期的な薬剤散布でしょうか。我が家ではハチが巣作りをおこない始める5月~7月くらいに積極的に殺虫剤を撒いていますが、それでも完全には防げていなかったみたい。
室外機周りはカメムシの人気スポット
寒くなると蜂の巣はあっても蜂はいませんが、寒くても居続けるのかこちらのカメムシ。
ここ数年、カメムシ多いですよね。カメムシは狭いところがお好き。隠れることができる場所がお好き。なので室外機カバーは絶好の棲家になります。今回だけで10匹弱駆除しちゃいました。ハチと違って直接的な危険性は少ないんだけど、みんな嫌いですよね、カメムシ。洗濯物にも紛れ込むし。臭いし。
通気性が悪ければ木材も腐る
これはウッドデッキも同じなんだけど、木材の材質や通気性次第では木材は腐ります。その2つの要素の影響がむちゃくちゃ大きいから、腐るかどうかは各々の環境次第、としかいいようがないけれど。
我が家の室外機カバーの痛みやすい部分はサイプレスで製作していたからへっちゃらだったけど、ウエスタンレッドシダーで製作していたそのすぐ目の前のウッドデッキは見事に腐っていました。使用環境が少し特殊だったこともあるとは思うけど、たった4年でここまで痛むとは思っていなかった。内部はぐっずぐずです。詳細はまた別の機会に紹介させていただくつもりだけど、この痛みっぷりは結構ショックだったなぁ。たった4年間だもん!
木材が腐るということはシロアリリスクも
そうなんです。一番困るのがこれですよねー。
室外機は家のすぐ横にあって、その室外機カバーが腐ってシロアリが湧いたら?そう、最悪シロアリが家の方にまで移住してきちゃいますね。シロアリは家屋の最大の天敵です。これだけは絶対避けないと。
10年間いろんな場所でいろんな種類の木材でDIYしてきたけど、腐食しにくさを重視するならハードウッド一択。
使用場所によっては貧弱な杉でも全然問題ない場合もあるけど、その確信がない場合は迷わずハードウッド。我々素人の適当な判断で下手にリスクを背負う必要はありません。
室外機に合わせてリサイズ製作
そんなわけで今回4年ぶりに室外機カバーを解体して分かったのは、
わかったこと
- 4年で思っていたよりも古臭く変化し、思っていたよりも傷んでいた(正確には室外機カバーではなくその隣のウッドデッキ部分だけど)。
- 虫にとって室外機カバーは格好の隠れ家になる。我が家の場合はハチとカメムシ。
- ソフトウッドのなかでは腐食に強いとされるウエスタンレッドシダーでも見事に腐っていた。
といったところ。虫はもうどうしようもないけど、木材の腐食については使用する木材を変更で解決が可能です。腐っていた部分は作り直しましょう。
まずはエアコン業者さんによる室外機の入れ替え。今回暖房能力をアップさせたので、室外機がでっかくなりました。明らかに高さがアップしてる!!
でっかくなった室外機に合わせて室外機カバーもリサイズ。端材を使って骨格部分を延長したり、天板との接合ピッチを調整したり。
あとは腐った木材を新しい材料に置き換えて、塗装し直した床板を元の位置に戻したら完成!
木製の室外機カバーにはいろいろとデメリットもあるけど、わたしはやっぱりその質感や見た目が気に入っているので、これからも虫を追い払ったり定期的なメンテナンスをしながら、ずっと使い続けるつもりです。