ウッドデッキに基礎パッキンは必要なのか?

ウッドデッキに基礎パッキンは必要なのか?

皆さまは基礎パッキンというものをご存知でしょうか。

基礎パッキンとは建築資材の一つで、家の基礎とその上に設置する木材(土台)の間に挟み込むように設置し、床下の通気性を向上させるものです。

そんな家を建てる時に使用する資材ですが、なんとウッドデッキに応用する場合もあります

それが一般的なことかどうかは分かりませんが、インターネット上で検索するとそういう使い方をしている人が多数おられるのは間違いない様子。

そこで今回はウッドデッキを作るときに基礎パッキンを入れた方が良いのか、そうではないのかについて考えたいと思います。

基礎パッキンってこういうものです

基礎パッキンはこのようなものです。

形状はいろいろありますが、正方形や長方形がほとんどです。厚みは20mmくらい。“パッキン”というとゴムのイメージがありますが、これは樹脂(プラスチック)でできています。

家を作る時にこの樹脂製の板をざわざわ基礎と土台との間に取り付けると、

  1. 基礎全体的に隙間ができるので、床下の通気が良くなる
  2. 基礎の湿気が土台の木材に浸透するのを防ぐ

の2つの理由で家の耐久性の向上が見込まれるようです。

 

ウッドデッキに取り付けた場合のメリットは?

さてそのような基礎パッキンをウッドデッキに取り付けた場合のメリットについて考えてみましょう。

まず先程の理由1はウッドデッキには全く関係無さそう。

ウッドデッキの床下はスッカスカなので、そもそも換気は全く問題ありません。

では、理由2の方はどうでしょう?

多くの方が知っている通り、木材は水分を含めば腐りやすくなります。また、一方で基礎の素材であるコンクリートはとても吸水性が高い素材です。

なので、雨が降って基礎に水分が吸収されると、その水分が木材の方にも移行してしまうというのは容易に想像がつきます。

それを防ぐために両者の間に基礎パッキンを挟むというのは、なるほど、理にかなっているように感じます。

しかしながら、ネット上では真逆に意見もあって、

  • 雨が降る度にじゃんじゃん雨が直接木材に付着するウッドデッキではそんなもの設置しても木材への水の吸収は抑制できないのでは?
  • 木材よりもコンクリートの方が乾くのが早いのだから、木材の水が束石に移動できるようにした方がいいんじゃないの?

という理屈も。あぁ、これもすっごく納得・・・。

と言う訳で、なかなかこれといった結論には至っていないようです。

ならば、実際に自分で試してみて確認してみましょう!

 

基礎パッキンの有る・無しで比較してみた!

こちらは基礎パッキンを取り付けていない場合の束石(基礎)と束(木材)。

まぁ、特に説明することもない位、ごくごく一般的な作りですね。木材は90mm×90mm角、樹種はガラッパ(ハードウッド)を使用しています。

 

一方、こちらは基礎パッキンを取り付けた箇所。

基礎パッキンは本当に挟み込んでいるだけ。ネジを打たなくても、木材の重みでしっかり固定されます。

木材は先程と同じく90mm×90mmの角材なんですが、樹種はサイプレスです。ガラッパよりもソフトウッドに近い性質の木材です(つまり吸水しやすい)。

 

この両者を、雨が上がって3時間程経過した時の状態で比較したいと思います(5月に実施しています)。

まずは基礎パッキンを使用していないガラッパの方。

基礎に近い部分が水を吸って色が変わっているのが分かりますね。

そしてこちらは、基礎パッキンを使用したサイプレスの方。

基礎パッキン無しのガラッパと比較すると、明らかに水を吸っていないことが分かります。

 

別の場所でも同じような比較をしてみました。

写真の左側が基礎パッキンの無いガラッパ、右側が基礎パッキンの有るサイプレスです。

この場所でも先程と同様、ガラッパの方が濡れていることが分かります。

ちなみに、基礎パッキンの表面部分にはこのように水が溜まっていましたが、数時間もすればきれいさっぱりこの水は無くなっていましたので、それ程気にする必要はないかもしれません。

 

まとめ

比較を行った2つの木材、ガラッパとサイプレスの寸法は全く同じ90mm×90mmです。性質的には、密度が低いサイプレスの方がそもそもより吸水しやすい性質でしょう。

それでもこのように差があるのですから、基礎パッキンがある方が木材にとっては良いんだろうなぁ、というのがわたしの結論です。

しかしながら、基礎パッキンがあろうが、なかろうが、半日もすれば木材は乾きました。

ということは、基礎パッキンの有無がウッドデッキの木材に及ぼす影響はもしかしたらむっちゃ小さいかもしれません。

というにも、木材が乾くのが1、2時間変わるだけで明らかに腐食の進行が変わるのかと問われれば大変疑問だからです。木材が腐るのって、ずっとジメジメして乾燥しないとか、そういう環境の場合ですよね。

なので、そういうわたしはこの検証以降基礎パッキンは積極的に入れるようにしていますが、一方で多分入れても入れなくもそんなに変わらないんだろうなぁという気持ちもあります。

もし基礎パッキンをいれるかどうかでお悩みの方がおられましたら、とりあえず入れておいたら良いとは思うけど、なくても不安になるような影響はない、くらいの考えてよろしいかと思います。