『LUMIX G 20mm / F1.7』と『LUMIX G 25mm / F1.7』子供の撮影にぴったりなのはどっち?

『LUMIX G 20mm / F1.7』と『LUMIX G 25mm / F1.7』子供の撮影にぴったりなのはどっち?

わたしはマイクロフォーサーズのカメラを長年愛用しておりますが、ここ最近はずっとLUMIX G 25mm / F1.7 ASPH.(以下25mm/F1.7)というレンズばかり使用しています。

単焦点レンズは安価で写りが良いとは良く言いますが、それにしてもこのレンズは安すぎるくせに軽くてAFも速いし、写りも全く不満が無く本当に良くできたレンズだと思います。

しかしながらマイクロフォーサーズのおすすめレンズを検索すると、このレンズよりもよく名前が挙がるのがLUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH.(以下20mm/F1.7Ⅱ)。

巷では神レンズだなんて大袈裟な呼ばれ方もしているもんだから、前々からずーっと気にはなっておりました。

わたしは既に25mmと14mmの画角の単焦点レンズを持っているので特別20mmが必要なわけじゃないし、そもそも25mm/F1.7に不満がないのでなかなかご縁のないレンズだったのですが、とか言われるとやっぱり気になります。

うーん、やっぱり気になるなぁ・・・。

買っちゃう?

・・・買っちゃえ!

あー、買っちゃったー。

でもこれで神レンズと言われるレンズが実際どうなのか知ることができます。気に入らなかったら売ったらいいだけですしね。

わたしの使用シーンは主に“室内で動き回る子供の撮影”なんですが、そのような用途で20mm/F1.7Ⅱ25mm/F1.7の2つのレンズを使用してみてわたしが感じたことをご紹介したいと思います。

LUMIX G 25mm / F1.7 ASPH.ってこんなレンズ

まずはわたしがすっかり愛用している25mm/F1.7について軽くご紹介。

お値段

定価は37,000円なんですが、キットレンズや白箱販売店オリジナルのキット用で大量に出回っている為、いろんな場所で新品を安く購入することができます。

キットレンズ品なら箱や説明書は付いてませんが、新品を15,000円程度で入手できます。

安い!安いは正義!

ちなみに製造国は中国。

LUMIXのレンズはMade in Chinaの場合はマウントのプラスチック部分に小さく記載されています。Made in Japanの場合はでかでかレンズ側面に記載されているのに!

わたしは仕事で中国にも行くことがあるのですが、日本の企業が入っている日本向けの製品の場合、製品のクオリティは十分国産並みです。製品を作る設備も日本と同じですし、場合によっては日本より検品も厳しいこともあります。しかしながらやはり日本産がいい!!っていう意見が根強くあるのも事実なので、こんな感じで隠すように記載されているのかもしれません。

外観と操作性

カラーバリエーションはブラックとシルバーの2色。わたしは一眼カメラの真っ黒な威圧感があまり好きではないので断然シルバー派。マイクロフォーサーズってシルバーのレンズとボディが沢山あって良いですよね。

質感はプラスチック感全開。だってプラスチック製だもの。

高級感は全くありません。だって実際安いんだもの。

しかしながらフォーカスリングの操作感は外観から全く想像出来ないくらい、上質。適度な重さがありつつも凄くスムーズ。このレンズでMFは全く使わないのでわたしの場合は全く無意味なのですが、本当によい回し心地なんですよ。

LUMIX DMC-G8に装着したらこんな感じ。まぁ、普通の大きさです。14mmのレンズや20mmのレンズのようなパンケーキレンズではないので、携帯性はあまりよくありません。重量自体はとっても軽いですけどね。

使ってみた印象

わたくしはド素人なもんで、皆さんがおっしゃるようなレンズによる描写力の差って全然わかんないんですよ。

周辺光量の低下は分かるんですが、回析現象とか歪曲収差とか表現のアマさとか全然分かりません。いや、もう、例として挙げられている作例を見ても分からないんですもん。

そんなド素人のわたしですが、このレンズはとても良いです。

AFの速さとF1.7という明るさのお陰で、室内でちょろちょろ動き回る子供の撮影でも失敗が少ないです。

また25mm(35mm換算で50mm)という画角は、子供から2~3m離れた場所でようやく全身が収まるくらいの画角です。この距離って室内での子供の自然な表情を収めるのにベストな画角だと思います。もっと近づかないといけない画角(広角より)だと子供が警戒したり、子供に襲われたりします。かといってもっと離れない画角(望遠より)だと室内の距離ではうまく子供の全身が収まらない可能性があるからです。

LUMIX G 25mm / F1.7 ASPH.は安いのに、AFが速くてレンズも明るくて、室内での子供の撮影にはとても便利なレンズ

なお、このレンズはテーブルフォトは苦手。お洒落なランチを撮影しようとしても、テーブル全体を写真に収めるには座ったままだとなかなか難しいです。カジュアルなカフェならまだ良いですが、落ち着いた雰囲気のお店で写真を撮るために立ち上がったり仰け反ったりするのは抵抗がありますよね。
 

LUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH.ってこんなレンズ

続いて、今回購入した巷で神レンズと呼ばれている20mm/F1.7Ⅱです。

お値段

定価は50,000円。実際はだいたい30,000円弱くらいで売られています。

25mm/F1.7と違ってそれ程大量には出回っていないので、中古でも20,000円程度します。

外観と操作性

カラーバリエーションは25mm/F1.7と同様、ブラックとシルバーの2色。今回購入したのももちろんシルバー。

このレンズは外装が金属性なので、なかなか高級感があります。シルバーの場合は金属の質感がそのまま活かされておりますので、金属らしい鈍い光沢を放っています。うーん、かっこいい!!むっちゃかっこいい!シルバー最高!

製造国は日本。なので、側面にはMade in Japanとしっかり記載されていますね。

マイクロフォーサーズ系AFレンズ最小の14mm/F2.5(左)や、25mm/F1.7(右)と並べてみるとこのようなサイズ感。14mm/F2.5と比較するとやや大きめですが、十分パンケーキレンズと呼べるコンパクトさですね。

フォーカスリングの操作感は25mm/F1.7同様すごく上質なんですが、やっぱり使わないので正直どうでも良いです・・・。

使ってみた印象

AF激遅!!

更に、AFF・AFCのフォーカスモードが使えない!!

という2つの点で、室内で動き回る子供の撮影には全く不向きであることが分かりました。

このレンズのAFが遅いことが有名なのは知っていたんですが、正直AFの遅さがここまで撮影に影響を及ぼすとは思っていませんでした。これはわたしの経験不足による失敗ですね。

このレンズは一見14mm/F2.5のようなレンズの鏡筒固定タイプと思いきや、実は写真の赤い斜線部分がごっそりと前後に動いてピントを合わせるのです。こんなでっかい部分を丸ごとウィーン、ウィーンって動かすんですから、そりゃ多少ピント合わせに時間が掛かるのは仕方がありません。

いくらF値が1.7で明るめのレンズと言っても、ピントを素早く合わることや、動く子供を自動的に追いかける機能が使えないのは痛いなぁ、というのが率直な感想です。

LUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH.は質感の高いレンズだけど、動き回る子供の撮影は苦手

 

動き回る子供の撮影に向いているのはどっち?

これは圧倒的に25mm/F1.7の方だと思います。

レンズの明るさは両者で同じなんですが、ピントを合わせる速さや、被写体である子供を追尾する機能であるAFF・AFCが使える点がかなり大きな影響を及ぼすことが分かりました。

また、室内(特に一般家庭の場合)だと20mmは結構子供に近寄らないといけませんので、わたしは25mmの画角の方が使いやすいと感じています。もちろん、子供の寝顔を撮る場合やテーブルフォトを撮る場合は20mmの画角の方が撮影しやすいでしょう。要はシチュエーション次第ですね。

そんな訳で、室内で動き回る子供を撮影するというわたしの使用用途では20mm/F1.7Ⅱ神レンズと呼ばれる理由を実感することができませんでした。しかしながら価格を気にする貧乏性のわたくしとしては、メーカーが設定する価格が25mm/F1.7より高いのできっと良い物なんだろうなぁと漠然と思ってしまいます。

25mm/F1.7よりも広角なので、テーブルフォトや街角スナップなどは間違いなく便利そう。動体以外の撮影でもバンバン使ってみて、神レンズたる所以を確かめてみたいものです。