素人でもできるウッドデッキ製作 第6回 基礎製作(後半戦)

素人でもできるウッドデッキ製作 第6回 基礎製作(後半戦)

素人のわたくしによる素人の為のウッドデッキ製作講座。

前回はウッドデッキ本体の材料となる木材の発注を行いました。

第6回となる今回は、発注した木材が届くまでの時間を利用してウッドデッキを設置する為の基礎を完成させます

第2回でご紹介した大まかな流れで言うと、
STEP6 : 基礎制作の続き
の作業となります。第3回の作業では基礎の一部を施工しましたが、その続きというわけですね。

基礎はウッドデッキの重量を支えるとても重要な部分。なので耐久性がとても大切なんですが、我々素人にとって同じくらい重要なのがどれだけ精度が出せるか

基礎が傾いてたり、寸法に狂いが生じてしまうと、いくらウッドデッキ本体の精度に気を遣っても台無しになってしまいます。

プロの方ならいろんな便利な道具があるので当然のようにきっちりした精度をだされるのでしょうが、我々素人が用意できるのは数百円で購入できる水平器巻尺水糸くらい。この原始的ながらも便利な道具達を駆使して、ばっちりな精度の基礎を作りましょう。

木製束と鋼製束とでは基礎の形が異なる

これから製作する基礎なんですが、基礎の形は束(柱のこと)の種類で製作方法が異なります。

以前にもご紹介しましたがウッドデッキの束は主に2種類存在します。まずはそのおさらいからしましょう。

 

こちらはウッドデッキ本体と同じ木材でできている木製束。太さが90mm×90mmの寸法の木材が使用されることが多いのではないでしょうか。

メリット
  • 見た目がとても良い
  • 他の木材を組みやすい(木ネジで簡単に固定できる)
  • ウッドフェンスや柵の支柱に転用しやすい
デメリット
  • 基礎の高さか木製束の高さのどちらかをシビアに調整する必要がある
  • 価格が高い

ウッドデッキの高さは基礎の高さと束の高さによって決まります。木製束は見たまんまただの木材ですので、加工時の切断でのみ高さの調整を行うことができます。また、基礎の方も施工時にのみ高さの調整ができます。つまり、どちらも繰り返しの調整が出来ません。まさに一発勝負

ですので、目標とするウッドデッキの高さを実現する為には、基礎の高さか束の高さのどちらかをもう一方に合わせてシビアに調整する必要があるのです

わたしのお勧めとしては、まずは束の寸法を指定して業者さんに切断してもらい、その束がぴったり収まるように基礎の高さをきっちり調整するのが良いかと思います。厚みのある束を綺麗に切断するのはわたしのような素人には非常に難しいからです。

と言う感じで、木製束の設置には手間がかかります

しかしながら見た目は良いし、ウッドフェンスの支柱にも使えるのでなくてはならない物です。わたしの場合、主に人目に付き易いウッドデッキ外周部で使ってます。また一部はウッドフェンスの支柱も兼ねて使っています。


木製の束はウッドデッキの主要な材料である木材と同じ材料なので、当たり前ですが全体の一体感は抜群。木製なのでこのように根太や根がらみといった構造材の固定もコーススレッド(木ネジ)で簡単にできるのも大きなメリットです。

 

一方こちらは鋼製束という金属製の既製品です。

メリット
  • 鋼製束自体に高さ調整機能がついているので、基礎の精度(水平以外)は必要ない
  • 安い
  • 後々でも必要な場所に追加設置できる
デメリット
  • 見た目は良くない
  • 束以外の目的では使用できない(いろいろ流用が効かない)

安い・腐らない・高さ調整できる等、束としての機能のみなら圧倒的にこちらの方が優れています。しかしながら束を上方向に延長してフェンスの支柱にしたいとか、束の側面に目隠し用の木材を取り付けたいといった柔軟な使用はできません。わたしは主にウッドデッキの奥の方で使用しています。


鋼製束にはネジによる高さ調整機能がついています。グルグル回すだけで簡単に高さを変えることができるので大変便利。木製束のように高さの調整に神経をすり減らす必要がありません。

この2つの束ですが、写真を見て頂いたら分かるように基礎の形状が全然違います。具体的にどう違うのか、基礎の作り方からご紹介しましょう。

 

木製束の基礎の作り方

先程ご説明した通り、木製束を使用する場合は全ての基礎の高さをビシッと揃えてやる必要があります。

多くの場合、使用する全ての木製束は同じ寸法でしょう。それなのに基礎の高さが場所によってマチマチならば、その寸法差がそのままウッドデッキの寸法の狂いに繋がるからです。
※ 正確には基礎と束の高さの合計が多少異なっていても、根太の取り付け位置である程度は調整できる構造となっています。詳しくはこちらの記事をご参考下さい。

木製束を乗せるための基礎の調整というのは本当に面倒で、基礎自体の水平調整基礎の高さ調整基礎の設置位置の調整と、3つの要素がピシッと決まるようにしなければなりません。厄介なことにどれか1つを調整すると他の要素にも影響が及ぶので、同じような調整を何度も行うことになるでしょう。本当に大変!

しかしながら、以前の作業(ウッドデッキ講座 第3回)でウッドデッキの4隅の基礎(束石)を既に製作しておりますので、高さの調整設置位置の調整はかなり楽することができます。

基礎となる羽子板付き束石の設置方法の流れは以前の作業と同じ。

  1. 穴を掘って、
  2. 砕石を入れて、
  3. しっかり固めてから
  4. 羽子板付き束石を入れて砕石の量で高さ・水平・設置位置の調整
  5. セメントを流し込んで固定

の5ステップ。

既に設置済みの4隅の束石に長い木材や水糸を設置し、それらを基準にすると各種調整がやりやすいです。


こちらが木製束の基礎となる羽子板付き束石。大抵のホームセンターで売っています。おひとつ500~1,000円くらい。


穴を掘って、砕石を敷いて、固めて、羽子板付き束石を置いてみたところ。


羽子板付き束石の高さ調整は以前の作業で設置した羽子板付き束石を基準にすると作業が楽になります。既に設置している束石と曲がりの無い木材、そして水平器を使って高さを合わせていきます。


もちろん羽子板付き束石自身の水平もしっかり調整します。この場合も水平器が大活躍。一方向だけでなく、水平器の向きを変えながら何度も乗せると正確に測定することができます。


全ての調整がうまくいったら、羽子板付き束石がずれないようにモルタルで固定しましょう。このモルタルは基礎の一部となるので、モルタルを入れる部分の底にもしっかりと砕石を敷いて、固めておきます。既に設置している4隅の基礎に水糸を張って、基礎の高さや位置関係の基準にしています。

鋼製束の基礎の作り方

鋼製束の基礎の作り方はとっても簡単。

なんせ鋼製束で高さ調整ができるので、基礎の高さを調整する必要は全く無いのです。また、鋼製束の取り付け位置も多少は融通が効きますので、設置位置のシビアな調整も不要なんです。

どれくらい簡単か実際の作業を紹介しましょう。

こちらはホームセンターで売っております、平べったいコンクリート製の束石。お一つ数百円。

これを、

水平に置くだけ。これで終了。

 

本当は羽子板付き束石同様、砕石を敷いてからコンクリート等で固定するのがベストなんでしょうが、わたしが施行した場所は地面が硬い為かこんな適当施行でもまったく問題は生じていません。

しかしながら地面が柔らかい場合や、いやいや強度に妥協はできない!という方もおられるでしょう。その場合は多少穴を掘って、砕石層を設ければ十分かと思います。

木製束のように何が何でもきっちり仕上げる必要はないので、モルタルでの固定までは不要でしょう。

束石以外の場所の仕上げ

ウッドデッキの基礎は各束の下に束石を設置する、言わば点状の基礎で十分だと考えているんですが、そうなると気をつけなければならないのが雑草対策。

豪華なベタ基礎(全面コンクリート)なら雑草が生えてくる余地はありませんが、束石だけの点状の基礎なら大部分で土が露出しています。

そして、日光が乏しいウッドデッキ下だろうが、土があれば生えてくるのが逞しい雑草達。

ウッドデッキの下に潜って草むしりなんてやりたくありませんよね?なので対策をしてやりましょう!

雑草防止シートを敷こう

ウッドデッキ下なんてどうせ普段は見えないので、見た目よりもコストパフォーマンスを重視した結果、市販の雑草防止シートを敷くことにしました。

こちらが雑草防止シート。ホームセンターに行けば草刈機のコーナー付近に置いてあります。

 

このシートを念のため二枚重ねにして敷いていきます。束石の部分にはバッテンの形に切れ込みを入れて束石を避けるようにします。

しかしながら、この雑草防止シートはそのままでは簡単に風で飛ばされてしまいます。なので、何かしらの方法で固定する必要があります。

恐らく最も一般的なのはこのように専用のペグを使用する方法。専用品なのに別売というのが金銭的に痛いところ。

 

はたまた、砕石のような重石を上に乗せるのも良いですね。雑草防止シートの効果は100%ではないので、このように砕石を敷いた方が雑草に対する効果はより高いです。

しかしながらウッドデッキの面積が広い場合、砕石や化粧石を使用すると意外と高額になる場合もあります。

そういう場合は、こんな感じでお庭を掘った時にでてくる石を置いてもいいですね。ただし、見た目は無茶苦茶悪いので見えないところに使用するようにしましょう。本来は捨てるものなので、処分費用も浮いて一石二鳥!

 

基礎の外周部は立ち上げて境界線に

ウッドデッキの床下に雑草防止シートを敷くのはいいんですが、そのままだと端っこ部分が丸見えでカッコ悪いのが悩ましいところ。

 

そこでわたしはこんな感じで外周部を立ち上げる形状にしました。お庭ゾーンとウッドデッキ床下ゾーンの境界線になるし、芝生のように地下茎で広がる植物の侵入を防ぐことにも効果絶大。

 

材料はコンクリートレンガ。どこのホームセンターにも置いてあります。見た目はお洒落さのカケラもありませんが、その分お安いです。

施工方法は普通のレンガのように水平に気をつけながら並べてモルタルで固定します。見た目が気になるのでレンガタイルでも貼ってやろうと思い続けてはや3年。最近は見た目に慣れてしまったのか全く気にならなくなってしまいました。

レンガタイル張りなんてどうでしょう?

こちらは雑草防止シートではなく豪華に地面をレンガタイル張りをした例です。

わたしの場合、ウッドデッキの床下の一部を物置スペースとして利用したくてこのようなレンガタイル張りにしました。砕石の上に物を置くのはどうにも抵抗があったからです。

レンガタイルとなると砕石よりもコストが掛かりますし、また施工の手間も遥かにかかります。しかしながら見た目は明らかに向上しますので、砕石ではちょっと見た目が・・・・という方にはお勧めです。もちろん、雑草の生えにくさは抜群です、というか生える余地がありませんね。

まとめ:基礎が完成!!

これらの作業によりようやくウッドデッキの基礎が完成しました。

わたしの経験上、この基礎製作と言う工程が一番難しいと思います。肉体的にもしんどいのですが、それ以上に絶対的な答えが無いので結局どういう基礎を作ったらいいのかわたしのような素人には分からないんですよね。

砕石層は何cmくらいいるのか?という疑問一つをとっても、それに対する答えは本当に千差万別。「そんなのいらないよ」という人もいれば、「20cmは必要!!」という人もいます。

でもそれって当然ですよね。そんなの施工場所の地盤の状態や、使用する木材の重さ、束の間隔やどの程度の安全率をみるかによって大きく異なるからです。極端な話、最初っから犬走のようなコンクリート製の地面がある人なら基礎製作という作業自体が不要です。

この答えがないものに対して素人なりに考えをまとめて施工をするのは結構勇気がいります。これで、本当に耐えられるのかな~?って。

わたしも実際かなり不安だったのですが、しっかりと砕石を敷いて、しっかり固めて、気持ち多めのモルタルで固定を行ったらそれなりに丈夫な基礎を作ることが出来ました。もちろん、このような基礎を作るのはその時が人生で初めてでした。

その後も2回ウッドデッキの基礎を作りましたが、それらの経験上、一般家庭のウッドデッキであればそれ程カッチリキッチリ作らなくても十分な強度は得られるように思えます。

もちろん地面の状態にもよりますが、羽根付き束石を砕石・モルタル無しで適当に埋めるだけでも十分かもしれません。もし強度が不足するようであれば後から鋼製束を足すことも簡単にできますし。

しかしながら、補修やメンテナンスをしながら使い続けるウッドデッキ本体と違って、基礎を作り直すことは一般的な作業ではありません。ですので、しんどい作業ばかりではありますが、「まぁ、一生で一回限りの作業だし・・・」というくらいの気持ちで、しっかりと砕石を入れて、束の数も多めにして、セメントの量も多めにして、とにかく強度的に不安が残らないような基礎作りを心掛けてみては如何でしょうか。